50話 鎧の騎士
レイセ:黒戸零維世。
レイセ・クリア・クロト・ノキシュ。
連合国クロトと聖国クリアの王。
カーミュ・セーグルと融合した。
ルプリレ:プロミとリビアと女性の元管理者が融合した存在。
リビア:リビア・クロト。
聖国クリアの元代表。
レイセと結婚している。
プロミ:プロミネンス。
ルビー・アグノス。
黒崎鏡華。
月と太陽の国アウグストラの女王。
現人神。
レイセと結婚している。
ジャド:『マギ』のエース。
キシに次期纏め役に推されている。
三番目の真理への到達者。
アルコル:黒巣壱白の分裂した姿。
『能力』が使える。
『リーベラティーオー』のリーダー。
ぺセシュ:『創聖』のヒーラー。
ロミールの双子の妹。
戦闘の指揮を行う。
ジーク:聖国クリアの守護者。
クレラメイと融合。
真理への到達者。
アリシア:『悠久の旅人』のエース。
クリアの孫。
リアンナ:リアンナ・ドバスカリ
海洋国家ドバスカリ女王。
黒沢香織。
ファガスと結婚している。
万能サポート。
フィビニ:フィビニ・ドリー
月と太陽の国出身。
現在は、聖国クリアと連合国クロトの司法担当。
開発チーム。
ツァーリク:ツァーリク・エリン
月と太陽の国出身。
ルプリレに気がある。
能力は高い。
ノイトル:ノイトルロベスト
月と太陽の国出身。
従者長。
一見クールだが激情家。
プロミの狂信者。
他人を見下している。
ヒルデ:ヒルデ・ガント
月と太陽の国出身。
神官長。
プロミの一挙手一投足全てに感動を覚える。
感情の制御が苦手。
実力は高い。
ロウル:ロウル・ヒスリー
月と太陽の国出身。
従者兼料理人、実はプロの暗殺者
クアクル:クアクル・ロウナー
月と太陽の国出身。
従者兼料理人、実はプロの暗殺者
カシアル:カシアル・シュース
月と太陽の国出身。
従者兼裁縫士、実はプロの暗殺者
スレガリン:スレガリン・ラウナル
月と太陽の国出身。
従者兼裁縫士、実はプロの暗殺者。
カシアルの弟子。
リトアニ:魔道国家ネストロス宰相
高い実力を持つ魔法使い。
サッサラと婚約した。
サッサラ:魔道国家ネストロスの魔道技師
ラナイア、へサルの上官
リトアニと婚約した
『フィナリスラーウム』開発チーム
ラナイア:魔道国家ネストロスの宮廷魔導士
攻撃魔法担当。
へサル:魔道国家ネストロスの宮廷魔導士
防御魔法担当。
シア:魔道国家ネストロスの戦士長
国で突出した実力があったが弟子に恵まれず孤立。
カーと親しくしている。
シロ:黒戸壱白の分裂した姿。
ビレンティと融合した。
『能力』未来予知が使える。
(レイセ視点です。)
昨日のシロさんからの電話が気になるが、今日から四百八十階層までを攻略する。
結局、ルプリレ達に質問攻めに合い、全てを話す事になった。
隠していたことには特に意味は無かった。
ただ単純に驚かせたかっただけだ。
予想外に怒られた。
戦力の増強は戦局に関わる大事件、らしい。
引率役としての自覚を持て、とか、そんな話をされた。
打ち合わせが長引いて寝不足だ。
眠いが気合を入れないとな。
この前話した通り、今回の最終目標の四百八十階層には強敵が出て来る。
今まで倒して来た奴の中で一番かもな。
ネストロスとアウグストラの二チームで対応して欲しいが、無理な可能性が高い。
俺も気合を入れる必要がある。
数週間掛かって、攻略を進めた。
なかなか苦労したが、それも予定通りだ。
想定内。
四百七十九階層と四百八十階層の間の祠の前まで来た。
全員で食事を摂っていた。
死神が出た。
今度はジャドが相手をする。
死神は相変わらずルプリレを狙う。
理由は不明だ。
ルプリレは死神から距離を取った。
数瞬遅れで俺達全員が距離を取り、ジャドが前に出た。
ジャドは左足を蹴って、右足を踏み込んだ。
踏み込みだけで五メートルは進んでいる。
ジャドの左拳が、死神の仮面を粉砕する。
全属性の乗った拳から、眩い光が放出される。
力の融合をして、根源から力を引き出している。
精神は根源の中にいる状態だろう。
動きのキレが異常だ。
一撃で勝負が決まったか?
