第47話 Vtuber祭 一日目 中


「ばいばーい。頑張ってくださいねー」

会場の入り口から中央にあるステージの間にある通路の両側にはモニターがいくつも並んでおり、画面一つ一つに事務所所属のVtuberさんや個人で活躍しているVtuberさん達が手を振っていたり話しかけてきたりと自己アピールをしている。


私も後でこの並んでいるモニターの一つを使わせてもらう事になっているんだけどお客さん側の視点だとどういう風に見えたりどう思ったりするのか気になってとりあえず気になったVtuberさんの前に出ては挨拶をして軽く会話を交わしてみた。


感想としては、まぁ当たり前なんだろうけどお客さん側でも結構緊張するもんだなと思った。自分に話しかけてくれるかなーとか、ちゃんと会話できるかなーとか、自分がどう思われているのかってのが結構気になってくる。


気にしない人は気にしないし、コミュ力高い人はむしろガンガンいくんだろうけど、私は声をかけるのにちょっと時間がかかってしまった。そんな気持ちの状態で話しかけた時に全然嫌そうに見えなかったり、むしろ緊張してることを軽く弄ってくれるVtuberさん達が何人か居て意外とすんなり喋れた。特に事務所組は積極的に話しかけてくれたり弄ってくれたりしたのでやっぱ強いなぁと思った。私も負けてられないね。


まぁそもそも無視される可能性もあるけども。

多分大丈夫だと思うけど。大丈夫だよね。



「ふぃーもどりんご」

「おかえりなさいでス!せんぱいのコミュ力すごいッスね!」

「そう?バチクソ緊張したけど」

「全然そうには見えんかったけどのぅ」

「マジマジ。二人はいかないの?」

「わたしはちょっと恥ずかしいので……」

「わしはまぁ、反応がわかるからのぅ」

「まぁまぁ。一回行ってみなよ。ほら、あそこの事務所組はおすすめだぞ。リーダーっぽい人の反応が面白い」

「ふむ……どれ、行ってみるかのぅ」

「いってらー」

「いってらっしゃいでス!」


私とはやて丸さんに見送られたおっさんが事務所組のモニターに近づいていく。既にモニターの前に並んでいた人が丁度会話を終えたようで、手を振りながら去っていくのが離れていてもわかる。同じように画面の向こうで手を振っていた2Dの女性Vtuberさんが次に現れたおっさんを見てすごい顔になっていく。

「でけー!こえー!びっくりしたー!」

という声が聞こえたが少ししたらおっさんと楽しそうに話していた。おっさんも最初はぎこちなさそうだったが、段々打ち解けたみたいで最後は照れながらVtuberさんに手を振ってこっちに帰ってきた。


「いやーなかなか貴重な体験じゃったのぅ」

「うんうん。満足したようでなにより」

「よかったでスね龍さん!」

「うむ。キミも後押ししてくれてありがとうのぅ」

「んじゃそろそろサキさん達のステージにいきますかー」

「「おー」」





「いやー凄い混んでたね」

「うむぅ。流石に遅すぎたか」

「す、すみませんでス……わたしがトイレに行ってなければ……」

「いやいや、トイレの方が大事よ。無理せず行ってね」

「うむ。それと疲れたらそこのベンチに座るといい」


おっさんはそう言って私達の後ろに設置してあったベンチを指さした。私達が並んで見ようとしていた中央のステージ前は既に長蛇の列が出来ており、ステージ手前に置いてあったパイプ椅子は全て埋まっていた。座れなかった人達は左右に設置されているモニターの前なら立ち見も可能という事で私達も案内されそうになったが断ってその場を離れた。


立つのは別に構わないけどぎゅうぎゅう詰めがやだ。暑いし痛いし辛い。それに俺とおっさんは身長が高いから後ろの人が見れなくなっちゃうし、逆にはやて丸さんが小さいからモニター見るのに常に見上げないといけなくて負担が大きいからやめた。


でもどうにかステージを見れないものかと中央のステージの近くでおっさんとはやて丸さんと三人で固まっていた時だった。


「あれ?お兄さん……?」

「おろ、クロエちゃんだ。こんにちは」

どこかで聞いたことのある声に声をかけられ振り向くと東京に来る時に出会ったクロエちゃんが女の子二人を連れて歩いていた。私は挨拶をしつつペコリと頭を下げるとクロエちゃんも慌ててペコリというかばさーって感じの勢いで頭を下げてきてちょっと面白かった。


