第30話 3人で、初コラボ!!

―前書きー


 大変お待たせしましたっス!!

 本日は、皆さんが待ちに待ったコラボ配信でス!!

 わたしもアカネちゃんも、凄く楽しみにしてて、もうドキドキが止まらないっスよ!!もちろん、雹夜せんぱいもいるっス!!今日の配信、サポートは任せたっスよ♪それじゃ、もう少しだけ、お待ち下さいっス♪


――


○月○○日。


 アカネちゃんのインタビュー配信後から伸ばし伸ばしで伸ばしていき、ようやく決まったコラボ配信。その当日。開始1時間前なのに、もう待機視聴者数が4000人超えてる。いや早いよ。そんなに楽しみだったのかい。わかるよ?そりゃわかりますよ。私だって楽しみだったんだもん。それにしても、この時点でこの人数なら、配信の絶好調時は一体どうなってるやら……考えただけでも、ぶるぶる震えてきます。まるでスライムみたい。ぷるぷる。


 ちなみに既に三人共集まってるよ。

 アカネちゃんはわかってたけど、流石のはやて丸さんも今回ばかりは緊張してるっぽい。いつも無邪気な女の子が、借りてきた猫のように静かである。うーむ、これはこれで可愛い。

 

 「き、緊張してきたっス……!!」

 「そ、そうだね……ボクも、すごく震えてる……」

 「だ、だだだ、大丈夫っスよ!

  わたしとせんぱいが、つ、つつつ、ついてますっス!!」

 「う、うん……が、がんばろう、ね……」

 「はいっス……っ!」


 いやー……なんというか、いいよね。

 うまく言葉にできないんだけど、こう……癒やされるものがあるよね。

 もうお母さんでもいいかなーって思うくらい、このまま見守っていきたい所存であります。とはいえ、流石にこのまま放置も可哀想なので、ここいらで一つ気合を入れますか。

 

 「二人共大丈夫かーい」

 「だ、大丈夫っスよ!!任せてほしいっス!!!」

 「大丈夫、です……っ!!!」

 「声量だけは立派だけども、めっちゃ声震えてるよ」

 「うにゅぅ……」

 「あぅ……」

 「まぁ、大丈夫。いつも通りやっていこう。

  多少失敗しても僕がサポートするから」

 「うぅ……せんぱいが頼もしいっス……!!」

 「雹夜さんのおかげで、少し、緊張解けました……!」

 「……そうっス!!わたし達はいつも通りやるっス!!

  何かあったら、せんぱいに全部投げるっスよ!!」

 「おいおい」

 「そ、そうだね……っ!!困ったら、雹夜さんに、任せよう……っ!!」

 「こらこら。……まぁいいか。うん、俺に任せなさい。

  だからまぁ、いつも通りね?」

 「はいっス!!」

 「はい……っ!!」

 「よーし、良い返事だ。それじゃ、最後に少し確認作業して、始めようか」


 「「おーっ!」」


 

 

 「皆さん!!お待たせしましたっス!!ついにー!この時がやってきたっスよー!!」


 :きたぞぉぉぉぉぉぉぉ!!

 :待ってました!!

 :やっとコラボきたああああああああああ!!

 :この日の為に1週間頑張った

 :待ちくたびれたぞはやて丸ぅぅぅぅぅぅぅ!!

 :こんばんはー!!

 :はやて丸ちゃんこん!!

 :はやて丸ーーー!!

 :うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

 :きたああああああああああおっしゃああああああああ!!

 :アカネちゃあああああああああん!!

 :やばい、ドキドキが止まらない!!

 :今日はもう神回

 :アカネちゃん見てるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!???

 :アカネちゃんとはやて丸をすこれ

 :今日は楽しむぞー!!!

 :ホラゲーだけ配信???

 :アカネちゃーーーーん!!

 :雹夜さん見てる!?雹夜さーーん!!

 :雹くん見に来たよ!!

 :旦那ぁぁぁぁぁ!!

 :雹夜ぁぁぁぁぁ!!今日は2人の後輩を頼んだぞぉぉぉぉぉ!!!

 :任せたぞ雹夜ぁぁぁぁぁ!!