そのままジャドは小さくステップし、下半身の位置を変える。
ジャドは上半身を前に沈み込ませる。
上半身は左下へ。
同時に右拳でフック。
死神の顔の左側を強く打ち付ける。
当たった部分から、魔法が噴き出す。
死神の反応が遅い。
死神は何も出来ないでいた。
更にジャドは上半身を右下へ。
同時に左フックを死神の右脇腹に。
死神の体はくの字に折れ曲がった。
ジャドは更に更に死神の両肩を掴み、右の膝で死神の頭を突き上げた。
死神は上に吹き飛んだ。
ヒットした部分が魔法の光で輝いている。
そのまま死神は蒸発した。
うん。
強くなっている。
ジャドの攻撃力はかなりのものだ。
役割をしっかり果たしてくれそうだ。
中断した食事を再開し、皆でリラックスした。
今回、全員が死神に慌てなかった。
出る気がしていたのもあるが、次の階層の事を考えるとそうなる。
次の階層は強いのが出る。
俺達は食事の後、眠った。
次の日。
祠を通って四百八十階層へ。
祠を出ると、砂漠だった。
遮るものが何もない。
地面の起伏もなだらかだ。
歩きにくいが、結界を足場にすれば解決する。
敵の気配は一つだけ。
大きな気配がこっちに向かって進んで来る。
この階層まではぺセシュは観察に徹していた。
敵の強さを感じ、無理と判断した様だ。
俺もそう思う。
今回は引率役も加わる。
余裕を見せられる相手じゃない。
ジーク、へサルがタンク役。
ジークの盾にアリシアがなった。
へサルの盾はカシアルが。
俺、ジャド、ツァーリク、ヒルデ、ラナイア、シアがアタッカー。
俺の武器はルプリレ。
ツァーリクの武器はクアクル。
ヒルデの武器はノイトル。
ラナイアの武器はロウル。
シアの武器はスレガリン。
リトアニとサッサラが魔法で援護。
フィビニはぺセシュの援護。
リアンナは俺の影にいる。
全員は身構えて待っていた。
見えた。
敵は鎧を着た騎士に見える。
右に長い剣を持っている。
左手には大きな盾。
剣は四メートル位ある、両刃の長刀だ。
二つ共かなりの重さだろう。
目視できる距離に来てから、騎士は走って移動して来た。
異様に素早い。
ジークとへサルは注視を使った。
構わずぺセシュを狙いに来る。
注視が効いていない。
前にいたジークとへサルを悠々と通り過ぎた。
不味い。
いきなりピンチだ。
フィビニの部分融合では、ぺセシュへの攻撃を防げない。
フィビニはとっさの判断で盾に武器化した。
ぺセシュが自分で防御するしかない。
リアンナはぺセシュの影に移動した。
騎士の剣が振われる。
リアンナのバフを受けたぺセシュがフィビニで出来た盾で攻撃を受けた。
ぺセシュは上手く防げず、地面を数十メートル転がった。
騎士はそのままぺセシュを追撃するらしい。
俺達アタッカーは横に広がり過ぎていた。
注視に頼り過ぎた。
タンクが敵を引き付けると思い込んでいた。
全員がぺセシュを守りに戻る。
ぺセシュ:「チクショウ!」
俺はぺセシュへの攻撃をルプリレで出来た剣で受け止めた。
瞬間移動して間に割って入った。
レイセ:「俺が相手をしてやる」
騎士は無言だ。
ぺセシュ:「予定通りやれよ!」
レイセ:「そんな相手じゃない!」
騎士の攻撃範囲は広い。
そして怪力だ。
騎士のキレのある振り下ろしを剣で防ぐ。
武器の強度は同等か?
