作品名：鮫滅の鋸　人肉列車編　ミッドナイト・シャーク・トレイン

作者名：武州人也

性癖：復讐

性癖：爆発物

性癖：サメ+何かの融合生物

作品ＵＲＬ：https://kakuyomu.jp/works/1177354054942535097

　鮫を倒す為に結成された鮫滅隊が敵のボスだった鮫辻浄頭を倒した後の残党狩りな話。ボスを倒したら配下が全員消えるって訳ではないですし、少年マンガお約束な感じですね。

　前回はパニックホラーでしたが、今回のは特撮の夏映画とか少年マンガの劇場版特別編という感じでサメ初心者にもオススメな作品となっています。が、初心者にオススメな代わりに性癖力が低めな感じがしました。娯楽作品としてはかなり良くて万人受けする作品なのですが、復讐心の描写や爆発物の描写の性癖力が薄く、どちらかと言うと新聞記者に対する何らかの何かや主人公が覚悟を決めて覚醒するシーンの描写に力が入っています。

　特に爆発は弩を出した影響で爆発自体が控えめになっちゃってますね。というか、弩も性癖ですよね？隠さなくてもいいんですよ？無理に爆弾キャラに弩を持たせずとも弩使いの新キャラを出しても良かったかもしれません。

　双頭悪魔蛸鮫（ダブルヘッド・デビル・オクトパス・シャーク）も列車鮫（トレイン・シャーク）もかなりサメ融合生物としての設定は良かったですが、真帆のキャラが立ちすぎてストーリーのサブに回ってしまってました。これはかなり勿体無かったです。

　記載されていない性癖も含めて性癖を詰め込みすぎてそれぞれの性癖力が薄れてしまっているのが性癖小説としては惜しいのですが、単なるパロディ作品に留まらない面白さがあるので性癖小説選手権じゃなければ賞を取れたのではないでしょうか。

　後、これは講評と関係無いですが、例の刃の主題歌の歌手と出身県が同じなので冒頭から(サメ許せねぇ…)ってなりました。この歌手死んだままなんです？