32話 連携5




 レイセ:黒戸零維世。

     レイセ・クリア・クロト・ノキシュ。

     連合国クロトと聖国クリアの王。

     カーミュ・セーグルと融合した。

 ルプリレ:プロミとリビアと女性の元管理者が融合した存在。

 リビア:リビア・クロト。

     聖国クリアの元代表。

     レイセと結婚している。

 プロミ:プロミネンス。

     ルビー・アグノス。

     黒崎鏡華。

     月と太陽の国アウグストラの女王。

     現人神。

     レイセと結婚している。

 ジャド:『マギ』のエース。

     キシに次期纏め役に推されている。

     三番目の真理への到達者。

 アルコル:黒巣壱白の分裂した姿。

      『能力』が使える。

      『リーベラティーオー』のリーダー。

 ぺセシュ:『創聖』のヒーラー。

      ロミールの双子の妹。

      戦闘の指揮を行う。

 アスマ:神木遊遊間。

     『トウェルブ』のサブリーダー。

     カーミュとは兄弟。

     チームの纏め役。

 ローク:『トパーズ』のリーダー。

     樹原鈴生。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 ジーク:聖国クリアの守護者。

     クレラメイと融合。

     真理への到達者。

 アリシア:『悠久の旅人』のエース。

      クリアの孫。

 アスマ:『トゥエルブ』第二席。

     アスマ・アーゼス・カミキ・セーグル。

 マサト:『トゥエルブ』第三席。

     マサト・バフェル・ショウウン・メジー。

 リク:『トゥエルブ』第四席。

     リク・ジュカー・アザイ・ゲームク。

 メイ:『トゥエルブ』第五席。

     メイ・ルイ・カジワラ・トト。

 オウジ:『トゥエルブ』第六席。

     オウジ・べワド・フジモト・ブルク。

 ソウタ:『トゥエルブ』第七席。

     ソウタ・オセル・カミキ・リンブル。

 ソラ:『トゥエルブ』第八席。

     ソラ・ボイム・ハライ・フェイス。

 ゲン:『トゥエルブ』第九席。

     ゲン・ナドエワ・タツミ・ロミル。

 ミキ:『トゥエルブ』第十席。

     ミキ・イヴ・クリバヤシ・マーズル。

 ハルキ:『トゥエルブ』第十一席。

     ハルキ・タトー・モリ・タリオク。

 ヒカル:『トゥエルブ』第十二席。

     ヒカル・カイオン・ナルミ・ハウルス。

 ニック:『トパーズ』の調整役。

     日下忠。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 ガドル:『トパーズ』の合いの手。

     宮元大輔。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 マリブ:『トパーズ』の頑固者。

     佐々木昭三。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 フレア:『トパーズ』の広報担当。

     栗木朋美。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 サリーン:『トパーズ』の言い出しっぺ。

      曽山綾花。

      『リーベラティーオー』のメンバー。

 ケイト:『トパーズ』の調整役その二。

      石塚祥子。

      『リーベラティーオー』のメンバー。





(レイセ視点です。)