リトアニとサッサラが魔銃で牽制。
騎士の鎧は銃弾を弾いた。
魔銃が通じない。
騎士は振り下ろしていた剣を引いて、右に構えた。
ヤバいのが来る。
ジークとへサルが俺の前に出た。
結界を数十展開。
俺と、ジークと、へサルでだ。
他のアタッカーはバックステップ。
ぺセシュは瞬間移動して後方に。
フィビニは盾のままだ。
騎士の右に構えた剣は強く輝いている。
騎士は剣を振るった。
長く光る剣は俺達全員に届いた。
攻撃の間合いが異常に広い。
結界は意味を成さなかった。
俺は剣で、ジークとへサルは盾で防ごうとしたが、弾き飛ばされた。
予想外の攻撃に、ツァーリク、ヒルデ、シア、ラナイアは武器で防ごうとした。
攻撃を遮ったが、攻撃を受けた皆の腕が折れた。
ジャドは両腕が切断された。
ぺセシュも盾で受けたが肩が外れた。
リトアニとサッサラは瞬間移動して上空へ逃げていた。
ぺセシュは自分の回復より先に仲間の回復を優先した。
範囲回復魔法を使った。
ぺセシュは個別に回復魔法を使うのを諦めた。
ぺセシュはしばらく回復魔法を使えない。
範囲回復は大技だ。
リトアニが魔銃で牽制。
相変わらず魔銃は弾かれる。
サッサラが雷魔法を放つ。
騎士は鎧についていたナイフを投げた。
雷魔法はナイフに吸い寄せられる。
妨害が通じない。
強い。
勝ち筋が見えない。
騎士はまた右に剣を構えた。
もう一撃、来る。
リアンナは俺を回復させた。
俺、ジャド、ジークまで回復させて、俺の影に入った。
この三人までで時間が来た。
範囲回復は回復に時間が掛る。
この三人で防げなかったら、他のアタッカーが死ぬ。
俺の剣は槍に変化した。
俺は深く息を吸い込んだ。
意識を集中する。
俺は根源の核を見つけた。
俺は騎士が剣を振るうより先に、槍で突いた。
騎士は盾で防いだ。
盾は大きく拉げて使い物にならなくなった。
騎士は盾を投げ捨てた。
時間稼ぎ成功だ。
騎士は右に剣を構え直す。
騎士の剣は振るわれた。
ジークが盾で軌道を上に逸らす。
その瞬間、ジャドが右拳で騎士の左側を振り抜く。
騎士は防御出来ない。
騎士の鎧の左側が砕けた。
ジャドは瞬間移動。
騎士の鎧の砕けた部分に、ツァーリクの長く光る剣が食い込む。
よろめく騎士。
リトアニが氷結魔法で一瞬騎士を硬直させる。
続けてヒルデがツァーリクの攻撃の上に光るハンマーを。
シアの光る剣の突きが騎士の首を。
ラナイアの光る剣が騎士の首を。
連続攻撃を受けた騎士は大きく後方に跳躍。
騎士は剣を下げなかった。
騎士は剣を砂に突き立てた。
パチン。
パチン。
騎士は鎧の拘束を解く。
鎧がガシャリと下に落ちた。
騎士は兜を投げ捨てた。
中には人間。
人間に見えた。
攻撃は届いていなかった。
男は無傷だ。
男は剣を右手で構え、左手で手招きした。
笑っていやがる。
ここからが本番らしい。
皆は前に出られずにいる。
俺がやるしか無いな。
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