第20話 大晦日の狐そばと昔話しの絵本? (1)
「ワッ、ハッ、ハハハ~。相変わらずくだらねぇ~」
何処からともなく男の声を大にして笑う声が聞こえてくる。
と、いうよりも? この声を大にして笑う声色は、この物語の主人公である山田瞬の笑い声だと思う?
と、我らも物語を進行している者達も思うと直ぐに、笑い声の主へと視点を変えるのだ。
だって彼が何で、そんなにも声を大にして笑うのか? こちらも気にはなる。
だから山田瞬へと視点を変えてみたのだ。
すると彼は、ここ数年前から大晦日の夕刻になると、毎年恒例の如く見ている。人気お笑いコンビの、大晦日用の特別番組を見て、大変に楽しそうにしながら高笑いをしていることが確認できたのだよ。
それも、相変わらず彼は? 自身の住む賃貸一DKのアパートの部屋から、独り寂しく見ているのが確認できる。
と、いうことは? 彼は年頃なのに、クリスマス後も彼女ができないままの状態で、毎年恒例……何も変わらない。独り身の寂しい大晦日を迎えたようだ。
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