2話 会敵
(レイセ視点です。)
『創聖』、『マギ』、ドバスカリ、クレイモア、ネストロス、アウグストラが前に出る。
聖国クリア、メロイリス、『トゥエルブ』、『トパーズ』、『光の旋律』、連合国クロトがその後ろ。
引率役は中央へ。
引率役はジークだけが前を守る。
前に出たグループの役目は魔物の軍勢を排除する事。
聖国クリアとメロイリスはカインとシェルミ。
『トゥエルブ』と『トパーズ』はケルスと処刑人。
『光の旋律』と連合国クロトはギルバド、キトレル、ユノルドの担当だ。
強烈な光の攻撃を仕掛けてきているのはおそらくギルバド、キトレル、ユノルドの誰かだ。
魔物の王の配下達はまだ見えない。
前に出た六グループの指揮をルプリレが行う。
他は温存だ。
『創聖』ロイド、ゲンシュ、ドミーが更に前に出る。
『マギ』の五人が魔銃で敵を排除していく。
指揮はルプリレ。
ルプリレはイリエスと同化している。
以前より身体能力が強化されている。
ロイド、ドミー、ゲンシュは目の前にいるサイクロプス三体を相手にしている。
サイクロプスはデカい。
『マギ』のブレイズがサイクロプスの目を銃撃。
三体の目を打ち抜く。
怯んだサイクロプスに、ロイド、ドミー、ゲンシュが留目を指す。
前に出た『創聖』『マギ』は千パーセント出している。
サイクロプスは強いが、限界以上の力を出している俺達には無力だ。
『マギ』達は俺達を取り囲もうと進んできた、蝙蝠の翼を持ったライオンを撃ち落としている。
全員が集中し、一撃死させている。
俺達は走っている。
全速力だ。
そろそろ敵本陣に突っ込む。
敵本陣に突っ込もうとした時に、気配を感じた。
来る。
ルプリレ:「ジーク!」
ジーク:「わかっています!」
巨大な光が俺達に向かって放たれた。
攻撃の出所はわからない。
気配だけだ。
敵はルプリレを狙っている。
ジークは結界を足場にして防御態勢。
ジークは自分の前に結界を数十展開。
アリシアで出来た大盾を構える。
さっき仕掛けてきた攻撃より強力だ。
リアンナがジークの影に入る。
アリシアは盾を大きくした。
壁の様な、巨大な盾になった。
ジークは光の攻撃を上に逸らした。
角度の変わった光の柱が、後ろに向かって長く伸びていく。
空気を切り裂く、凄まじい轟音が後から辺り一帯に響き渡る。
その間も、赤い帽子のゴブリンを『マギ』が撃ち殺す。
銃声は気にならない。
魔物達が移動する足音の大きさにかき消される。
赤い男。
黄色い男。
紫の男。
三人が結界を足場に、俺達まで一直線に進んできた。
ギルバド、キトレル、ユノルドだ。
来やがった。
ルプリレ:「来ました!」
この三人は『光の旋律』と連合国クロトが担当だ。
レイはキトレルを弓で狙撃。
キトレルは矢の攻撃を結界で受け止める。
矢は結界に突き刺さって止まった。
レイは連続で射る。
『光の旋律』と連合国クロトは前に出た。
『光の旋律』と連合国クロトは三人を俺達から遠ざけないといけない。
フレドがギルバドを追いかける。
コナルがユノルドを追いかける。
追いついた二人は、結界を足場にして、その場に二人を釘付けにする。
キトレルは結界でレイの矢を防御。
その場を動けない。
ギルバド、キトレル、ユノルドの肉体が変化する。
恐らく、竜の力を引き出している。
竜人化した三人は、俺達本陣に向かって突っ込んで来る。
フレドは見切りを使い、ギルバドの進行方向に出た。
ピナンナで出来た剣をギルバドに振り下ろす。
ギルバドが部分融合で作った武器は粉砕された。
フレドが追加で繰り出した蹴りでギルバドは吹き飛ぶ。
ヘルプに入ろうとしたユノルドは、コナルを無視してギルバドを追いかける。
キトレルは防御を解いて、ギルバドを追いかけた。
コナルはあえてユノルドへの攻撃を緩めて追いかけさせた。
レイも矢の頻度を下げている。
『光の旋律』と連合国クロトは、ギルバド達三人を追いかけて俺達本陣から離れる。
ぺセシュもついて行く。
俺達は前に進む。
ギルバド達三人は、『光の旋律』と連合国クロトに任せる。
