第88話 新年早々縁起の良い? 狐と狸の化かしあい?(10)

 また自身の販売をする竹輪の味に対して、『美味しい~』と、歓喜──! 絶賛する声を坪田御老体が聞けば。彼の瞳が『キラリ~』と輝き始めるのだよ。


 と、同時に。


「竹輪~。いらんか~?」


 と、絶賛したお客さまへと、御老体は声をかけるのだよ。


 それもさ? 優しく甘い声色を使用しながら巧妙に、自身の御店で販売をする竹輪の味を絶賛したお客さま達へと彼は、先程迄の声を大にした『いらっしゃい~』のような叫び声色ではなく。今度は囁くようにお客さまへと問いかける。


 すると三分の一の方程式ではないが?


「いらない~」と拒否をするお客さま達──!


「う~ん、どうしようか~?」と思案をするお客さま達──。


「うん! 買う~!」と、すぐさま即決をするお客さま達とで別れるのだが。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る