56話 筋書き



 レイセ:黒戸零維世。

     レイセ・クリア・クロト・ノキシュ。

     連合国クロトと聖国クリアの王。

     カーミュ・セーグルと融合した。

 ルプリレ:プロミとリビアと女性の元管理者が融合した存在。

 リビア:リビア・クロト。

     聖国クリアの元代表。

     レイセと結婚している。

 プロミ:プロミネンス。

     ルビー・アグノス。

     黒崎鏡華。

     月と太陽の国アウグストラの女王。

     現人神。

     レイセと結婚している。

 ジャド:『マギ』のエース。

     キシに次期纏め役に推されている。

     三番目の真理への到達者。

 アルコル:黒巣壱白の分裂した姿。

      『能力』が使える。

      『リーベラティーオー』のリーダー。

      ビレンティと融合した。

 ぺセシュ:『創聖』のヒーラー。

      ロミールの双子の妹。

      戦闘の指揮を行う。

 ジーク:聖国クリアの守護者。

     クレラメイと融合。

     真理への到達者。

 アリシア:『悠久の旅人』のエース。

      クリアの孫。

 リアンナ:リアンナ・ドバスカリ

      海洋国家ドバスカリ女王。

      黒沢香織。

      ファガスと結婚している。

      万能サポート。

 シロ:黒戸壱白の分裂した姿。

    ビレンティと融合した。

    『能力』未来予知が使える。

 レイ:レイ・サファー。

    『光の旋律』のリーダー。

    引き取っていた子供は成人し独り立ちしている。

    長命種。

    長髪。

    中肉中背。

    金髪。

    男性。

 リンド:『光の旋律』のサブリーダー。

     弓の名手。

     長髪、高身長。

     水色の髪。

     女性。

 グリスタ:『光の旋律』のメンバー。

      武器タイプ。

      長めの髪。

      中肉中背。

      男性。

 イレア:『光の旋律』のメンバー。

     魔法タイプ。

     長髪。

     青い髪。

     グラマラス。

     中背。

     女性。

 ラメル:『光の旋律』のメンバー。

     武器タイプ。

     長髪。

     痩身。

     高身長。

     猫背。

     銀髪。

     男性。

 ミル:『光の旋律』のメンバー。

    武器タイプ。

    短髪。

    低身長。

    茶髪。

    女性。

 シド:『光の旋律』のメンバー。

    武器タイプ。

    短髪。

    黒髪。

    がっしりした体格。

    隻眼。

    男性。

 アスト:『光の旋律』のメンバー。

     武器タイプ。

     短髪。

     緑の髪。

     がっしりした体格。

 フレド:フレドリック・ユルロア。

     連合国クロトの代表代理。

     紫幻忠時と融合した。

     『能力』リフレクトを使える。

     ピナンナと結婚している。

     男性。

 コナル:青井友介。

     連合国クロトの戦闘顧問。

     武器タイプ。

     男性。

     ニーナとは上手く行っている。

     近衛兵四人とは相変わらず仲が良い。

 ボーデン:ボーデン・バレット。

      連合国クロトではフレドの補佐。

      黒戸和馬から力の一部を譲渡されている。

      黒戸和馬とは同一存在。

      魔法タイプ。

      男性。

 セシル:セシル・マイカ。

     連合国クロトの近衛兵。

     お嬢様風。

     武器タイプ。

     女性。

 シャレット:シャレット・キニクル。

       連合国クロトの近衛兵。

       お転婆風。

       武器タイプ。

       女性。

 ゼレア:ゼレア・ロットル。

     連合国クロトの近衛兵。

     姉御風。

     武器タイプ。

     女性。

 シルドレ:シルドレ・ナバリ。

      連合国クロトの近衛兵。

      不思議さん風。

      魔法タイプ。

      女性。

 ラトス:ラトス・ミュラ。

     連合国クロトの守護者長。

     武器タイプ。

     男性。

 ピナンナ:ピナンナ・ラクトリ。

      連合国クロトの守護者長。

      武器タイプ。

      フレドと結婚している。

      女性。

 リドット:リドット・シルベスト。

      連合国クロトの守護者長。

      武器タイプ。

      男性。

 ワイツル:ワイツル・アフガーニ。

      連合国クロトの守護者長。

      武器タイプ。

      中性。


 (レイセ視点です。)