「無事始まったねー。クロエちゃんは今日が出番?」

「あ、オレは明日っすね。今日は同期のメンバーで遊びにきました」

「なるほど。じゃあ後ろの方達が同期の子達?」

「ですです。お兄さんは今日が出番ですか?」

「うん。入り口前のモニターがあったと思うんだけど、あれに出る予定なんだよね」

「あぁー、あれですか。見に行っちゃおうかな」

「お、本当?来てくれるなら嬉しいな」

「じゃあ後で皆で行きますね。ところで、お兄さん達もステージ見るんですか?」

「そうだったんだけど、まぁご覧の通り満杯でねぇ。どうしようかなーって」

「んー……ちょっとまってもらっていいっすか?」

「お?うん」


クロエちゃんはそう言って少し離れて私達のやり取りを見ていた同期の子達の元に走っていく。そして何回か会話のやり取りをした後に私の元に走って戻ってきた。なんか嬉しそうな顔してる。なんじゃろ。


「お待たせしましたっす。えーと、もしよかったらですけど……」


そうしてクロエちゃん達に連れられて着いた場所は2階の廊下であり吹き抜けから会場が見渡せる場所だった。確かにここからなら普通に見れるな。盲点だった。ただ欠点としては会場からそこそこ離れてるので声を出したら一発で注目を浴びるしモニターも少し見づらい。映画館で例えるなら一番後ろの席から立って見る感じ。だからなのか、2階は結構空いていて同じようにステージを見ようとしてる人が自分達を覗いて3人くらいしかいなかった。二階は休憩スペース的な場所なので静かな場所を求めてる人には丁度いい場所かもしれない。個人的にちょっと好きな空間なので後で休憩がてらここでのんびりしようかな。


「しかしステージ遠いねぇ」

「まぁ文句は言えんのぅ」

「むむぅ……!」

「どうしたむむむ丸」

「はやて丸でス!原型すらないじゃないでスかぁ!」

「いやー可愛いなぁはわわ丸は」

「ちょっ!」

「こらこら。どうしたんじゃはやて丸ちゃん」

「あ、えと、あのクロエさんってどういう関係なんでスかね……?」

「空港で出会った子だね」

「それだけッスか!?それだけであんなに仲良く!?……むむむぅ」

「ほほぅ……大変じゃのぅはやて丸ちゃん」

「な、何がでスかね?」

「わしは応援するぞ」

「何をでスか!?」

「おっさんおっさん、俺ちょっとクロエちゃんに改めてお礼言ってくるねー」


何の話かよくわからんけどなんか聞かないほうがよさそうなので一旦撤退。ついでにクロエちゃんにお礼と同期の子達に挨拶しておこーっと。という事で私は少し離れて三人で雑談していたクロエちゃん達に声をかけた。


「話してるところごめんね。いい場所教えてくれてありがとうねクロエちゃん」

「全然いいっすよ。困ってる時はお互い様っすから」

「でも本当に助かったよ。ありがとう」

「あっ……えと、まぁ、はいっす……」

クロエちゃんはそう言って着ていたパーカーのフードを急に被った。このフード猫耳ついてて可愛いな。ちょっとほしい。そう思いながらクロエちゃんの左右に立っている女の子二人に視線を向けて挨拶をした。


「さっきは挨拶できなくてすみません。一応個人でVtuberやらせてもらってます。雹夜です。よろしくお願いします」

「あ、ご丁寧にありがとうございます。アキラって言います。クロエと同期でにゅ~すたーと!に所属してます。よろしくお願いします」


クロエちゃんの左側に立っていた女の子、アキラちゃんがそう挨拶する。黒髪ショートカットでボーイッシュな子だった。左のもみあげ部分を三つ編みにしてるのがすげーお洒落感ある。


「伊達祈です。同じくにゅ~すたーと!所属です。よろしくお願いします」

反対側に立っていた女の子、伊達祈ちゃんが綺麗なお辞儀をして挨拶をする。クロエちゃんやアキラちゃんより少し髪が長いこれまたショートヘアの子で、後ろ髪を結んでポニーテールにしている。メガネもかけていてキリッとした目つきがよく漫画とかで見る図書委員長を思い出させる。委員長キャラ好きなんだよなぁ。


