49.未知との邂逅





    ♡



 夕方までのバイトを終え、大宮と一緒に、俺の家に向かって一駅分の家路を辿る。


 これは完全に偏見なんだけど、オタクというのは歩くのが速い。なにぶん俺もオタクなので、気を抜くとシャカシャカと歩いて桃原や先輩を置いて行ってしまいそうになるが、大宮とだとそれがない。自転車を押しているというハンデがある分、むしろ俺が置いてかれそうになるくらいだ。


「お店じゃあんまり話せなかったけどさ、今日の店長可哀想だったよね~」


 自転車を隔てた隣から、ややこちらに身を乗り出しながら大宮が言う。大した話ではない。良くあるクレームだ。


 今日は昼過ぎにゲリラ豪雨が降ったせいか、普段なら時給が発生するのも申し訳なくらいの暇な時間帯に、ピーク時以上の混雑具合をみせていた。


 そんな状況で、大宮がオーダーミスをして客を怒らせてしまったのである。


「いや、完っ全に悪いのお前だったけど……」


「うぐ……でもさ、あそこまでオーゴトになる話じゃないじゃん?」


「…………まあ、受け取り方は人それぞれだからなぁ……」


 というか、怒鳴り声にバックヤードから飛び出してきた店長が平謝りすれば、概ね事態の収束は見込めたはずだったのだ。想定外だったのは、大宮がバイト先の看板娘だったところだった。並んでいた常連客の爺さんが、クレーマーに喰ってかかってきたのである。


 第三勢力が現れると戦場は混迷化するのは、有史以来のお約束であり、店長が謝ろうとしても、『店長さんそんな平謝りすることじゃない。言葉が過ぎるのはこいつだろ』と爺さんにまで引火する始末。


「私がデトールの美少女アイドルだったのがマズかったわけね。あー、やっぱかわいいって罪だなー」


「あー……うん」


「……一応今の、ツッコミどころだったんだけど」


「いや……字面だけならその通りなんだよな」


 実際、今回の件について大宮には非の打ち所しかないのに、それを諸手で庇う騎士という名のジジイがいるほどである。シルバー向けアイドルとかやってみたらどうだろうか。


「なーんかトゲがあるのよね」


「いやいや、褒めてる褒めてる」


 苦情の処理に1時間近く手間取って、終わった頃にはゲッソリしていた店長には申し訳ないけど、そんな店長の苦労が、帰り道の俺たちの小気味良い会話に繋がっていた。


 それから、今日のバイトの出来事、最近ハマっている漫画やアニメ……とりとめない話に花を咲かせて……


「ね、ちょっと止まって」


「嫌だ」


「なんでよ!」


「だって……後ろ、乗るつもりだろ?」


「……なんで分かったし」


「いやお前、何回同じ手擦ってると思ってんの」


「……」


「……大宮?」


「そ……そんなことは……あったっけかな?」


「いや、お前……。とぼけんの下手過ぎない?」


「うっせーケチ! いいから乗せろいっ」


 恒例となった愉快な押し合いへし合いである。結局折れるのは俺なのだが、やはり物事の過程を楽しむことこそ、日々死という結果へ歩む我々人間の本懐であり──


「おい!!」


 晩御飯の匂いが漂う、のどかな住宅街の路地。そこには到底似つかわしくない怒鳴り声が、突如として背後から響く。


 振り返ると、そこには2人の少女が居た。それぞれ髪をちょっと色あせた金髪と、緑のインナーカラーに染め上げて、存在価値を疑いたくなるペラッペラの学生カバンを持ち、着崩した制服の上にジャージを羽織る姿は……漫画とかに出てくるギャルそのものだった。


 知らない顔だった。それも当然、天来からの陰の性質を持つ俺が、交流することなく生きてきた人種だからだ。それこそ、高校の頃にクラスに数人は、こうしてはねっかえった連中は居たけれど……そこは位相がずれているというか……生活空間を共有しながらもお互いの不干渉が保たれていた。


 悲しいことに、生物分類学上俺と近縁種に該当する大宮も勿論知らない人なんだろうなと思っていたのだが……そのギャル2人が呼び止めた、この路地に居るであろう対象は、俺と大宮しか居なかった。消去法で、必然的に大宮の知り合いということになる。


「うげっ……」


 隣の大宮に目をやれば、口をヒクヒク痙攣させて、身を引いていた。明らかに、初対面の人間に呼び止められた反応ではない。


「テメェ! シカトこいてんじゃねェぞ!」


 『お前……年下の財布にされてんの?』と大宮に聞こうとしたところで、2人組は距離を一気に縮めて、なぜか俺を恫喝してきた。顔立ちも整っていて、声もアニメっぽいせいか、不思議と迫力は無い。なんなら高2の時に後ろの席にいた眉毛めっちゃ細くしてる小谷田さんの方が全然怖かった。可愛い女子はグレるには不向きだな……なんて暢気な感想を抱く。