 :アカネちゃんも後輩になったのか

 :はやて丸とアカネちゃんが後輩とかずるいぞ!!

 :雹夜さんのサポートに期待


 

 「はわわ……すごいコメントの数っスねぇ……い、いけないっス

  こほん!今日の先輩方は一段と盛り上がってるっスね!!

  それじゃ、早速ゲストをお呼びするっス!!

  今回のゲストはこちらっス!!

  アカネちゃんと雹夜せんぱいでス!どうぞー!!」

 「み、皆さん、こんばんは……ですっ!アカネです……っ!!」

 「皆さんこんばんは。紅雹夜です。やっほー」


 :アカネチャン!!!

 :頑張って挨拶するアカネちゃん可愛い

 :アカネちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!

 :可愛いぞーーーー!!

 :今日のアカネちゃんは一味違うぜ……!!

 :テンション高いアカネちゃん可愛い

 :アカネちゃん!!今日は楽しんで!!

 :緊張しすぎてちょっと声量高くなるアカネちゃん可愛いすこ

 :アカネちゃんをすこれ

 :いいぞ……いいぞぉ!!

 :雹夜さんきた!!

 :雹さーん!!

 :やっほー

 :やっほーwwww

 :軽いなぁww

 :雹くんやっほやっほ

 :相変わらずのメンタルの強さ

 :全然緊張してないっすね雹パイセン やっほ

 :雹夜さんやっほー!!

 :こんばんは雹くん!!

 :先輩にちゃんと挨拶せんか雹夜ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!やっほ

 :調子乗ってるんじゃねぇぞひょうやぁぁぁぁぁぁ!!やほやほ

 :なんだその態度は!?やっほー!!

 :草

 

 「いやぁ、ついにこの時がきたっスね!!」

 「う、うん……。ようやく、コラボできたね……!」

 「ずっと伸ばしてたからねぇ。皆さん、お待たせしてごめんね」

 「ごめんなさいっス!!」

 「ご、ごめんなさい……」


 :ええんやで。

 :ええんやで

 :いいよ

 :謝らないで

 :全然大丈夫っす!!

 :ええよ

 :ええんやで!!

 :しゃーない

 :やってくれるだけでもありがたい

 :いいよ!!


 「ありがとうございます。今日は3人でたっぷりと遊ぼうと思うので、皆さんも楽しんでいってね。それじゃ、はやて丸さん宜しくー」

 「はいっス!!今日はゲームだけじゃなく、恒例の質問にも答えていくっスよー!!」

 「こ、答えれる範囲で、頑張ります……!」

 「答えれなかったらごめんね」

 「それじゃまず1問目っス!!」

 

  デデドン!!


 【好きなおかずはなんですか?】


 「はいっス!」

 「おー、王道だね」

 「こういう質問好きっスよね!」

 「皆、一回は聞く、よね」

 「だねぇ。親子丼っておかずに入るのかな?」

 「どうなんスかね?」

 「たぶん、大丈夫だと思います……」

 「んじゃ僕は親子丼。あと唐揚げ」

 「お肉っスね~」

 「美味しいから、ね?」

 「わたしもお肉は大好きっスよー!ちなみにわたしはオムライスっス!!」

 「あー、納得」

 「はやて丸ちゃんらしい……かな?」

 「え、なんでわかったんスか?」

 「そりゃまぁ、はわわ丸だし」

 「……えへへ」

 「ちょ、どういう事っスか!?アカネちゃんも、なんで笑ってるんでスかー!」


 :はやて丸は納得

 :あぁ、やっぱり

 :可愛いなぁはわわ丸

 :予想通りで安心した

 :逆にそうじゃなかったらどうしようかと

 :わたし豚の丸焼き好きっス!!

 :逞しくて草

 :もちろん丸かじりっスよ!!

 :はわわ丸ぅぅぅ……

 :ちゃんと切ってから食べてはわわ丸

 :雹夜さんは親子丼と唐揚げか

 :男の子だもんね

 :いっぱい食べる君がすきよ

 :唐揚げはレモン派ですか?マヨネーズ派ですか?

