第229話 本当なのか? 嘘なのか?(8)
まあ、その都度、おさん狐さまの御主人さまである山田瞬から。
「おじさん、ええかげんにしんさいよ。いくら冗談にしても。家の嫁。おさんの、乳が本気で揉みたいと思ちょるんならぁ? わしゃ、本気で怒るけんねぇ。おじさんのことを」と。
大変に重たい口調……。
そう、彼とおさん狐さまの古里である広島の方言である【広島弁】を使用しながら『一喝!』したことが一度……でなくて(笑)
何度かある武士でね。【竹輪のおじさん】は。だから今日も『山田の嫁さんはべっぴんやの~。儂も齢九十二歳まで生きてきたが。山田の嫁さんよりもべっぴんさんを見たことがない』と毎日の如く褒めまくる。
う~ん、でも、今日は? 先程も説明した通りで、山田瞬の『この世の者とは思えないほど美しい』妖狐の、おさん狐さまが、お仕事お休みで。山田瞬の付き添いでいないから。
たぬきの御老体こと坪田御老体の口から【セクハラ】言葉こそではしなかったが。
それぐらい、妖艶で艶やかな、おさん狐さまだからね。
【おさむ君】いや【おさむちゃん】もね。山田瞬の、おさん狐さまを始めて凝視した時は驚愕──!
「誰や~? この女~?」と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます