55話 番人たち

 レイセ:黒戸零維世。

     レイセ・クリア・クロト・ノキシュ。

     連合国クロトと聖国クリアの王。

     カーミュ・セーグルと融合した。

 ルプリレ:プロミとリビアと女性の元管理者が融合した存在。

 リビア:リビア・クロト。

     聖国クリアの元代表。

     レイセと結婚している。

 プロミ:プロミネンス。

     ルビー・アグノス。

     黒崎鏡華。

     月と太陽の国アウグストラの女王。

     現人神。

     レイセと結婚している。

 ジャド:『マギ』のエース。

     キシに次期纏め役に推されている。

     三番目の真理への到達者。

 アルコル:黒巣壱白の分裂した姿。

      『能力』が使える。

      『リーベラティーオー』のリーダー。

      ビレンティと融合した。

 ぺセシュ:『創聖』のヒーラー。

      ロミールの双子の妹。

      戦闘の指揮を行う。

 ジーク:聖国クリアの守護者。

     クレラメイと融合。

     真理への到達者。

 アリシア:『悠久の旅人』のエース。

      クリアの孫。

 リアンナ:リアンナ・ドバスカリ

      海洋国家ドバスカリ女王。

      黒沢香織。

      ファガスと結婚している。

      万能サポート。

 シロ:黒戸壱白の分裂した姿。

    ビレンティと融合した。

    『能力』未来予知が使える。

 レイ:レイ・サファー。

    『光の旋律』のリーダー。

    引き取っていた子供は成人し独り立ちしている。

    長命種。

    長髪。

    中肉中背。

    金髪。

    男性。

 リンド:『光の旋律』のサブリーダー。

     弓の名手。

     長髪、高身長。

     水色の髪。

     女性。

 グリスタ:『光の旋律』のメンバー。

      武器タイプ。

      長めの髪。

      中肉中背。

      男性。

 イレア:『光の旋律』のメンバー。

     魔法タイプ。

     長髪。

     青い髪。

     グラマラス。

     中背。

     女性。

 ラメル:『光の旋律』のメンバー。

     武器タイプ。

     長髪。

     痩身。

     高身長。

     猫背。

     銀髪。

     男性。

 ミル:『光の旋律』のメンバー。

    武器タイプ。

    短髪。

    低身長。

    茶髪。

    女性。

 シド:『光の旋律』のメンバー。

    武器タイプ。

    短髪。

    黒髪。

    がっしりした体格。

    隻眼。

    男性。

 アスト:『光の旋律』のメンバー。

     武器タイプ。

     短髪。

     緑の髪。

     がっしりした体格。

 フレド:フレドリック・ユルロア。

     連合国クロトの代表代理。

     紫幻忠時と融合した。

     『能力』リフレクトを使える。

     ピナンナと結婚している。

     男性。

 コナル:青井友介。

     連合国クロトの戦闘顧問。

     武器タイプ。

     男性。

     ニーナとは上手く行っている。

     近衛兵四人とは相変わらず仲が良い。

 ボーデン:ボーデン・バレット。

      連合国クロトではフレドの補佐。

      黒戸和馬から力の一部を譲渡されている。

      黒戸和馬とは同一存在。

      魔法タイプ。

      男性。

 セシル:セシル・マイカ。

     連合国クロトの近衛兵。

     お嬢様風。

     武器タイプ。

     女性。

 シャレット:シャレット・キニクル。

       連合国クロトの近衛兵。

       お転婆風。

       武器タイプ。

       女性。

 ゼレア:ゼレア・ロットル。

     連合国クロトの近衛兵。

     姉御風。

     武器タイプ。

     女性。

 シルドレ:シルドレ・ナバリ。

      連合国クロトの近衛兵。

      不思議さん風。

      魔法タイプ。

      女性。

 ラトス:ラトス・ミュラ。

     連合国クロトの守護者長。

     武器タイプ。

     男性。

 ピナンナ:ピナンナ・ラクトリ。

      連合国クロトの守護者長。

      武器タイプ。

      フレドと結婚している。

      女性。

 リドット:リドット・シルベスト。

      連合国クロトの守護者長。

      武器タイプ。

      男性。

 ワイツル:ワイツル・アフガーニ。

      連合国クロトの守護者長。

      武器タイプ。

      中性。



(レイセ視点です。)


 しばらくはただ飲んでいた。


 そのあと、誰かが肉喰いたい、って言い出して、焼き肉が始まった。


 みんな結構飲んでいる。


 俺はヘロヘロだ。


 このカルビが美味い。


 誰が用意したんだっけか?