「え……俺?」


「おめーだよおめー。お前さ、薫の姉御になにしてくれてんの?」


 緑インナーヘアーの方が睨みつけてくる。口調から察するに、相当おかんむりの様子……。いくら年下の美少女といえども、見ず知らずの他人から向けられる怒りは、ちょっと怖い。


「はぁ? 薫……あねご?」


「シラ切るつもりか?」


 突然の事態に困惑しっぱなしの俺、金髪まで加勢した瞬間、大宮が俺とギャル2人の間に割って入ってきた。

 

「ちょーっと! 2人とも待とうか」


「姉御ぉ!」


「姉御ぉ! なんなんすかこのモヤシ野郎は!」


「だからさ、待てっつってんでしょ?」


 俺のポジションからだと後頭部しか見えなかったけれど、いつものハイテンションでかしましい大宮からは予想だにしないドスの効いた声が響いた。


「あ……ウス」


たったの一言で、あれだけオラついてたギャル達が、瞬時に青ざめていった。その後姿は完全に覇気の使い手のそれである。


「お、大宮さん……?」


 未だかつてない大宮の雰囲気に、しどろもどろになりながらも大宮を呼んでみれば、彼女はグリンと勢いよくこちらへ振り返り、満面の強張りまくった笑みを浮かべた。


「その2人は……知り合い?」


「へ!? その……部活! の、後輩、だよ、うん」


 顔中の毛穴という毛穴から冷や汗が噴き出し、途切れ途切れに単語を絞り出す大宮。俺の視線から逃げるように目は泳ぎ、両手を体の前でブンブンさせる謎ジェスチャーを始める様は、嘘吐いてる奴のお手本みたいな挙動だった。


「何言ってるんスか姉さん……。ウチらのチームを部活(アソビ)呼ばわりするなんて……」


 見るからにガラの悪いギャルから“姉御”呼ばわりされているのだから、単なる部活の先輩後輩じゃないことくらいは誰だって分かる。


 そんな、そこら辺の幼稚園児でも見破れそうな虚偽答弁を必死の形相でされると、憐みが勝ってそっとしておいてやろうかという気持ちにさせられる。……というのは俺だけの話だったみたいで、金髪ちゃんがどこか悲愴な面持ちで大宮にツッコミを入れる。


「貴様等ぁ!!」


 無慈悲な金髪ちゃんに、錯乱気味の大宮が、口封じでもするんじゃないかという勢いで飛び掛かろうとした。


「おい! ちょっと落ち着けって」


 咄嗟に大宮の肩を掴んで止める。


 同世代の平均よりちょっと高いくらいで、普通に女の子らしい華奢な大宮の体躯にしては異様なまでの推進力に、俺の方が振り回されそうになる。


「落ち着け」


「いやっ! でもぉ……!」


「2人は俺に用があるみたいだし、まずは話聞こうぜ」


「う……うぅ……」


 どーどー、と辛抱強く宥めると、やがて大宮は振りかざしていた手をよたよたと下して、「どうしてこんなことに……」と俯きがちに力無く頷いた。


「まずは、大宮と君らについて、聞いてもいい?」


 状況の説明を促す意図を込めてギャルへと視線を配る。


「あ、ハイ……。それじゃあ……」


 死を覚悟してひしと抱き合っていた2人は、弾かれたように姿勢を正して事の次第を語り始めた。


「ウチら……つかアタシと、こっちのユイは、姉御……じゃなくて薫さんの妹分で……」


 何故か1人だけ名前をばらされたユイこと、緑のインナーヘアーが続けて言う。


「薫さんはウチらのガッコのヘッドだったんス」


 2人は、絶望に顔を染める大宮をチラチラと伺いながらも、たどりたどりと続けた。


 金髪ちゃんとユイちゃんには悪いけれど、舌っ足らずな上に順序が整然としない説明だったので、ちょっと俺の方でまとめようと思う。


 つまるところ、大宮は高校時代、それはもう荒れていたらしい。


 そもそも、通っていた先がここいらでは有名な不良学校だったそうだ。そんな無頼の輩が跋扈する地獄に身を置きながら、大宮は無類の腕っぷしの強さで、男女問わず並み居る相手をぶっ飛ばし、その学校の頂点に君臨していた……らしい。


 その剛強っぷりはあっという間に地元に知れ渡り、噂を聞きつけた他校の生徒が殴り込んでくる始末。それでも、そんな腕自慢の連中をものともせずに、大宮はアッサリと返り討ちにしてみせ、いつしか校内の荒くれ物をまとめあげ、圧倒的カリスマを発揮していた……らしい。