 レイの武器はリンド。


 リンドは弓になった。


 グリスタの武器はイレア。


 イレアは斧になった。


 ラメルの武器はミル。


 ミルは槍になった。


 アストの武器はシド。


 シドは大盾になった。


 フレドの武器はピナンナ。


 ピナンナは剣になった。


 コナルの武器はセシル。


 セシルは剣になった。


 ボーデンは武器がいらない。


 魔銃を使う。


 シャレットの武器はゼレア。


 ゼレアはハンマーになった。


 シルドレも武器を使わない。


 魔法と魔銃で補佐する。


 ラトスの武器はリドット。


 リドットは薙刀になった。


 ワイツルの武器はジャド。


 ジャドは双剣になった。


 ぺセシュは武器を使わない。


 回復に徹する。


 ルプリレの武器はシロさん。


 シロさんは盾になる。


 ぺセシュをルプリレとフレドとアストで守り、シルドレとボーデンが補佐する。


 ジークは敵を引き付け、レイ、グリスタ、ラメル、コナル、シャレット、ラトス、ワイツルの攻撃を捌く。


 俺は今回も武器を投げる為武器役は無し。


 ジークの武器はアリシア。


 アリシアは大盾になる。


 アルコルはキシで出来たカタナ。


 ほぼ数時間前に戦った時と同じだ。


 編成は同じ。


 さっきより上手く立ち回ってくれよ。


 さっきと変わらないなら、万象のクリムゲルに何されるんだか。


 本当に殺されたりしてな。


 可能性が無いとも限らない。


 何を考えているか、イマイチわからないからな。


 絶空と天城が解説してくれるのは確実だ。


 それは助かる。


 緑静は、もう役目が終わったって感じで寛いでいる。


 絶空と天城は仕事の延長上って感じだ。


 あまり寛いでいない。


 万象って、結構偉いんだろうなー。


 緑静も実は万象より下の階級じゃないか?


 ヤバいのに目を付けられたな。


 ふー。


 全力を出す。


 殺す気でやる。


 ぺセシュを狙う。


 どうにかしろよ?


 頼むぞ。




 万象:「始め!」


 ジークが注視を使う。


 ぺセシュの周りにいる盾役達は注視を使わない。


 万象のクリムゲルに注視が効かなかったからだ。


 俺は自由に狙う相手を変えられる。


 俺はとりあえずぺセシュを狙う。


 俺は槍を投げる体勢になる。


 レイが弓を構えた。


 グリスタ、ラメル、コナル、シャレット、ラトス、ワイツルがジークに近づこうとする。


 アルコルが、ジークに近づく敵を排除しにかかる。


 アルコルはカタナを右に構えた。


 俺は槍を投げた。


 全力だ。


 速度重視で、飛ぶ軌跡の間を空間転移させている。


 めちゃくちゃ速い。


 そう感じる筈だ。


 しかも、遠慮せずに連続で投げた。


 それぞれ、別の場所に転移させる。


 手加減無しだ。


 どうせ絶空も同じ事をしてくる。


 なら、俺も同じ事をする。


 そうしないと訓練にならない。


 フレドは反射板を複数出して槍の攻撃を反射する。


 槍の攻撃が俺に向かって飛んで来た。


 俺は倍速で飛んでくる槍を躱す。


 空間転移はしてこない。


 躱せる。


 フレドは槍の攻撃を奴の見切りで凌いだらしい。


 控えには、ルプリレがシロさんの盾を装備してぺセシュを守っている。


 シロさんは未来予知できる。


 ルプリレにも未来予知が適応されている。


 フレドが防ぎきれないところは、アストがルプリレに指示を受けて防いでいる。


 そして、俺はボーデンから反撃を受けた。


 シルドレも反撃して来た。


 ボーデンとシルドレから銃撃を受けている。


 ボーデンは注視を無視出来る様だ。


 シルドレもボーデンになにかされたのか?


 どういう理屈だ?


 俺の頭はまた吹き飛んだ。


 腹にも数発受けた。


 重症だな。


 普通なら。


 結構痛い。


 リアンナが回復してくれている。


 俺は構わず槍を投げ続ける。


 他はどうなっている?