 :おいやめろ

 :どうして戦争を起こそうとするんですかね……

 :俺はレモン

 :マヨネーズかなぁ。

 :そのまま食うのが一番よ


 

 「唐揚げはその時の気分かなぁ。どっちも好きだよ。お店でレモン出されたらレモンかな。マヨネーズもあったら両方使うかも」

 「わたしはマヨネーズっスねぇ。しょっぱいのは苦手ッス」

 「ボクは、そのまま、ですね……」

 「見事に別れたね―」

 「っスね~」

 「喧嘩にならなくて、よかったです……」

 「ちなみにアカネちゃんの好きなおかずは?」

 「えと、牛丼、です」

 「おぉぉ……それは予想外」

 「わたしも全然予想できなかったっス」

 「えへへ……その、いっぱいゲームするから、体力つけないと……」

 「なるほどなぁ。皆さん、牛丼ですって。よかったね」

 「?何がよかったんスか?」

 「まぁまぁ」

 「……?」


 :牛丼好きな俺勝ち組

 :っぱアカネちゃんよ!!!

 :わかってらっしゃる。

 :これはゲーマー

 :明日から牛丼だけ食べるわ

 :チー牛は……?

 :牛丼かぁ。やっぱ店で食うのかな?

 :チー牛は許されますか?

 :これは意外


 「えと、チーズ牛丼は、その……」

 「チー牛ってなんスか?」

 「チーズ牛丼の略だと思うよ。僕は結構好きだな」

 「!?……ぼ、ボクも、チーズ牛丼好きです……っ!!」

 「おー、アカネちゃんもか。同じだね」

 「はいっ!」(……あの、ありがとうございます)

 (大丈夫だよ。いろいろ言われててなかなか好きと言えないからねぇ)

 「調べたらなかなか美味しそうっスね!今度食べてみるっス!!」

 「お、オススメです……っ!」

 「今度感想教えてね」


 :優しい世界

 :俺もチー牛好き

 :別におかしい話ではないんだよなぁ

 :一部が騒いだせいで頼みづらくなった感はある

 :好きなの食べるのが一番よ

 :話題になってるのは見たけど、食べたことはない

 :女の子が牛丼頬張ってる姿、素晴らしいと思いませんか?

 :はやて丸に腹いっぱい食べさせたい

 :ハムスターみたいにほっぺいっぱい食べてるはやて丸が見たい

 :可愛いなぁはわわ丸……

 :アカネちゃんと一緒に牛丼食べたい



 「次の質問いくっスよー!」


 【最近嬉しかったことって何?】


 「でス!」

 「嬉しかった事かぁ」

 「さ、最近はいろいろ嬉しい事があって、その、なかなか難しい……です」

 「わたしも同じっスねぇー。うーん……あっ!」

 「うん?何か思い出した?はやて丸さん」

 「えーと、今日の事でもいいっスかね?」

 「ん?んー、いいと思うけど」

 「えへへ、ならあるっスよ!!今とっても、嬉しい事が!!」

 「……あっ!ぼ、ボクも!あります……っ!!」

 「アカネちゃんも同じっスか?」

 「うん。多分、同じだと思う……」

 「わぁ!じゃ、じゃあ一緒に言うっスよ!!」

 「うん……っ!」

 「ほむ?……あー、なんとなく察した」

 「それはっスね!……いっせーのっ!」


 「「3人でコラボできたこと!!」」


 :あっ

 :あかん、消えそう

 :これはあかん

 :なんやこの尊さ

 :もう死んでもいいかもしれない

 :なんやこれぇ……なんやこれぇ……!!

 :おっさんなのに泣きそう

 :ええなぁ……

 :はやて丸ちゃんもアカネちゃんも良い子で好き

 :息ピッタリですこ 

 :台本あったとしても全然良い……

 :インタビュー配信からほんと、仲良くなったなぁ

 :お父さん泣きそうです

 :雹夜さんが黙ってるのは泣いてるからか?

 :あえて言わないスタイルの雹さん、わかってらっしゃる

 :これはもう雹お母さんも涙腺崩壊ですよ

 :俺達の後輩が尊い件について。

 :これだから先輩は辞めれねぇぜ!!


