第119話 マスク(21)

「……ん? ああ~。山田君~。大変も何も~? 君は僕が去年あれ程説明をしたのにも関わらず。あれからユーチューブの動画を全く視聴しなかったのだね~?」と。


 大島のオジサンは、山田瞬の問いかけに対して、少々呆れた声で言葉を返したのだよ。


 と、同時に~?


 妖怪タヌキ爺ではなくて……。坪田御老体の口からも。


「儂も見とらんぞ~。大島~」


 と、言葉が放たれたのだ。


 すると~? 大島のオジサンは、苦笑いをしながら。


「儂はおじさんには、山田君のように『見てみなさい~!』とは、告げとらんけぇ~。それに~? おじさんの携帯は、スマートフォンではなく~。ガラ系じゃ、ろうに~? ねぇ~? お姉さん~?」と。


 最初は坪田御老体へと告げて──。直ぐに御老体の娘さんへと訊ねるのだよ。


 すると~? 坪田御老体の娘さんは、大島のオジサンの問いかけに対して。


「うん~。大島さんの言っている通りで、家のオジイの携帯は、ガラ系だから、ユーチューブの動画は、見ることは不可能だよね~」


 と、言葉を返した。


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