 あ、俺だわ。


 俺、天才。


 美味いなー。


 今は全てを忘れて只々、肉を食いたい。


 万象のクリムゲルが何か言いたそうだ。


 聞いてみる。


 番人:「番人で俺だけ寛いでいるのには、気が引ける」


 レイセ:「あ、ああ、そうね」


 番人:「は、お前飲み過ぎじゃね?」

 番人:「ルプリレ!」

 番人:「介護してやれ」


 ルプリレが俺の横に座った。


 いつも傍にいてくれよ。


 って、思った。


 俺は酔っている。


 ルプリレ:「私が横にいるので大丈夫」

 ルプリレ:「で?」


 番人:「俺だけ寛いでいると、他の番人に申し訳ない、って言ったんだ」


 ルプリレ:「気にしなきゃ良いのに」


 番人:「そうも行かない」

 番人:「何人か呼んで良いか?」


 レイセ:「お前みたいな奴をか?」


 番人:「そうだ」


 アルコル:「OKだ」


 レイセ:「勝手に言うなよー」


 ルプリレ:「OKです」


 レイセ:「おい!」


 番人:「絶空のエルハンドラと天城のサルバトス、緑静のスフィニスを呼ぶ」


 コナル:「勝手に話進めてるなー」


 レイセ:「だろ?」


 コナル:「そうだぜ」


 フレド:「それは良いだろ」


 コナル:「なんで?」


 アルコル:「このタイミングで人を呼ぶ意味を考えろ」


 ルプリレ:「絶空と天城が来るのよ?」

 ルプリレ:「万象の好意に感謝して」


 レイ:「なるほど」

 レイ:「ありがたい」


 レイセ:「そう言う事なー」

 レイセ:「万象のクリムゲル、助かる」


 番人:「わかって貰えて良かったよ」

 番人:「三人が来るまで、もう少し時間がかかる」

 番人:「肉足りるか?」


 レイセ:「それは大丈夫」


 リアンナとぺセシュが二人で飲んでいるのが見える。


 ぺセシュが肉にかぶりついた。


 食べた後の口の周りを、リアンナが拭き取っている。


 リアンナが世話しているのは珍しい。


 意外と仲が良いのか。


 レイの隣にはリンドがいる。


 二人は良い仲だ。


 結婚しないらしい。


 なんでだろうなー?