 レイはジークに矢を放った。


 ジークが盾で上に弾く。


 グリスタ、ラメル、コナル、シャレット、ラトス、ワイツルがアルコルの払いを上に弾く。


 全員、ジークの強力な注視を受けている。


 全員アルコルに視線を向けられない。


 アルコルの攻撃を弾くのは、かなり難易度が高い。


 それをやりやがった。


 全員アルコルの間合い四メートルにいる。


 グリスタがジークの間合いに入り、斧で攻撃。


 ジークは大盾で左に逸らす。


 音がしない。


 続けてラメルが槍で突いてきた。


 ジークは左手の小型の盾で軌道を上に逸らす。


 逸らしたと同時にラメルに近づいて、蹴りを入れる。


 ラメルは吹き飛んだ。


 ジークはかなり無理をして根源から力を引き出している。


 ジークはコナルが攻撃して来そうな気配を感じ、先に大盾をコナルにぶつける。


 コナルと押し合いになる。


 コナルを助ける為、シャレットがハンマーでジークを攻撃する。


 ジークは素早く動き、右足でシャレットを蹴り出した。


 シャレットは吹き飛ぶ。


 コナルはバックステップ。


 再び攻撃に行ったグリスタをアルコルが切り捨てる。


 胴から斜めに綺麗に入った。


 その場で蹲る。


 ぺセシュの回復が飛んでくる。


 ラトス、ワイツルがジークと距離を詰める。


 ワイツルの双剣連続攻撃をジークは大盾と片手盾で器用に躱した。


 ジークの動きが素早い。


 他の倍速で動いている。


 更にワイツルを捌きながら、ラトスの薙刀をいなす。


 そこにコナルの剣が加わる。


 ジークは時々、拳や蹴りで相手を吹き飛ばし、隙を作る。


 アルコルは一人ずつ確実に潰していく。


 次はコナルを狙っている。


 すでに、ラメル、グリスタ、シャレットは切られ、その場から離れられない。


 数分膠着状態が続く。


 コナル、ワイツル、ラトスがアルコルとジークを捌き続けた。


 ジークに限界が来た。


 動きに精彩さが無くなっていく。


 ガクっと動きが悪くなる。


 回復の終わった俺は、ぺセシュじゃ無く、コナルに槍を投げた。


 コナルが槍を弾く。


 全力の攻撃だった。


 今ので無理なら、もう無理だ。


 ジークの動きが遅い。


 耐えられない。


 俺はぺセシュに攻撃できない。


 俺達三人の負けだ。


 俺とアルコルはまだ粘れるが、訓練としては終わりだろう。


 ジークのスタミナが持たなかった。


 盾役は動く量が他の倍くらい有るからなー。


 今回は一人で複数人を捌いていたし。


 万象:「やめていいぞ」

 万象:「休憩だ」


 ジーク:「しんどーい」


 レイセ:「そりゃ、そうだろうな」


 アルコル:「手加減するしか無かったぞ」


 レイセ:「お前はそうかもなー」


 ジーク:「天城のスタミナは持つのですか?」


 天城:「お前と違って疲れ知らずだ」


 ジーク:「ホントに?」


 天城:「嘘言ってどうする」


 絶空:「城の様に硬いからなー」


 万象:「二つ名は伊達じゃない」


 レイセ:「絶空、俺はどう動くべきだった?」


 絶空:「アルコルとジークの敵を減らしながら、ぺセシュに遠距離攻撃しないと」

 絶空:「一人離れた場所で楽していてはダメです」


 レイセ:「なるほど」

 レイセ:「で?」

 レイセ:「判定は?」


 緑静:「ダメだぞ」

 緑静:「通すなよ?」


 万象:「今回はOKにする」


 緑静:「なんでだよ」


 万象:「身内同士でここまで実力が出せたら、俺達にはいい線行く、って判断だ」


 緑静:「…………」


 絶空:「微妙ですね」


 天城:「納得し辛いかもなー」


 万象:「お前ら、不服か?」


 絶空:「まあ」


 万象:「言いたい事はわかる」

 万象:「実は俺もだ」

 万象:「俺に上から念話で指示があったんだ」

 万象:「納得しろ」


 絶空:「!」


 天城:「!」


 緑静:「!」

 緑静:「上からの指示?」

 緑静:「ほんとか?」


 万象:「それ以上突きまわすと、反対に俺達がヤバいらしい」


 ルプリレ:「管理者は、レイセとアルコルが魔物の王を倒す筋書きを書いてる」

 ルプリレ:「意味がわかってる?」


 万象:「忘れていた、な」


 レイセ:「どういう意味だ?」


 ルプリレ:「万象と魔物の王の実力は近い、のよね?」

 ルプリレ:「なら、貴方達二人で倒せる可能性がある」

 ルプリレ:「爆発力がある筈よ」


 万象:「レイセ、アルコル」

 万象:「五百階層の攻略に参加しろ」

 万象:「楽しみになって来た」


 レイセ:「俺達は温存されないといけないんだが」


 万象:「硬い事言うな」


 アルコル:「どうせ何度も挑戦する」

 アルコル:「最初は良いだろ?」


 緑静:「チッ」

 緑静:「つまんねー」


 レイセ:「模擬戦がOKなら、ラーメン食べるぞ」


 緑静:「おお!!」


 ラーメン食べながら、酒。


 至福。


 永遠にこのままがいいな。


 五百階層めんどくさい。


 うへえ。


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