第2話

「ただいま」

間違がそう言っても、

家の奥からは何の返事も

なかった。

「ただいま」

もう一度、呼び掛ける。

「うるさい!」

怒鳴り声を撒き散らしながら、

妻のハルが顔を現した。

酷い酒🍶の臭いがした。

「飲んでるのか」

間違が穏やかにたずねた。

「飲んでなんかいないわよ」

「しかし、おまえ」

間違は完全に気押されていた。

ハルは蔑んだようなまなざしで

間違を暫く見ていたが、

やがて子供が👶🧒飽きた

玩具を見捨てるように

その場を離れて行った。





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