 そんな、2人にとっては天上人であり、敬拝し慕っていた大宮が卒業して半月余りが経った今。妹分の筆頭であった語り部たるギャル2人が後任を任されていたのだが、大宮のワンマンパワーによって辛うじて統率が保たれていた校内勢力は徐々にバランスを失い、校内は再び闘争の渦へと飲み込まれている……らしい。


 失ったからこそ実感する大宮という偉大な存在に、焦がれる思いと劣等感を募らせる中、2人して下校していると、これが、神が与えた巡り合わせなのか……卒業以来連絡が途絶えていた大宮が居るではないか。


 居ても立っても居られない。声を掛けようとした矢先、もう1つの影(つまり俺)が目に留まる。見るからに軟弱でひ弱そうな男は、恐れ多くも、あの大宮に馴れ馴れしく絡み、あまつさえ時には粗雑にあしらう様な素振りさえする……。そんな無礼千万な俺と、牙を削がれてすっかり丸くなってしまった大宮に我慢出来ずに突っ掛かってきた……らしい。


 ……語尾に“らしい”を連発してしまって大変申し訳ないが、妹分2人が諳んじる大宮の武勇伝の数々は、俺の知っていた彼女と余りに掛け離れていて、とてもじゃないが一口に咀嚼できるものではなかった。


 ていうか、大宮ってずっとここ住んでるんだよな。都内の高校ってそんなヤバいもんなの?


「嗚呼……」


 俺には聞かれたくなかったのか、あらましが終わる頃には、大宮は打ちひしがれて地面にへたり込んでいた。


「終わった……」


「いや、別になにも終わってないから」


 いつまでも地べたに座らせているわけにもいかないので、引っ張り起こしてやる。


「そう……なの……?」


 俺を見る大宮の目の端には僅かに涙が溜まっていた。その表情が、今の話が事実であったことをなによりも雄弁に語る。


 別に、俺がヤンキーやら不良にトラウマを植え付けられた過去なんてない。ただ、関わらずに生き続けてきた人種だし、これからも積極的に交流をもとうとも思わないのは確かだ。そんな俺のスタンスはきっと標準的なもので、社会からはお世辞にも褒められる経歴じゃないことは、大宮自身が一番理解している。だからこその涙なのだろう。


 だが、(慌てふためく大宮には悪いけど)別に大宮がちょっと前まで不良だったかどうかは、俺にとって、ぶっちゃけどうでもよかった……。問題はそこじゃない。もっとずっと根本的な部分が、シンプルに色々とおかしい気がしてならない。


「まぁ、俄かには信じられないけど……」


「ホントごめん。隠してたわけじゃなくて、もう高校卒業したし、喧嘩だって別に好き好んでしてたんじゃなくて成り行きでなっちゃってただけで、今なんて全然全く不良と関わりないし――……」


「いや、いやいや、そうじゃなくて」


 許しを請うように早口で言い訳を並べる大宮を遮って、俺は、いっそ大宮本人へ聞くことにした。


「お前……中高は女子高でオタクしてたっつってなかった?」


 そう、これまで大宮と知り合って、仲を深めていく過程で積み重ねてきた会話や行動と矛盾する事柄が端々にあった。


 女子高あるあるみたいなエピソードや、頼んでもいないのに見せてきた友達とのラインのやり取りは……一体なんだというのか。とても、全てが己の過去を隠蔽するための自演でした、で済ませられるディティールじゃない。


「…………」


「……?」


 そんな、素朴な俺の問い掛けに、大宮は固まった。


「…………」


 比喩でもなんでもなく、完全にフリーズしていた。


 視線は虚空をとらえて、呼吸しているのかさえ心配になるほど静止している。まるで、魂が抜けてしまったみたいだった。


 いや、大宮だけじゃない、ギャル2人も、大宮と同様にして動かなくなっていた。


「……大宮?」


 急に、腹の底がすくむ感覚が襲ってきて、怖くなって、呼びかけながら手を伸ばす……。


「そんな話したっけ?」


 手が触れる直前に、大宮は何事もなかったかのように、そして、本当に覚えのない風に首を傾げた……。


「え……いや、何度となく、自分で言ってたろ」


「う……うん?」


「オイ、お前いい加減にしろよ。姉御がオタクなわけないだろ」


「オタクはテメェだろ!」


 会話が噛み合わない。いや、というよりも、俺と大宮の会話に、すかさずギャルが割って入る。いやオタクだけどさ。話が進まなくなるからやめてほしい。


「いや、あの、2人ともゴメン。フツーにオタクだったから。学校の雰囲気的に皆には言えずに隠れてオタ活してたけど……。卒業して、隠す相手もいなくなった…と言いますか」


「そんな……姉御、一体どうしちゃったんスか……」


 血行が回復の兆しを見せていたのに、大宮のカミングアウトにみるみる緑のユイちゃんは蒼白になって後ずさる。絶妙に気色悪いその仕草だけを切り取れば、確かに大宮の舎弟(この場合は舎妹とでも言うのだろうか)なのかもと思えた。


