第11話 西暦2019年の終わり……。 (9)

 まあ、これも、世間一般では当たり前のことではある。


 う~ん、でもね?


 大島のオジサンは、山田瞬とは違い。未だ興奮気味なのだ。


 だって彼は、顔色一つ変えない山田瞬とは違い。相変わらず慌てふためいた声色で。


「うん、そうなのだよ。山田君~。本当に今、アメリカや中国では大変な事になっているからね~。それにさ~? このままだと世界中に新しいインフルエンザや未知のウイルスが広がり。世界中の人口がスペイン風邪の時のように、急激に減るのではないか? と、言っている人達もいるみたいだよ~」と。


 大島のオジサンは、山田瞬へと簡易的ではあるが説明をするのだ。


 う~ん、でもね。山田瞬は?


 大島のオジサンの説明を聞いても、こんな感じの台詞を漏らすのだよ。


「……でも? オジサン~? 僕達の産まれ育ったこの日本は、大陸とは違い。陸続きではなく。海に囲まれた島国だから。そう簡単には、新しいインフルエンザや未知のウイルスも入ってこないのではないのかな?」と。


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