第37話 2020年の初夢が正夢に? (6)

 う~ん、でも? 流石に山田瞬も高価な枕さまの大変に高価な要望……。


 そう? この押しかけ女房的な要求に対しては驚愕──。


 彼は慌てふためきながら。


「えっ、えぇえええ~! うそでしょう~?」


 と、声を大にして叫ぶのだよ。


 う~ん、でもね?


 いくら山田瞬が驚愕をしても、高価な枕さまは、大変に気位の高い女性(ひと)だから。一度自分の所有物だと決めた物を、彼女は解放──。手放す気はない。


「瞬よ~。うそではない~。これは事実である……。それに~、我は~? お主の男としての性~。大変に淫らな邪な初夢を成就させてやったのだぞ~。だから~、男らしく、責任をとるように~。わかったか~? あ・な・た~?」と。


 高価な枕さまは、最初を声のトーンを押さえ、山田瞬のことを脅すように、自分に生涯尽くせと要求をするのだ。


 でッ、最後は、山田瞬の押しかけ女房?


 まあ、彼女らしい声色──。彼へと甘え声色を使用しながら『あ・な・た~』と、自分のことを宜しく頼むと告げる。

 

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