「……」


なんか凄い睨まれてる気がする。怖い。


「クロエちゃん達以外は来てないの?」

「あ、はい。一応保護者役も兼ねてるVtuberさんがもう一人いるんですけど、仕事で午後から来るので今は三人だけっすね」

「そうなのか。もし何かあったら俺かおっさんに言ってね」

「おっさん……?」

アキラちゃんと祈ちゃんが頭の上にはてなマークを出してそうな感じで呟いた。

「いいんですか?」

「いいよいいよ。頼りないかもだけど居ないよりはマシだろうし」

「じゃあお言葉に甘えますね。ありがとうございます」

「うん。何かあったら言ってねー。んじゃ戻るね」

「はーい」


クロエちゃん達に挨拶して戻るとおっさんとはやて丸さんが二人ではやて丸さんのスマホを見て楽しそうに話していた。


「ただいまー。何見てたの?」

「おぅ、おかえり」

「おかえりなさいでス!アカネちゃんの写真を見せてました!」

「ほほぅ」

「確かにちょっともったいないのぅ」

「でしょう!?わたし的には王道ですけど白いワンピースとか似合うと思うんでスよ!」

「うむうむ。ありじゃのぅ」

「服の話かぁ。俺にはさっぱりわからんから話に入れんなぁ」

「えー。せんぱいの好きな服装とかないでスか?」

「こいつはスク水が好きじゃぞ」

「え!?」

「おい嘘言うな。スク水好きなのはおっさんだろ」

「え」

「まぁ否定はせんのぅ。幼女ならなおよし」

「え」

「お、そろそろ始まるみたいだぞー」


リズミカルな音楽と共にエンドレス所属のVtuber達が3Dでモニターの中に映し出されていく。先頭を赤い髪の女性が歩き、彼女に続いてサキさんやアカネちゃん達が出てきた。彼女達が出てきた時点で歓声がいくつか湧き上がっていたが、まだ序の口。これから更に盛り上がると考えるとここで見るのは正解だった気がする。それくらい今の時点ででも歓声が大きい。

全員が映し出され、赤い髪の女性をセンターにしそれぞれ左右にメンバーが並ぶ。センターに立っていた赤い髪の女性がマイクを口に近づかせ喋った。


【こんにちはー!みんな待たせたわねー!】

【本日はエンドレスのイベントにお集まりいただきありがとうございます】

【初日の一番最初という事で私達も緊張しています】

【がんばって盛り上げるつもりなので、皆さんも楽しんでくださいね……!】


「「「うぉーーー!!!」」」


 :きたーーー!!!

 :待ってました!

 :アヤ様ーーー!!

 :うぉぉぉぉぉー!あやさまーーーー!!

 :サキさーん!

 :サキ様罵ってーーー!!

 :奏さまーーー!!

 :アカネちゃーーーん!!

 :コメントはぇぇぇぇーーー

 :かわいい!

 :アヤ様の笑顔で今日も頑張れる

 :アカネちゃーん!!

 :アカネちゃんがんばれー!

 :台本読めてえらいぞアカネちゃん!

 :会場めっちゃ盛り上がってるな!

 :くそー!行きたかったー!!

 :アヤ様が俺に手を振ってる!

 :奏さーん!

 :奏さんだ!

 :奏ちゃんの歌ステージすごい楽しみ


【それじゃ始めるわよ!まずは私達エンドレスの自己紹介から!」




「ほぇー……」

手すりに肘を乗せ頬杖をつきながら離れた所にあるステージのモニターを見る。ステージが始まってから自己紹介、雑談、質問回答ときて最後にメンバー同士での対戦ゲームが始まった。内容としてはエンドレスに所属するVtuberの好きな物とか漢字の読みとかを当てるクイズゲーム。クイズゲームに関しては若干身内ネタっぽいのもあったのでそこまでエンドレスに詳しくない私にとっては若干退屈な時間もあった。


チラッと隣を見るとはやて丸さんの顔が見える。手すりをギュッと掴んで小さな口が半開き状態になりながら目を輝かせていた。はやて丸さんは事務所系は大体見てるし好きとも言ってたから彼女にとっては凄く楽しい時間なんだろうなぁと思った。しかしよだれが垂れそうで怖い。あと栗みたいな口をしてて面白い。


本当は間におっさんが立っていたんだけど、対戦ゲームが始まる前に電話が鳴って外に出ていった。多分仕事関連なんだろうけど朝も電話来てたよなぁ。忙しいのかなぁ。そんな中無理に来てくれたのかと思うとちょっと申し訳ない気持ちになる。まぁそれをおっさんに言ったら頭をポンッと叩かれるんだろうけど。「俺が来たいから来てる」って言うと思う。


「はやて丸さん、よだれよだれ。ほれハンカチ」

「わわ、あ、ありがとうございます……」

「それあげるからちゃんと拭くんだよ」

「あ、あい……」


はやて丸さんにハンカチをあげて再度頬杖をつこうとしたけど、手すりが低い位置にあったせいか結構無理な姿勢で頬杖をついていたので若干腰が痛い。仕方なく仁王立ちをしながら腕を組む。クイズもラスト問題になっていて、いよいよエンドレスのステージが終わろうとしていた。私はふと司会を担当していたサキさんを見る。