『マギ』はレッドキャップ数十体を次々に撃ち殺し、道を作る。
俺達は死体を踏み越えて先に進む。
まだ、城は見えてこない。
(コナル視点です。)
ふう。
手筈通り三人をレイセ達から引き離した。
こっからだ。
俺はユノルドを追う。
ギルバドに、キトレルとユノルドが追い付いた。
俺はシャレットで出来た剣をユノルドに振り下ろした。
ユノルドは剣を具現化して防御。
全力で具現化しているんだろうが関係ない。
ユノルドの剣は折れ曲がった。
フレドは見切りを使っている。
フレドの攻撃はギルバドに届いている。
フレドはギルバドの剣を叩き割って、そのまま斬撃を浴びせた。
ギルバドは切られた傷が回復する。
キトレルは背中から射られた矢を引き抜く。
コナル:「フレド!」
コナル:「殺れそうか?」
フレド:「攻撃は通るが、詰みまでは見えない」
フレド:「三十分じゃ無理だ」
コナル:「だと思ったよ」
キトレルは吠えた。
口から吐いたブレスがこっちに向かって飛んでくる。
フレドはリフレクトを展開。
キトレルが吐いたブレスが反射して明後日の方に向かう。
リフレクトは反射と同時に砕けた。
キトレルが吠えたと同時にボーデンが魔銃で狙撃していた。
キトレルの頭が吹き飛んでいる。
頭が再生していく。
ユノルドは注視を使った。
準備運動は終わりか?
フレドはピナンナで出来た剣を。
レイはリンドで出来た弓を。
グリスタはラメルで出来た剣を。
シドはイレアで出来た斧を。
アストはミルで出来た盾を。
俺はセシルで出来た剣を。
ボーデンはワイツルで出来たナイフを。
シャレットはゼレアで出来たハンマーを。
ぺセシュはシルドレで出来た盾を。
ラトスはリドットで出来た薙刀を。
それぞれが武器を装備している。
ユノルドはグリスタの剣を盾で上に逸らす。
盾は拉げた。
ギルバドは剣を右に構えた。
ボーデンとぺセシュが狙撃。
頭を吹き飛ばし、胸に穴が開く。
ギルバドは構わず右から左に振った。
長く伸びる光の剣が俺達全員を狙う。
俺達の視線はユノルドに向いている。
全員が前進し、ギルバドの剣の間合いに入る。
それぞれが武器と盾を使って防御。
そのままユノルドを集中攻撃する。
ギルバドの傷は回復している。
アストは注視を使った。
キトレルは槍を投げてきた。
狙いはぺセシュ。
やはり注視が効かない。
ぺセシュは盾で防御した。
ボーデンの特殊な『能力』で、ぺセシュの視線はユノルドに固定されない。
ボーデンは魔銃でカウンター。
キトレルの頭が吹き飛ぶ。
ユノルドはガントレットを具現化させた。
ユノルドはフレド、グリスタ、シド、シャレット、ラトスの攻撃を弾き返し、グリスタ、シド、シャレットを、拳を使って吹き飛ばした。
フレドとラトスは耐えた。
俺の攻撃はユノルドにモロに入った。
キトレルの頭が回復した。
キトレルが俺の間合いに入った。
俺の視線はユノルドに向いているが、キトレルの攻撃を捌かなきゃいけない。
俺、フレド、ラトスでキトレルの槍を捌く。
ギルバドが右に構えた。
ギルバドの長い剣が水平に固定される。
ボーデンとぺセシュがギルバドを狙撃。
ボーデンとぺセシュの銃弾を、ギルバドは左腕で防御。
ギルバドの左腕が吹き飛ぶ。
ギルバドはそのまま右腕で剣を振るった。
俺とフレドは剣で弾いた。
ラトスは切られた。
重症だ。
ボーデンが瞬間移動してラトスを間合いから遠ざけると同時にぺセシュがラトスに回復魔法をかける。
俺とフレドは一旦バックステップ。
ギルバドの間合いから出る。
キトレルの槍が連続でぺセシュに飛ぶ。
ユノルドの傷は回復した。
視線はユノルドに固定。
ぺセシュに飛んだ槍を、フレドとアストが防御。
攻めきれない。
一旦仕切り直しだ。
吹き飛ばされた仲間は、周りにいる魔物に手こずっている。
俺がレイセの替わりか。
やってやる。
まだだ、まだこっからだ。
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