47話 打ち合わせ



 レイセ:黒戸零維世。

     レイセ・クリア・クロト・ノキシュ。

     連合国クロトと聖国クリアの王。

     カーミュ・セーグルと融合した。

 ルプリレ:プロミとリビアと女性の元管理者が融合した存在。

 リビア:リビア・クロト。

     聖国クリアの元代表。

     レイセと結婚している。

 プロミ:プロミネンス。

     ルビー・アグノス。

     黒崎鏡華。

     月と太陽の国アウグストラの女王。

     現人神。

     レイセと結婚している。

 ジャド:『マギ』のエース。

     キシに次期纏め役に推されている。

     三番目の真理への到達者。

 アルコル:黒巣壱白の分裂した姿。

      『能力』が使える。

      『リーベラティーオー』のリーダー。

 ぺセシュ:『創聖』のヒーラー。

      ロミールの双子の妹。

      戦闘の指揮を行う。

 ジーク:聖国クリアの守護者。

     クレラメイと融合。

     真理への到達者。

 アリシア:『悠久の旅人』のエース。

      クリアの孫。

 リアンナ:リアンナ・ドバスカリ

      海洋国家ドバスカリ女王。

      黒沢香織。

      ファガスと結婚している。

      万能サポート。

 フィビニ:フィビニ・ドリー

      月と太陽の国出身。

      現在は、聖国クリアと連合国クロトの司法担当。

      開発チーム。

 ツァーリク:ツァーリク・エリン

       月と太陽の国出身。

       ルプリレに気がある。

       能力は高い。

 ノイトル:ノイトルロベスト

      月と太陽の国出身。

      従者長。

      一見クールだが激情家。

      プロミの狂信者。

      他人を見下している。

 ヒルデ:ヒルデ・ガント

     月と太陽の国出身。

     神官長。

     プロミの一挙手一投足全てに感動を覚える。

     感情の制御が苦手。

     実力は高い。

 ロウル:ロウル・ヒスリー

     月と太陽の国出身。

     従者兼料理人、実はプロの暗殺者

 クアクル:クアクル・ロウナー

      月と太陽の国出身。

      従者兼料理人、実はプロの暗殺者

 カシアル:カシアル・シュース

      月と太陽の国出身。

      従者兼裁縫士、実はプロの暗殺者

 スレガリン:スレガリン・ラウナル

       月と太陽の国出身。

       従者兼裁縫士、実はプロの暗殺者。

       カシアルの弟子。

 リトアニ:魔道国家ネストロス宰相

      高い実力を持つ魔法使い。

      サッサラと婚約した。

 サッサラ:魔道国家ネストロスの魔道技師

      ラナイア、へサルの上官

      リトアニと婚約した

      『フィナリスラーウム』開発チーム

 ラナイア:魔道国家ネストロスの宮廷魔導士

      攻撃魔法担当。

 へサル:魔道国家ネストロスの宮廷魔導士

     防御魔法担当。

 シア:魔道国家ネストロスの戦士長

    国で突出した実力があったが弟子に恵まれず孤立。

    カーと親しくしている。


(レイセ視点です。)