 焼肉を食べた。


 美味かった。


 俺は大きな鉄板を空間から出して調理した。


 俺はみんなの分を一人で焼いた。


 忙しくて自分の分を焼く暇が無かった。


 俺の分はルプリレが焼いてくれた。


 俺は今回、自分で作った特性ダレで食べた。


 醤油ベースで、ニンニクと昆布出汁が効いている。


 ピリ辛味だ。


 何度も言うが美味かった。


 全員満足そうだった。


 二チームの仲が拗れるようなエピソードは無い。


 和やかな食事だった。


 食事が終わった。


 みんなは次の階層との間の祠で就寝だ。


 寝袋に入る。


 直ぐには寝付けない。


 考え事をする。


『トゥエルブ』の関係性なんかが途中だった。


 残り六人の続きを考える。



 ソウタ。


 ソウタ・オセル・カミキ・リンブル。


 男性。


『トゥエルブ』第七席。


 アスマの現実世界の兄弟。


 弟。


 仲は普通。


 アスマとは歳が少し離れている。


 アスマは大学生。


 ソウタは高校生。


 積極的な発言は少ない。


 冷静に全体を俯瞰し、流れを読む。


 無駄なことはしない。


 一人で行動する事が多い。


 得意武器はやはり無い。


 優先して選ぶ武器は大剣だ。


 二チームの連携では武器役。



 ソラ。


 ソラ・ボイム・ハライ・フェイス。


 女性。


『トゥエルブ』第八席。


 自然体。


 無理をしない。


 素直。


 料理はめんどくさいとハッキリ言える。


 得意武器は無い。


 優先して選ぶ武器は弓。


 二チームの連携では武器役。



 ゲン。


 ゲン・ナドエワ・タツミ・ロミル。


 男性。


『トゥエルブ』第九席。


 物事にこだわらない。


 空気を読んだ発言が多い。


 が、後で後悔して発言が変わる事も。


 状況を客観視できるし、状況に対する最適解も解るが、自分の気持ちと折り合いがつかない事がある。


 自覚があるので今後伸びる可能性が大きい。


 ソウタに絡む。


 ソウタを気に入っている。


 得意武器は無い。


 優先して選ぶのは弓と盾。


 二チームの連携では武器役。



 ミキ。


 ミキ・イヴ・クリバヤシ・マーズル。


 女性。


『トゥエルブ』第十席。


 個人主義の『トゥエルブ』の中で、数少ないサポートタイプの性格。


 チームにとっての最適解を考える。


 自分の特性を活かす事に拘りが少ない。


 発言は控えめ。


 得意武器は無い。


 優先して選ぶ武器は弓と盾。


 二チームの連携では武器役。



 ハルキ。


 ハルキ・タトー・モリ・タリオク。


 男性。


『トゥエルブ』第十一席。


 戦闘以外はどうだっていい戦闘狂。


 発言はするが、拘りは無い。


 マサトと気が合う。


 マサトを引っ張る事が多い。


『トゥエルブ』には少ない魔法タイプ。


 防御魔法の重要性を理解している。


 序列の上位を狙っている。


 得意武器は無い。


 優先して選ぶ武器は無い。


 魔法を選択する。


 二チームの連携では武器役。



 ヒカル。


 ヒカル・カイオン・ナルミ・ハウルス。


 女性。


『トゥエルブ』第十二席。


 非常に勝気な性格。


 料理の話も悔しかった。


 だが、我慢強い。


 引く事も出来る。


 得意武器は無い。


 優先して選ぶのは、槍と盾。


 二チームの連携では武器役。



『トゥエルブ』全員に言えるが、個人主義が多い。


 誰かとペアになるとか、そう言うのは無い。


 それぞれがソロでSS級冒険者になったからだ。


 プライドが高い。



 関係性の整理、個々人の特徴などを振り返った。


 プライドの高さ。


 関係性。


 個々人の特徴。


 振り返った事全ては、個性に関する話だ。


 そのすべては、連携する時に邪魔になる。


 全員が全員の替わりを出来るからだ。


 これから先、魔物の王を倒すまで、個性を封印しなくてはいけない。


 どこまで個性を封印できるかにかかっている。


 二チームでの連携は、『トパーズ』が盾役。


『トゥエルブ』が攻撃役だ。


 二チームの仲は悪い。


 個性が有るからだ。


 好みをうるさく言える余裕が有るんだろう。


 悪口推奨か。


 それも良い。


 が、そんな余裕が有る事が問題かもしれない。


 俺は思い違いをしていたらしい。


 手を思いついた。


 四百階層で手を貸す引率役はぺセシュだけにしよう。


 俺、ルプリレ、アルコル、ジャド、ジーク、アリシアは観察に徹する。


 賭けだがな。


 俺達引率役が余裕こいて全滅とかもあり得るからな。


 考えが纏まった。


 ふー。


 関係性の整理か。


 普段からしとけよ。


 でも整理して解った。


 必死で動き回っている時に、個々人の特性を考慮する余裕は無い。。


 最適解はそんなにない。


 そもそも戦闘では敵が居る。


 俺達のステージでは、選択肢は無いんだった。


 相手の嫌がる事を的確に行うんだったな。


 答えが出た。


 安心した。


 途端に眠くなってきた。


 もう寝てしまおうか?


 他に何か考えないといけない事あったか?


 もう寝て良いか?