3Dで動く彼女を見ながら初めて会った時の事を思い出す。出会いとしてはだいぶ最悪な形だったけど、今こうして東京に居るのも、彼女のステージを見れているのもあの炎上のおかげなんだと思うと良かったとも思えるし、まぁまぁ複雑な気持ちもある。最初の頃はそれこそもっとマシな出会い方があったんじゃないかって悩む日々もあったし。私と出会った事でもっと不幸になったんじゃないかなぁと思ったり。


でもまぁ何が不幸で何が幸せかなんて本人にしかわからないし、それでずっと悩んでても仕方ないなと思って以降考えるのはやめた。今あのステージに立っているサキさんが本当はイベントが嫌で嫌で仕方ないのかもしれないし、物凄く楽しくて終わってほしくない!って思ってるかもしれない。もう少し彼女の事を知っていれば、なんとなくは察せるのかもしれないなぁ。あ、良い事思いついた。あーでも誘いに乗ってくれるかな?うーん、後で聞いてみよ。



【ありがとうございましたー!みんなー!また会いましょう!】


気づけば最後の対戦ゲームも終わり各メンバーの挨拶も終わっていた。二時間も立ちっぱは流石に疲れた。もっと足腰鍛えるかぁ。とりあえず喉乾いたから自販機で何か買って、俺も準備しようかな。


「あ、せんぱいどこいくんでスか?」

「ん?終わったからとりあえず飲み物買おうかなと」

「まだ終わってないでスよ!」

「えー?でも挨拶も終わったしサキさん達も帰っちゃったよ?」

「ふっふっふ。エンドレスはラストにですねー……」


「「「うぉぉぉぉぉー!」」」


:きたー!!!

:あんこーーーーる!!!

:我らが歌姫ー!!

:まってました!!

:まだ終わってないぞ!!

:初見はまだ帰るなよ!?

:ここまでが本番 ここからも本番

:実はこれを見るために来た

:うぉーー!奏様ー!!

:奏ちゃーーーん!


さっきのステージよりも大きな歓声が鳴り響く。2階まで声が届いて若干うるさい。なんだこれ、何が始まるんだ?私は両耳の穴を指で塞ぎながらはやて丸さんに聞いた。


「これ何が始まるのー!?」

「奏さんのライブでスよー!エンドレスは最後に一曲だけライブを持ってくるんでス!」

「ほぇー!」


はやて丸さんの説明が終わると同時に歓声が鳴り止む。そして曲が流れ、サキさん達と一緒に帰ったはずのVtuberさん、奏さんと呼ばれる女性が再び出てきた。彼女は特に何も言わずそのまま歌い出す。


「……すげぇな」


正直言葉が詰まった。なんと言えばいいのか。いや、何も言わなくいいのか。うん、これはまさしく歌を聞けってやつだな。彼女の歌声が全てを物語っている。驚いた。正直サキさん達とステージに出ていた時はそんなに存在感がなかったのに。そういえばはやて丸さんがさっき説明してたっけ。エンドレスには歌姫がいるって。なるほど、彼女だったのか。


周りを見渡すとはやて丸さんは勿論の事、クロエちゃん達もその歌声に黙って耳を向けている。いつの間にか合流していたおっさんも黙って聞いている。とんでもねー隠し玉がいたもんだなぁと思いつつ私ははやて丸さん達の邪魔をしないようにそっとその場を離れ自販機に向かった。


ガコンッという音と共にペットボトルの紅茶が落ちてくる。暑い日だけど会場は冷房が聞いてるのであえてホットを購入。「あちちっ」と独り言を言いながら蓋を外し二口飲んだ。美味い。身体に染み渡る。


近くのベンチに座りスマホを取り出す。ステージからはまだ奏さんの歌声が響いてくる。彼女の歌をBGMにサキさんにメッセージを送ってスマホをしまった。さてと、気合入れて行くか。





 

【ステージ見てました。サキさんかっこよかった】

【ありがとう。雹くんのおかげで私も頑張れたわ 

【ふっふっふ。応援したかいがありますね】

【本当ね。ありがとう】

【いえいえー。んじゃ俺もそろそろ準備してきます】 

【今度は私が応援に行くわね】

【わーい。楽しみにしてますねー】

 





―あとがき―


人数増えてきたので現在出てる登場人物と軽い自己紹介的なのを、一日目終わったらあとがきにサクッと載せます。まだ増えるのでキャラ考えるの大変。サキさんと奏さん喋り方似てるので個性出すの難しい。


一応補足 エンドレスの挨拶の順番↓


【こんにちはー!みんな待たせたわねー!】アヤ

【本日はエンドレスのイベントにお集まりいただきありがとうございます】サキ

【初日の一番最初という事で私達も緊張しています】奏

【がんばって盛り上げるつもりなので、皆さんも楽しんでくださいね……!】アカネ


高評価、感想貰えると嬉しいのでよろしくお願いしますー。

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