憎悪
キッチンに行くと、
エプロン姿の結城さんが晩御飯の準備をしていた。
そんな結城さんの姿を見ても感動する余裕も無くなっていた。
「遅かったですね!白石くんっエプロン借りまってどうしたんですか!?顔色物凄く悪いですよ!?」
「ちょっと具合悪くなっただけでもう大丈夫だから、晩御飯作ろ?」
「全然大丈夫そうには見えないですよ!?
晩御飯は私が作るので温かいお茶でも飲んで休んでて下さい!」
「あ、ありがとう、じゃ手伝うことがあったら言ってくれ少しテレビでもみて気分転換しとくよ」
録画してたアニメを1話見終わる頃
ピンポーン
ん、誰だろ…
俺んちくるっていったらあいつしかいねぇよな…
出たくないなぁ
「私が出てきましょうか?」
「あ、んーん大丈夫だよ、ちょっと出てくるね」
はぁ…
本当にタイミング悪すぎんだろ…
また吐き気したらどーしよ…
ガチャ
「ヤッホーあっくん!」
やっぱり飛鳥か
「お、おう、急にどーした?」
よし、今のとこ大丈夫だな
「あっくんまだ少し体調悪い?」
首を傾け心配そうな顔をみてまた少しズキッと胸の日痛みが走る
「あぁ少しなっもうほとんど大丈夫だから
、どーしたんだ?」
「あ、うん私があっくんの話しをしたら会いたいって
飛鳥の言葉を遮ってドアの裏から1人の男の子が出て来た、その瞬間に幾つかの感情と考えがわいた、何故こいつがここに?、飛鳥が言ってやつって…そしてそのさっきまで飛鳥と行為をして居たのは…怒りだけじゃ無い嫉妬心もだけどナニか胸の中で真っ黒な憎悪の固まりみたいなものがふつふつと湧き上がってくる、吐き気は無いが脚先から頭のてっぺんまで体中が熱い、今にも暴れ狂いそうなほどに頭の中がぐちゃぐちゃになっていく
「やあ、白石くん今日のお昼休み以来だね」
その声を聞いてまた怒りが増していく幼稚園から追いかけるほど好きで他の誰かと話してるのも許せないくらい好きなのに何故他の女に手を出す?、結城さんが身も心も差し出してくれないからか?この瞬間何度考えても怒り以外何も出てこない、今すぐ叫び出したい…
今だけは押し殺せ隣には飛鳥後のキッチンでは結城さんもいる押し殺せ押し殺せ押し殺せ
「やったっ!1位ですっ!」
何故か結城さんとゲームしてた時のことを思い出したあの無邪気な笑顔を…
その瞬間ナニか黒ものが少しひいたきがした
「そうだな、で何のようだ?」
少し押し殺せただけ及第点だ
「あっくん?どうしたの?顔怖いよ?」
「飛鳥この前言ってたやつってこいつの事か?」
少しの希望をかけ一応聞いてみた
「え、あ、うんそうだよ」
顔を真っ赤にしてもじもじしながら答えた
まぁそうだよな分かってた、けど再確認してまた憎悪が溜まりはじめている
「で、白石くん俺は放課後北条さんにどうしてもと頼まれて今日は楓と一緒に帰れなかったんだけど俺が居ないからってちょっかいかけてないよな?」
なぜこいつは飛鳥の前でこんな事が言えるんだ?こ○してやろうか?
飛鳥が悲しい表情しているのをみて本当に手が出そうだ今すぐに殴りこ○してやりたい
「ああもちろんだしてな 「ねぇあっくんだれか来てるの?」…
やったわ靴隠すの忘れた飛鳥の事で頭ん中ぐちゃぐちゃで何も考えられてなかった
「!?お前まさか!?」
………………………………………
「白石くんっご飯出来ましたよ?まだお話し中ですか………!?何故あなたがここに居るんですか?」
日山の顔見た瞬間結城さんの表情と声は暗く鋭くそして冷たくなった、
なんだよこの状況脳の処理速度が限界に達してもうオーバーヒートだよなんなら部屋で聞き耳たててたときからオーバーヒートだよ
もお、勘弁してくだせぇぇ、っていつもなら考える秋だろうが本当に今日は余裕が無かった
いつブチ切れてもおかしくない精神状態だった
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耐えろ!耐えるんだ!秋!
いやー本当に勘弁してくだせぇぇ
by栗原
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