 ルプリレ:「レイセ、起きてる?」


 レイセ:「ん?」

 レイセ:「起きているぞ」


 ルプリレ:「連携の事なんだけど……」


 レイセ:「ああ、それな」

 レイセ:「俺も言う事が出来た」


 ルプリレ:「そう」

 ルプリレ:「ならもう良いわ」

 ルプリレ:「寝て」


 レイセ:「はーあ」

 レイセ:「逆に目が覚めたわ」

 レイセ:「祠の外に出て、ホットミルクとか飲むか?」


 ルプリレ:「しょうがないわね」

 ルプリレ:「ご一緒します」


 俺達は外に出た。


 皆は寝ている。


 ようだ。


 空間から椅子を二つ取り出して、腰を掛ける。


 星が見えている。


『トゥルーオーシャン』の星空とは違う星の並びなんだろうな。


 空間からホットミルクを出して手渡す。


 俺も飲む。


 ルプリレ:「何か話して」


 レイセ:「元管理者と融合して、調子はどうだ?」


 ルプリレ:「嫌な質問ね」


 レイセ:「なんでだよ」

 レイセ:「今まで聞いていない事の方が不自然だったろ?」


 ルプリレ:「エウェルさんの人生を追体験したわ」

 ルプリレ:「自分の事の様に感じます」

 ルプリレ:「貴方は嫌にならないの?」


 レイセ:「なんでだよ」

 レイセ:「その話の流れで、その質問か?」


 ルプリレ:「状況に不満、無いの?」


 レイセ:「愚痴言っていいのか?」


 ルプリレ:「ダメ」


 レイセ:「だと思った」

 レイセ:「ジークには愚痴っているぞ」


 ルプリレ:「そうね」


 レイセ:「俺の動きを観察して、諦めそうに見えるか?」


 ルプリレ:「どうだろう」

 ルプリレ:「五分五分って気がしますけど?」


 レイセ:「俺は信用が無いな」


 ルプリレ:「日頃の行いね」


 レイセ:「お前、俺のプロポーズ、なんで受けたんだっけ?」


 ルプリレ:「なんとなく?」


 レイセ:「お前には俺がどう見えているんだか」


 ルプリレ:「内緒ね」


 レイセ:「なんでだよ」


 ルプリレ:「何か面白い話して」


 レイセ:「その話の振り方されて話せる奴いるのか?」


 ルプリレ:「やってくれるんでしょ?」


 レイセ:「駅の乗り継ぎの時、別人に間違えられた話、する?」


 ルプリレ:「なにそれ」


 レイセ:「岩城だろ?」

 レイセ:「久しぶり」

 レイセ:「って、親し気に話かけられて、そのまま岩城で通して五駅話し続けた」


 ルプリレ:「なんで違うって言わなかったの?」


 レイセ:「違うって言っても聞き入れてもらえなかった」

 レイセ:「お前絶対岩城だろ?」

 レイセ:「嘘言うな」

 レイセ:「だと」


 ルプリレ:「オチは?」


 レイセ:「最後に、あの決め台詞言ってみて?」

 レイセ:「ってフリが来た」


 ルプリレ:「で?」


 レイセ:「言えるわけない」


 ルプリレ:「でしょうね」


 レイセ:「そこで初めて疑問に思われた」

 レイセ:「こいつ、岩城じゃないな、って」


 ルプリレ:「ふふ、そうね」


 レイセ:「始めっから違うって言ってたわー」

 レイセ:「苦しい三十分だったわー」

 レイセ:「岩城の決め台詞ってなんだよ」

 レイセ:「なんで一般人で決め台詞持ってる奴いるんだよ」


 ルプリレ:「良し、合格」


 レイセ:「はーあ」


 ルプリレ:「作り話でしょ?」


 レイセ:「わかるか?」


 ルプリレ:「そりゃね」


 レイセ:「俺の迫真の演技がー」


 ルプリレ:「私にはバレバレです」


 レイセ:「なんでもお見通しだな」


 ルプリレ:「なんでもじゃ無いわよ」

 ルプリレ:「確認中なの」


 なんの確認なんだよ。


 意味深。


 俺が最後までリーダーし続けるか、か?


 まー、限界は近いよな。


 最後の一言が思いつかない。


 なんかカッコいい一言無いか?


 レイセ:「なら、俺はいつか、確認の必要無かったろ?」

 レイセ:「って言うんだろうなー」


 ルプリレ:「ふふ、期待してる」



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