第27話 夢幻? (2)

 と、なれば? 数時間前では、彼には、こんなにも、自身の気の許せる女性はいなかった筈なのだ。


 なのに? 今はいるのだ。


 だから我らは、二人の様子を見ながら、再度驚愕──。


 その後は、皆で思案を始めだした。


「これは、一体? どう言うことなのか?」とね~。


「うぅ~ん。い、いた、たたた……」


 我らが皆で、思案を始めていたら。山田瞬の口から。またこのような声が漏れてきたのだ。


 と、同時に。


「あっ、あぁ~ん。うっ、うん、あっ、ああ~ん」と。


 女性の艶やかな声も漏れ、聞こえてきたのだよ。


 すると? 今迄自身の瞼を閉じていた山田瞬が。自身の瞼を開けるのだよ。


「……ん? えっ!」


 と、声を漏らしながら。


 でッ、彼は目を開けると、官能的な声を漏らした女性の方へと。自身の頭を動かして凝視──。


 その後直ぐに彼の口からは。


「えっ? えぇえええ~? あ、貴女は誰ですかぁあああ~?」


 と、驚愕をした声を吐くのだ。


 いくら新年明けたばかりの日替わりだとしても。未だ除夜の鐘の音が終わったばかりの深夜なのに……。


 山田瞬は、近所迷惑になるぐらいの声を出して叫ぶのだ。



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