 

 「えへへー、結構照れるっスね!」

 「でも、同じでよかったね……!」

 「これお互いが全く別のこと言ったらめっちゃ恥ずかしかったね」

 「ちょ、せんぱい!それは言わないお約束っスよ!?」

 「放送事故になるかも、でしたね……よかった……」

 「まぁ、2人なら同じ事言うだろうなって信じてましたよ。いやぁ、イイモノ見れてよかった。もう一度はくしゅー」


 :えがった888888

 :もうお腹いっぱい8888

 :これはぜひ切り抜きを88888

 :【¥50000おじさん満足。ありがとう。】


 :ナイスパ

 :おじさんまだ始まったばっかだぞ ナイスパ

 :まだまだこれからだぞおっちゃん ナイスパ

 :ナイスパです!!

 :知ってるか?まだこれで序盤なんだぜ……

 :もう既に光になりそうなんだけど……

 :果たして最後まで耐えれるか。

 :もう途中で消えても良いかもしれん

 :素晴らしかった!!888888


 「赤スパチャありがとうございます。

  そうですよー、まだまだ始まったばかりですよ」

 「あ、ありがとうございます……っ!もっと、楽しんでいってね……?」

 「ありがとうございまス!!よーし!どんどん質問いくっスよー!!」

 「ばっちこーい」

 「ど、どんとこい、です!」


 ちなみに2人のアレは完全にアドリブよ。

 もしかしたらメッセージでやり取りしてたかもしれないけど、少なくとも私は何も知らん。本当は私も乗ろうかなって思ったけど、なんか邪魔しちゃいけない気がした。なのであえて黙ってました。いやぁ、青春青春。おいらもこういう青春を送りたかったぜ……。


 「……さて、質問は一度ここで終わりにして、そろそろゲームいきますか」

 「そうっスねー。また後で質問に答えていくっスよー!」

 「今日は、どんなゲームをやるんですか……?」

 「今日はねー、アカネちゃんのインタビュー配信の時にも言ったとおり、ホラゲーと対戦ゲームをやっていきますよ」

 「まずはホラゲーからっスね!!

  さぁー!今日はいっぱい、せんぱいをいじめるっスよ!!」

 「わぁー怖いなぁー」

 「か、覚悟してください……ね?」

 「がんばるぞー」


 :棒読みなんだよなぁ

 :さぁ問題のコーナー

 :はやて丸……

 :この後の展開が予想できるけどあえて黙ります!!!

 :がんばれはやて丸!!

 :アカネちゃんは果たして驚くのだろうか?

 :淡々と攻略してそうだけどな、アカネちゃん

 :雹夜さんと同じ……いやなんでもない

 :アカネちゃんがビビる場面想像できんなぁ

 :雹夜さんが怖がる所楽しみだなー()



 「始まったっスね!!ちなみにこれ、どんなゲームなんスか?」

 「えーと、精神病院を探索するホラゲー。たまに化け物出るよ」

 「ざっくりっスね……」

 「あはは……あっ、動けるようになった、かな?」

 「ほんとうっス!!よーし、がんばるっスよ!!」

 「ちなみに操作しているのは、はやて丸さんです。

  僕とアカネちゃんはサポートです」

 「が、頑張ってサポート、します……っ!」

 「僕は怖いのでサポートできないかもです」

 「ふっふっふー!大丈夫っスよせんぱい!わたしに任せてくださいっス♪」

 「頼もしいなぁ」

 「えと、まずは……電池を拾ったほうが、いいのかな……?」

 「あ、このライト消える仕様なんスね。よーし、電池を探すっスよ~」


 

 「あの……これ……めちゃくちゃ怖いんスけど……」


 :ダメでした

 :頑張れはやて丸

 :そろそろ動かないと電池無くなるぞ

 :ずっとベッドの下に隠れてて草

 :何やってんだよはわわ丸ぅぅぅぅぅぅぅ!!

 :動かんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 :さっきの勢いはどうしたはわわ丸ぅぅぅぅぅぅぅ!!

 :まだ序盤だぞ!

