第3話
「ハル」
リビングに入った間違は
申し訳なさそうな目でハルを
見た。
「俊也はどうした」
間違がたずねた。
俊也というのは、長男で中学生
だったが、鑑別所から出て来たと
ころだった。
「知るか」
ハルはウィスキー🥃🥃🥃を煽りながら
投げバチに吐き捨てた。
「死んだんじゃない。きっと死んで
くれたんだよ」
ハルがセイセイしたように声を挙げた。
「そんな言い方をしなくても」
間違が注意した。
「あなたがそんなだから俊也が
つけ上がるのよ」
ハルが眉を釣り上げた。
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