第7話

ここからは速かった。

そもそも私は悩むのが苦手だ。

悩んでるという事実だけでストレスが増す。

だから悩むのは最低1日と決めている。


決めた。

医学部に行く。



早速友達に相談した。

「いや、聞かなくてもわかるわ。いつ言うかなって、思ってたよ。医学勉強してる時、めっちゃキラキラしてるじゃん。」



親にも相談した。

「何を馬鹿なこと言ってんの?無理に決まってんじゃん」

あっけなく否定。

でもこんな事でめげる私ではない。

賛成されないなら内密で自力でやるまでだ。


ここから私の医学部受験、、いや、

医学部学士編入への挑戦が始まった。


一般入試を選ばなかったのは、物理化学数学に全く自信がないのと、もう一度国語やら社会やらをやるのは負荷が大きすぎたからだ。


大学生活と並行して勉強した。

4年の夏、初めて学士編入を受けた。

結果は…




無惨すぎた。



一問もわからない。

何もわからない。


帰りの飛行機で思った。


ああ、やっぱり無理だ。

これは無謀すぎる。

やめよう!


そして医者を諦め、私は教職についた。

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