第170話 他国で起きている恐ろしい出来事……?(39)

 と、言うよりも~?


 彼自身は? SNSのコメントの書き込みや動画配信を見て──!


 もう既に~? 『謎の殺人ウイルス』が世界中に広まりつつある……だけとは思っていないみたいだ。


 もう既に~? 日の本の正月休みの間に~? 外国からの旅行者だけではなく……。


 国内から海外へと旅行へといかれた人達が? 『謎の殺人ウイルス』を持ち帰っている可能性もあるから。


 たぬきの御老体の娘さんが今自分へと告げてきた安易な言葉に対して不満があるから。自身の口を開こうとするのだが。


 彼は? 自身の口を開く前に? さりげなく辺りを見渡してみたのだ。


 すると~? やはり~? この時期……。


 そう~? 2020年の一月中旬から後半の次期では? 自身の口にマスクを着用して『謎の殺人ウイルス』から、自身の身を守ろうとする者達など皆無に等しい。


 と、言うか~?


 この時点で? 冬の味覚の一つである殻付き牡蠣を五味の一へと買い物しにくるお客さまの中でマスクの着用者は? 零に近い状態だから。


 大島のオジサンは? 自身の心の中で?


(これ以上、言うだけ無駄かも知れない……)


 と、思うのだよ。


 だから~? 自身の頭を軽く振りながら~。


「いや、何でもない……。何でもないよ……」


 と、この場にいる者達へと告げて去るのだ。


 でッ、そんな大島のオジサンの背……。


 そう~? 寂しそうにこの場を去る彼の背を見ながら皆は? 自身の首を傾げながら見詰める……。


 う~ん、でも~? そんな大島のオジサンの背を一人だけ……。


 と、言うか~?


 一匹の妖狐が、不安な顔で見詰める。


 そう~? おさん狐だけは~?


(今後? この日の本で? 大変なことになれなければいいのだが……?)


 と、思うのだった。



 ◇◇◇◇◇

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る