第49話 2020年……。新年の朝……。(7)

 まあ、彼は、初めての異性との新年を二人で迎えるといった夢が正夢……。


 彼のオスとしての性……。彼女若しくは? 生涯自分自身に寄り添い、添い遂げてくれるような女性が欲しいと思う。欲望心と願望が叶った。


 う~ん、それも? 相手の女性は、この世の者とは思えないほど妖艶で美しい……ッて。


 おさん狐さまは、大妖狐であり。この世の者ではないから。彼女が妖艶で美しいのは当たり前……。


 まあ、そんな彼女と迎えた二人だけの新年なので。2020年の新年早朝から、彼は縁起が良いとと思っている。


 う~ん、でもね?


 そんな山田瞬の思いとは裏腹に……。


 彼女?


 まあ、おさん狐さまなのだが?


 先程から、自分の主である山田瞬が。彼女の作った御雑煮のお味を絶賛──。大変に美味しい物だと、高評価をしてくれたものだから嬉しくて仕方がないのだが。


 う~ん、彼女は、嬉しさの反面?


 先程から自身の主である山田瞬へと不満を募らせもいるのだよ。



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