第11話


朝は、闘いだ。

1分1秒無駄に出来ない。


今朝は久々に6時5分のバスに乗る。正確には、乗らなければならないのだ。


私は最近、北斗くんに会うのを避ける為わざわざ時間を掛けて自転車で電車の最寄駅まで行っていたから、バスを使っていなかった。しかし、今日は寝坊をしてしまったが故に私はバスに乗るのを避けられなかったのである。そして、ギリギリ遅刻しないくらいの時間のバスが6時5分。


只今の時刻、5時51分。

もう今は気まずいとか色々考えている時間はない。とにかく、時間内に登校するというミッションをクリアすべく6時5分のバスに乗るのです!!


プシュー


バスのドアが開いた。

ふう、間に合った、、。もう冬だっていうのに、コートの下に少し汗をかいた。


あ。



暫く私は凝視していた。

すると、北斗くんが微笑んで会釈をしてくれた。私も会釈を返した。


自分の口角が上がっているのを感じた。


「随分ご機嫌じゃねーか」


北斗くんの後ろの席には川西大我が座っていた。


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6時5分のバスに乗らなきゃ 雪うさぎ @pandadayo

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