これは、はるか未来とも思われない、恐らく、ちょい先未来。
「今どき」な政治屋連中が国政を牛耳れば、あり得るな!(笑)
なんと、歴史改変が合法化!
人道的改変は、申請すれば大概OK!?
もしもメチャクチャになっても、更新世からリセットするから、大丈夫!
というトンデモな世界観に基づきながら。
ストーリーは、メチャクチャ緻密で、裏付けがしっかりしていて、それでいてコメディー。
エスプリとウィットとブラックジョークに溢れて、陽性で読者を笑わかせてくれる。
時間整備局ナンチャラ四係(部署名、長い!)に勤務する雄世クンと是田先輩。
女上司や次長の無理難題にも涙する事なく、ww
公務員の倫理規定と法に従い、今日も職務に精勤します!!
登場するメカは、'70年代アニメに親しんだ世代ならば、すぐに馴染めるあの昆虫メカ。
ブタもおだてりゃ木に登る~♪
時代劇ファンにも、十分に鑑賞に堪えます。お勧め!
はるか未来、時空整備法とそれに対する局が成立されたことにより、そこに配備された公務員は、「人道的」な観点から歴史改善のためのタイムスリップの申請をしてくるむちゃくちゃな申請者の相手をし、さらにパワハラを仕掛けてくるサイコパス係長と対決し……要するに物凄いブラックな職場で働いてたのだ。
そんなある日、パワハラ係長のせいで江戸時代にタイムスリップしてしまった主人公たち。
はたして時空系公務員は、江戸の町で生き残れるのか!?
公務員て凄く大変なんだな……というのと、法整備に関する話など非常にリアリティがあり、いつか本当に実現してしまうのではないかと思う程でした。
また時代考証もしっかりしていて、時代小説としても楽しめます。
是非ご一読を。