第22話 大晦日の狐そばと昔話しの絵本? (3)
だから山田瞬は大島のオジサンへと不快感を覚え、距離を置き──。会話をすること自体を極力抑える……。
ということを、山田瞬は大島のオジサンへとおこなわないのだ。
彼は大変に温暖な性格で気が優しいタイプの青年なのだよ。
特に彼と大島のオジサンとの年齢差は、親子ぐらいは離れているし。自分自身よりも長く生き──。色々な経験をされている大島のオジサンのことを山田瞬は無下に扱うことなどできないのだ。
だから彼は大島のオジサンの、『このままではアメリカや中国……。そして日本……だけではなく。世界中が新しいインフルエンザや未知のウイルスの為に大変なことになる……』と、いった予言や不満の言葉を。毎日のように紙マスクを手渡しされながら。
『うんうん……。そうですね……』と。
自身の頭を軽く頷きながら聞き──。聞かされていたのだよ。
五味の市の販売が終わる十二月の三十日まで、嫌な顔もしないでね。
だから彼は、本当に人当たりの良い。商い向きな、人柄の青年なのだよ。
まあ、そんな好青年の山田瞬なのだが。傍からこの物語を見ている者達には、そろそろ想像もつくとは思うのだが?
彼は学生時代から仲の良い、異性を含んだグループができても、親しい者達を含んだ悩み……。恋話なども含んで。彼は真剣に良く聞き、相談にのるタイプの人物なので、いつも異性から、『山田~』とか『瞬は~』、『良い人だよね~』と言われて、終わるタイプの人物だから。彼の年齢イコール、彼女いない歴で終わっているタイプの人物なのだよ。
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