 グリスタ、イレア、ラメルで三角関係だ。


 三人の仲が良すぎる。


 ベル、ラン、カー、を見ているみたいだ。


 複雑。


 ミルとアストは結婚した。


 アストは盾役で頑張っている。


 シドは孤高を気取っている。


 レイは食が細い。


 リンドは心配している。


 レイはそれがわかっているから、無理して食べている。


 グリスタ、イレア、ラメルは仲良さそうに食べている。


 今の関係が永遠に続けばいいなー。


 ミルとアストが飲み比べだ。


 日本酒に近い酒が好みらしい。


 シドは、一人でウイスキーを飲んでいる。


 アルコルが隣に座った。


 確かに、酒の趣味が合いそう。


 コナル:「次の武器役もセシルで良いのか?」


 セシル:「当然です」


 シャレット:「泣いて頼まれたし」


 ゼレア:「だよなー」


 シルドレ:「当然、かー」


 セシル:「全力出しますわよ」


 コナル:「藪蛇だった?」


 セシル:「そんな事ありませんわ」

 セシル:「私の愛をお分かりになってくれさえすれば」


 シャレット:「まだニーナとやり合うつもりなんだ」


 ゼレア:「気持ちはわかる」


 シルドレ:「確かに」


 こいつらはいつも通りだなー。


 ピナンナ:「私、フレドの隣に」


 ラトス:「そうだな」


 ワイツル:「遅い位ですね」


 リドット:「そうなるな」


 ワイツル:「大変な事になりましたね」


 リドット:「何がだ?」


 ラトス:「たぶん、番人って、管理者より立場が上だぞ」


 リドット:「そう、か?」


 ワイツル:「興味無さそうですね」


 ラトス:「それも、万象以外に三人来るらしい」


 リドット:「へー」


 ワイツル:「呆れます」


 リドット:「理解が追い付かないだけだ」

 リドット:「どんな奴が来ようと、乗り越えるだけだ」


 ラトス:「まあな」


 ワイツル:「…………」

 ワイツル:「リドット、何飲みます?」


 リドット:「飲んでるって」


 ワイツル:「まあ、まあ」


 リドット:「いや、何が、まあ、なんだよ」


 ワイツル:「まあ、まあ」


 リドット:「?」


 リドットは器が大きい。


 そう言う事を気にしていない。


 ワイツルはツッコミ役が多い。


 ラトスとリドットは神経が太い。


 常識的な感性を持つワイツルと、鈍いラトスとリドット。


 良い組み合わせだ。


 ピナンナも常識的な感性だ。


 四人は強くなった。


 強くなったのは全員か。


 模擬戦は続く。


 こいつらを死なさないために、今は全力を出す。


 こいつらを殺す気でやる。


 矛盾しているがな。


 酒で鈍った頭でそう考えた。




 気が付くと、周囲に殺意が充満している。


 来たみたいだ。


 長髪の優男。


 骨太な大男。


 緑の髪の青年。


 万象:「おお、ここだ」


 長髪:「急に呼び出さないで下さい」


 大男:「いつもの事だろ」


 青年:「だな」


 万象:「そこに座れ」


 ルプリレ:「自己紹介を」


 皆が注目している。


 万象:「長髪が、絶空」

 万象:「大男が、天城」

 万象:「青年が、緑静」


 絶空:「はじめまして」


 天城:「照れるな」


 緑静:「俺は今回出番なしだから、気にすんな」


 万象:「さっきの模擬戦は見ていたか?」


 天城:「ああ」


 絶空:「ですね」


 緑静:「俺は見てなかった」


 万象:「お前は別にいい」


 緑静:「なら呼ぶなよ」


 万象:「お前ラーメン好きだろ?」


 緑静:「え?」

 緑静:「あるの?」


 レイセ:「模擬戦が終わったらな」


 緑静:「今がいい」


 万象:「ダメだ」


 レイセ:「まー、楽しみにしといてくれ」


 フレド:「で?」

 フレド:「模擬戦の感想は?」


 絶空:「レイセがマシでした」


 褒められた方か?


 天城:「ジークはイマイチだな」


 ジークは悔しそうだ。


 万象:「アルコルは?」


 絶空:「実力を出す前に終わりましたからね、なんとも言いようがない」


 天城:「普通だな」


 アルコル:「酷い言われようだな」


 アルコルは殺気を全開にした。


 アルコルが殺気を抑えないのは初めてかもしれない。


 三人の殺気に負けていない。


 シロ:「アルコル、やめろ」

 シロ:「殺されるぞ」


 アルコル:「うるさい」


 緑静:「教えてやるか」


 緑静が消えた。


 見えたと思ったら、アルコルの腕を掴んで、また消えた。


 少し離れた場所に、移動した様だ。


 レイセ:「ぺセシュ、リアンナ!」


 リアンナ:「わかってる!」


 ぺセシュ:「だぜ」


 リアンナはアルコルの影へ。


 ぺセシュは回復魔法の準備だ。


 アルコルは空中に放り投げられた。


 緑静が剣を出した。


 片手剣。


 普通の片手剣に見える。


 右に剣。


 盾は持っていない。


 左手は素手だ。


 アルコルは空中から斬撃を放つ。


 緑静は躱す。


 二人の距離は十メートル。


 アルコルは地面に着地した。


 着地したと認識したと同時に、緑静の左拳がアルコルの腹に叩きつけられた。


 アルコルは後ろに吹き飛んだ。


 さっき緑静が消えたように見えていたのは、動きが素早過ぎるから、らしい。


 俺には認識出来なかった。


 アルコルをリアンナとぺセシュが回復する。


 アルコルは気を失った様だ。


 一撃。


 実力差は歴然だ。


 シロ:「手加減に感謝する」


 万象:「俺に言うなよ」


 シロ:「あんたの指示だろ?」


 万象:「まー、そうだが」


 緑静:「あんなんで良かったか?」


 万象:「お前は指示に的確で助かる」


 緑静:「まあな」


 レイセ:「そろそろ殺気を解いてくれ」


 万象:「そうだな」


 四人の殺気が解かれた。


 アルコルの意識が戻ったみたいだ。


 アルコルが戻って来た。


 アルコル:「あんたにはもう一度挑戦したい」


 緑静:「俺に言ってるのか?」

 緑静:「あれで心が折れないとは、恐れ入った」


 アルコル:「うるさい」


 緑静:「今やるか?」


 アルコル:「くっ!」

 アルコル:「いずれだ!」


 万象:「いじめてやるな」


 アルコル:「はーーーー」


 アルコルは必死で怒りを抑えている。


 ちょっと面白い。


 万象:「六時間後に、もう一度模擬戦だ」

 万象:「全員死ぬ気でやれ」

 万象:「出来が悪かったら、お前ら全員を殺す」

 万象:「しっかり休めよ?」


 勝手に決めるな。


 それは俺のセリフだ。


 ふー。


 だが気合が入った。



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