 :ぷるぷるはやて丸

 

 「がんばれはやて丸さん」

 「だ、大丈夫……?」

 「む、むりっス……結構怖いっス……」

 「仕方ないなぁ。どれ、サポートしてあげよう」

 「ほ、ほんとう……っスか?お、おねがいするっス……」


 「まずベッドから出て」

 「はいっス……」

 「んで、部屋から出る」

 「はいっス」

 「そしたら」


 【【ギャァァァァァァァ!!!】】


 「化け物が出てくる」

 「」

 「ひょ、雹夜さん……ひ、ひどい……」


 :草

 :そりゃそうよ

 :なんという外道

 :予想出来てたのに笑ったww

 :ひでぇことしやがる……

 :リスタート画面から動かなくて草

 :もうやめて!はやて丸のライフはゼロよ!!

 :アカネちゃんが唯一の味方や

 :はやて丸はもうダメっぽいですね……

 :ふふふ、はやて丸は四天王の中でも最弱

 :でも可愛さで言えば最強

 :おい、アカネちゃんも可愛いだろ

 :これ続行できるんか?


 

 「はわわ丸さんがリタイアしたので、次はアカネちゃんにお任せします。ちなみにそれぞれがゲーム購入してるので、交代した時は最初から始まるよ」

 「が、がんばります……っ!」

 「アカネちゃん、ふぁいとっス……」


 普通にサクサクプレイしたのでカット。


 「こ、ここまでは順調に来れました……」

 「す、すごいっス!!アカネちゃん、すごいっスよ!!」

 「流石ゲーマー、慣れてますなぁ」


 :もう終盤まで進んだか

 :早い

 :ちょっとビクビクしながらプレイするアカネちゃん可愛い

 :しかしここからよ

 :まぁ、こっからだな

 :ここなぁ……アカネちゃんクリア出来るか?

 :頑張れ!!


 「あっ……化け物、出てきた……」

 「うわぁぁぁぁ!!出てきたっスぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 「おー……これ、強制戦闘かな?」


 :さて、いけるか?

 :がんばれ……!

 :ここは難関だぞ!!

 :初見は結構キツイぞ……

 :アカネちゃんならやれる!!

 :がんばれええええええ!!!

 :ドキドキしてきた


 「……か、勝てた……」

 「あ、アカネちゃん!!アカネちゃん!!!勝てたっス!!!すごいっス!!!」

 「おめでとう。いや、凄く上手かったよ」


 :いったああああああああ!!!

 :よっしゃあああああああああああ!!

 :マジかwww

 :初見クリアかよ……すげぇな

 :いや、素直に凄いわ

 :おめでとう!!

 :すげえええええええええ!!

 :流石アカネちゃんや!!!

 :やったあああああ!!


 「……ぶ、無事、クリアできました……いぇい」

 「おめでとうっス!!凄かったっス!!」

 「お疲れ様です。本当に凄かったよアカネちゃん。クリアおめでとうー!」

 「あ、ありがとうございます……えへへ」

 

 :いやぁ、よかった8888

 :ヒヤヒヤしたけど見れてよかった!8888

 :凄かったな。おめでとう8888

 :これは尊敬するわ88888

 :おめでとうー!88888888

 :プレイ参考になったし、面白かったわ8888

 :初見クリアおめでとうございます!!

 :おめ!!次は雹夜さんだな

 :これはもちろん雹夜さんもやるんだろ?

 :はやて丸ちゃん、アカネちゃんと来たら後は雹さんでしょ

 :残るは雹くんだけか


 「あ、これ僕もやるパターン?」

 「別にやんなくてもいいんスよ~?」

 「ひょ、雹夜さんのプレイも、見てみたいです……」

 「んー……いいけど、これ一回クリアしてるんだよね。

  だから、ビックリする事ないよ?大丈夫?」

 「あれ、そうなんスか?

  あ、だったら、どれだけ早くクリアできるか試さないっスか!?」

 「RTA的な?うーん、いけるかなぁ?」

 「が、がんばってください……っ!」

 

 :サクサクプレイくるか?