「そんな、あんなにカッコよかった姉御が……」


「そう嘆かれても……私元々こんな感じなんだけどな……」


 困惑する大宮。俺も俺で、状況を理解していても納得できていなかった。


 大宮を表現する語句に、カッコいいなんて単語が使われることに違和感しかない。俺の知っている大宮は、隙あれば人を煽るけど、そのくせハプニングには人一倍動揺して、モテたいと連呼するけど、いざナンパされると合わせることもいなすことも出来ずにタジタジになる……そんな不器用で小心者で、でもそんな欠点さえも転じて魅力にしてしまう快活さに富んだ、そんな美少女だ。


 不良のヘッドがなにをするのか知らないけれど、こんな小物が、組織の長を務めあげられるはずがない。


 だから、子分の2人に映っている、過去の"大宮薫"という人物が、現在の大宮コイツにどうしたってリンクしない。有り体に言えば、なんだかちぐはぐだ。


「こいつが! この男が、姉御を変えちゃったんスか!?」


「だから私は最初からなんも変わってないから! それに、2人ともさ、そろそろマジで私にもか……彼にも失礼だからそのくらいで──」


「認めないッス!」


 俺が納得できないのと一緒で、ギャル達だって大宮の現在を飲み込められずにいる。変わり果てたカッコ悪い大宮に怒りを滾らせながらも、本人にぶつけるわけにもいかず……。出口を失いグラグラと熱された憤怒は、ついには暴発して、俺へと向けられた。


「ウチは、こんな男が、あの姉御の彼氏だなんて認めらんねェ!!」


 金髪が俺の襟首を掴んでグラグラと揺すってきた。


「ちょっと、こんなとこで暴力は……」


「黙れオタク! こんな見るからに弱そうな男が、なんだって……。キ―ッ!」


「そうだミキ! 殺っちまえ!」


 いくら美少女とはいえ、勉強そっちのけで喧嘩に明け暮れていると豪語する人に、実際に手を挙げられると、割とマジでかなり怖かった。


 変に振り払おうとして、ぶん殴られたりしたらどうなるんだろう……。年下の高校生の、しかも身長も低い女子に為す術なく揺さぶられる大学生……その文だけでも不甲斐なさ過ぎて死にたくなってくる。


 いやしかし……なんというか、まるで馬力というか、アクションに重さが無い。ちょっと振り払っただけで数メートル吹っ飛びそうな儚さというか……なるほど? 周りがこんなんだったら大宮でも学校〆れるのか?


「やめんか」


 綿のように軽い大型犬にじゃれつかれているような謎の気分のままに思索に耽っていたら、大宮の声が聞こえた。


「……ふぎぃ」


 その直後に、可愛らしい悲鳴が聞こえて、掴まれていた襟が解放される。


 見ると、金髪が頭を抱えて地面にうずくまっていた。

 

 何が起こったのか、呆気にとられる俺を他所に、大宮はゆらりゆらりと緑ヘアーのユイちゃんに近づき……。


「お前も、飛びかかろうとしない」


 大宮が腕を動かしたと思ったら、ユイちゃんの頭が凹んだ。冗談抜きで、マジで凹んだのである。


「むぎゅ!」


遅れて短い悲鳴が漏れて、白目を向いてその場に倒れてしまった……。俺の動体視力では認識できなかったけど……大宮がげんこつ一発で沈めてしまった……みたいだった。2人とも、地面にうずくまってうめき声すら挙げない……人間って、こんな脆かったっけ?


「……」


 茫然とする俺を他所に、大宮は溜め息を一息つくと、動かない2人を軽々持ち上げて、米俵みたいにヒョイと肩に担いでみせた。

 

「今日はホントに……ゴメンね」


 パワフル過ぎるアクションに、開いた口が塞がらないでいる俺を横目に、大宮は伏し目がちポソリと言った。


「あ、いや……その、大丈夫なんか?」


「あー、こいつら? へーきへーき。話して分かったと思うけど、色々としつこいのだけが取り柄だから」


「おう、そうか……。それならいいんだけど」


「こいつらにはキツく言って聞かせておくから……今日は連れて帰るね」


 言うだけ言って、大宮は去ろうとする。


「大宮!」


 どこか落ち込んだ様子の彼女の背中を、ハッとなって呼び止めた。恐らくこれだけは言わねばなるまい。


「その……あれだ。お前の過去の話とか、俺は全然気にしてないからな」


「……うん。ありがと」


『んなわけあるかよ。過去とか以前に、もうなんか色々おかしいだろ』


 そう訴える心の中の小さな俺を黙殺して。


 まぎれもなく、俺は今、俺に都合がいいはずのこの世界で、俺に嘘をついたのだった。

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