　だから我らは。今日の早朝からの、大妖怪──。坪田御老体の販売方法を見ていて、ずぅ～と、疑問……。困惑をしながら見て驚愕──！

　時には唖然や呆然もしながら凝視していたのだ。

　だって～。タヌキの大妖怪坪田は～。眉間に皺を寄せ、購入思案中だったお客さま達……。

　彼等、彼女等が、竹輪の購入を決め──。坪田御老体の娘さんにお金を支払い終え──。タヌキの大妖怪の販売ブースから、五味の市の店内若しくは？

　自身の車が置いてある場所へと移動をしようと試みても逃がさないのだ。

　だってタヌキの大妖怪さまは～。

「おい～。この牡蠣の佃煮も食べてみぃ～」と。

　自身の販売ブースから立ち去ろうとしている。竹輪の購入後のお客さま達へとリズム良く──。牡蠣の佃煮が入った器を指さしながら声をかけていく。

　またタヌキの大妖怪さまへと声をかけられた竹輪の購入後のお客さま達……。

　これがまた坪田御老体の「儂が炊いて作った牡蠣の佃煮だから美味い～。だから食べてみぃ～」の台詞を聞き──。無視して、タヌキの大妖怪の販売ブースから去る訳でもなく。

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