 俺はぺセシュを呼び出した。


 聖国クリアの執務室へ。


 ぺセシュは連絡に応じた。


 何度も呼び出していたが、連絡に応じなかった。


 そろそろ時間切れだ。


 俺はしびれを切らせて、強制通話を行った。


 アルコルの様子を監視するのは一旦止めて貰う。


 丁度アルコルはキシの具現化能力を試していたらしい。


 アルコルが危険な行為を行う段階では無いらしい。


 丁度良かった。


 この世界では都合よくタイミングが揃う事が多い。


 俺は運命に逆らわない。


 流れに乗らせてもらう。


 動ける状態なら連絡に応じろよなー。


 引率役にリアンナが加わった。


 リアンナとぺセシュは役割が同じだ。


 四百八十階層までの攻略の指揮をリアンナが行う。


 明日の話だ。


 ぺセシュにリアンナの指揮を見させて、五百階層攻略までに連携できる状態にしないといけない。


 その前にまずリアンナとぺセシュで打ち合わせさせる。


 アウグストラとネストロスは模擬戦が終わった後、飲みに行った。


 今ちょうど盛り上がっているころだろう。


 執務室にはルプリレとイリエスとリアンナがいる。


 他は飲み会に行った。


 四人で簡単に食事を済ませた頃、ぺセシュが執務室に来た。


 要件は解っている筈だ。


 ぺセシュが避けてきた理由がわからない。


 まあ、いい。


 時間が無い。


 二人に会話させる。


 ぺセシュ:「あれだろ、誰が指揮するか、だろ?」


 リアンナ:「まあ、そうね~」


 レイセ:「なんで避けていたんだ?」


 ぺセシュ:「なんとなく?」


 ルプリレ:「嘘付け」


 リアンナ:「私も避けたかったのが本音だけどね~」


 ルプリレ:「んー、話し合いの前に、貴方の予想を聞きたい、かな?」


 レイセ:「貴方、って俺か?」


 ぺセシュ:「あー」


 リアンナ:「そうね~」


 レイセ:「予想って、何の?」


 ルプリレ:「四百八十階層の階層主はどんなのが出る、と思います?」


 レイセ:「強敵が一体」


 ルプリレ:「理由は?」


 レイセ:「魔物の王の配下に匹敵する敵を連携して攻略する訓練、になる」


 リアンナ:「根拠は~?」


 レイセ:「無い」

 レイセ:「勘だ」


 ぺセシュ:「当たってそうなんだよなー」


 ルプリレ:「私もそう思う」


 リアンナ:「私も」


 ルプリレ:「じゃ、五百階層の階層主は?」


 レイセ:「五百階層は、光の旋律と連合国クロトだ、ギルバド達三人が担当」


 ルプリレ:「そうね」

 ルプリレ:「で?」


 レイセ:「強敵三体の連携を攻略する事になる」

 レイセ:「恐らく、実力がギルバド達と変わらない筈だ」


 ぺセシュ:「ハーーー」


 レイセ:「ため息つくな」


 リアンナ:「ダメなの?」


 ルプリレ:「私もため息つきたい」


 リアンナ:「なら、魔物の王攻略時の流れは?」


 レイセ:「メタな予想の仕方だぞ?」


 ルプリレ:「言ってみて」


 レイセ:「配下は城の中にいない」

 レイセ:「カインとシェルミは、盾役と回復役」

 レイセ:「ギルバド達三体は、遠距離攻撃して来る」

 レイセ:「処刑人は遊撃」

 レイセ:「ケルスは不明だ、戦闘に加わるかもわからない」

 レイセ:「回復役は複数いる」

 レイセ:「全敵は統制の取れた動きをして来る」


 ぺセシュ:「お腹一杯になって来た」


 リアンナ:「敵の強さは?」

 リアンナ:「前のまま?」


 レイセ:「魔石を喰えば強くなる」


 ルプリレ:「共食いか」


 レイセ:「試練の難易度は変わらない」

 レイセ:「敵の魔石の総量に変化が無いからだ」

 レイセ:「俺達が鍛えている間、蠱毒みたいになっているだろうな」

 レイセ:「万の軍勢は変わらない」

 レイセ:「敵が多過ぎる」

 レイセ:「そうなると…………」


 ルプリレ:「ちょっと待って、考えてるから」


 リアンナ:「…………」


 ぺセシュ:「…………」


 ルプリレ:「ケルスが不明って?」


 レイセ:「そこか?」


 ルプリレ:「適当に何か言ってみてください」


 レイセ:「魔物の王にも武器が必要だ」


 ぺセシュ:「予想出来てんじゃねーか!」


 レイセ:「勘だから」


 リアンナ:「全部がそうなんだけど~」