 :クリアしてたんか

 :なんだ、プレイ済みか

 :どれだけ早くクリア出来るか確かに気になるな

 :RTAはじまるよー

 :普通にサクサクプレイか、説明しながら攻略プレイか、はてさて……



 「まず入り口に入って、ここの部屋を調べます」

 「あれ、そこ入れないっスよ?」

 「雹夜さん……?」

 「大丈夫大丈夫。ドアの所に張り付いて、ボタン連打します。すると」

 「……あれ?」

 「は、入れちゃった……ね」

 「んで、ここに置いてあるバールを取ります」

 「こんなところに武器があるんスか……」

 「し、知らなかった……」

 「まぁ、バグ使用しないと一周目は入れないからね。そんでこっちの部屋に入って」

 「あっ!だ、ダメっスよ!!そこには化け物が!!」

 「も、もしかして……」


 【【ギャァァァァァァァ!!!】】


 「しまっていこーーー!!!」


 :ちょwww

 :序盤から挑むやつがおるかああああああああ!!!

 :お前正気かwww

 :バグ使用しやがったww

 :いや草

 :何やってんだよひょうやぁぁぁぁぁぁ!!

 :相手の攻撃全部回避しててやべぇww

 :おい、俺の知ってるゲームじゃないぞ……

 :なんだこれww

 ;おいふざけんなww

 :あ、逃げた

 :敵逃げてるやんけ!!!

 :こんなことできるんかww

 :こんなん笑うわww

 :雹夜さんまだなんかするの?

 :追いかけてるけど……まさか

 :ドアの向こうに敵逃げるんか

 

 「開けろ!!!デト○イト市警だ!!!」


 :壁ドンwww

 :更に追い打ちを仕掛けるのか……

 :開けろぉぉぉぉ!!!!

 :声が迫真で草

 :もうやめてあげてよぉぉ!!

 :RTAどこいった

 :完全におふざけで草

 :もうクリアする気ないだろww

 :あれ?画面が暗くなった?

 :ん?放送事故?

 :なんだ?


 【【【― ゲームクリア ―】】】


 「はい終わり」

 「え?」

 「……え?」


 :は?

 :え?

 :え?

 :ん?

 :なんだこれ?

 :え、バグった?

 :なにこれ、どうなってんの?

 :なんだこれは……


 「これね、このバグ使用して序盤で殴りに行くと、敵がドアの先に逃げて、そして死ぬんだよね。序盤の設定かはわからないけど、どうも体力が低く設定されてるっぽいのよね。だからあの部屋でダメージ与えておけば、敵が移動中に勝手に死んでゲームクリアになるというバグ。いやぁ、面白かった」


 「……これは、どうなんスかね……?」

 「……と、とりあえず、終わろっか……?」

 

 :えぇ……

 :とんでもねぇバグだなおい

 :これは……どうなんだ?

 :まぁいいか!!()

 :クリアだし問題ないやろ()

 :仕様が悪いよ仕様が!!

 :これ、よく雹夜さんバグ見つけたな

 :俺も知らんかったぞこれ

 :このゲームのバグ全種動画見たけど、なかったぞこんなの

 :どんだけやり込んだんだ……?


 「え、えーと……い、一回休憩して、次は対戦ゲームをしようと思うっス!!皆大好きあのバトロワっスよ!!お楽しみにっス!!」



 ― 後半に続く ―



 おまけ バグの真相


 「これ全然武器見つからんね」

 「うーむ、序盤じゃ無理なのかのぅ?」

 「俺的には、ここの部屋が怪しいと思うんだけど」

 「ふむ。でも入れんぞ?」

 「ボタン押しまくれば開くんじゃね?」ポチポチポチ

 「昔のゲームだと壁に張り付けば通れるバグとかあったのぅ」

 「どれどれ」ズリズリポチポチポチ


 「「あっ」」



 「バールのようなものを見つけました隊長!!」

 「うむ!では雹夜二等兵!それを持ってあの化け物に突撃せよ!!」

 「了解でありまっす!!……死にさらせぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 「ヒットアンドアウェイじゃぞ!!」

 「おぉぉぉぉぉぉぉ!!……あれ」

 「逃げたのぅ」

 「待たんかい!!」

 「まさかドアの向こうに逃げるとは……うーむ、これは無理じゃの」

 「えー……仕方ない、普通に攻略……ん?」

 「お?」


 「「えぇ……終わっちゃったよ……」」



―あとがき―

後半に続きます。

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