 ルプリレ:「聖国クリアとメロイリスはカインとシェルミ」

 ルプリレ:「光の旋律と連合国クロトはギルバド達」

 ルプリレ:「トゥエルブとトパーズは処刑人とケルス」


 ぺセシュ:「ケルスはたぶん戦闘に加わらない」


 レイセ:「たぶんな」


 ルプリレ:「戦闘の序盤から、配下の妨害があるのよね?」


 レイセ:「そんな気がするだけだぞ」


 ルプリレ:「二人共、優先事項は?」


 ぺセシュ:「レイセとアルコルを先に行かせる」


 リアンナ:「同じく」


 ルプリレ:「配下の担当が、配下の妨害を阻止して、他が軍勢を排除して進む」

 ルプリレ:「配下を仕留めるのは配下の担当に任せる」

 ルプリレ:「作戦に変更は無い」

 ルプリレ:「二人はどうする?」


 ぺセシュ:「ギルバド達担当の補佐」


 リアンナ:「カインとシェルミ担当の補佐」


 ルプリレ:「全体は私がするわ」


 イリエス:「少し、休憩しませんか?」


 イリエスが飲み物を持ってきてくれた。


 スパークリングワインとチーズ。


 生ハムメロン。


 酒か。


 良いタイミングだ。


 素面でいるのに限界を感じていた。


 皆に笑顔が戻った。


 しばらく無言で飲んだ。


 全体指揮はルプリレか。


 俺もそれが良いと思う。


 ルプリレが指示を出している間は俺も動けないしな。


 俺は黙って見ているだけ、って無理だからな。


 その方が良い。


 ぺセシュとリアンナの指揮は重ならない。


 カインとシェルミ。


 ギルバド、キトレル、ユノルド。


 強敵だからな。


 それぞれに割り振った方が良さそうだ。


 ブブ、ブブ。


 ブブ、ブブ。


 魔道具から呼び出しだ。


 実は呼び出しに心当たりがある。


 魔道具を見る。


 やっぱりシロさんだ。


 成功したらしい。


 紫幻唯康さん、紫幻忠時さん、黒戸和馬。


 ダズ、フレド、ボーデン。


 イメージが合致する。


 声は全然違うがな。


 通常、同一存在は声が似ている。


 気付いたのは、いつもの勘だ。


 シロさんが動いて、現世の三人とトゥルーオーシャンの三人を引き合わせる。


 オヤジはボーデンをどうするかわからんが。


 紫幻兄弟は『ロストエンド』を見つけられない。


 運命は役割を終えている。


 その筈だった。


 しかし、二人は来たがっていた。


 シロさんにその話は聞いていた。


 どうやって接触させたかわからないが、融合出来たらしい。


 ダズとフレドは多重契約の制御に苦労していた。


 何らかの成果が得られれば良いのだが。


 レイセ:「シロさん、詳しい説明は後日にしてくれないか?」


 シロ:「わかった」

 シロ:「メールで送った通り、成功したとだけ伝えておく」


 レイセ:「シロさん、今何処にいる?」


 シロ:「今から呼び出しか?」


 レイセ:「近くにいるなら来るかなと思って」


 シロ:「いい、お前明日大迷宮だろ」


 レイセ:「そうかよ」


 シロ:「女ばかりだろ?」


 レイセ:「そうなんだ」


 シロ:「打ち合わせは済んだのか?」


 レイセ:「まだ」


 シロ:「さっさと終わらせて、さっさと休め」

 シロ:「切る」


 通話を切りやがった。


 はーあ。


 長くなりそうだからなー。


 道ずれが欲しかった。


 イリエス:「相手は誰です?」


 レイセ:「シロさん」


 ルプリレ:「成功って?」


 レイセ:「聞こえていたのか?」


 内緒にしてみようと思っていたのに。


 バレそうだ。


 ルプリレ:「質問に質問で返さないで貰えます?」


 レイセ:「説明は後日で」

 レイセ:「さっさと打ち合わせを終わらせて、休めとよ」


 イリエス:「気になります」


 ルプリレ:「私も」


 レイセ:「私も、って、お前ら同一意識やん」

 レイセ:「二人みたいな振る舞いしやがって」


 リアンナ:「作戦に関係あるなら、今伝えといて~」


 ぺセシュ:「面白い話なんだろうな?」


 ルプリレ:「ほらー」


 イリエス:「ふふ」


 うあああ。


 長くなるぞー。


 今話さないとダメか?


 はーあ。


 さっさと済ませてしまおう。



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