31話 連携4




 レイセ:黒戸零維世。

     レイセ・クリア・クロト・ノキシュ。

     連合国クロトと聖国クリアの王。

     カーミュ・セーグルと融合した。

 ルプリレ:プロミとリビアと女性の元管理者が融合した存在。

 リビア:リビア・クロト。

     聖国クリアの元代表。

     レイセと結婚している。

 プロミ:プロミネンス。

     ルビー・アグノス。

     黒崎鏡華。

     月と太陽の国アウグストラの女王。

     現人神。

     レイセと結婚している。

 ジャド:『マギ』のエース。

     キシに次期纏め役に推されている。

     三番目の真理への到達者。

 アルコル:黒巣壱白の分裂した姿。

      『能力』が使える。

      『リーベラティーオー』のリーダー。

 ぺセシュ:『創聖』のヒーラー。

      ロミールの双子の妹。

      戦闘の指揮を行う。

 アスマ:神木遊遊間。

     『トウェルブ』のサブリーダー。

     カーミュとは兄弟。

     チームの纏め役。

 ローク:『トパーズ』のリーダー。

     樹原鈴生。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 ジーク:聖国クリアの守護者。

     クレラメイと融合。

     真理への到達者。

 アリシア:『悠久の旅人』のエース。

      クリアの孫。

 アスマ:『トゥエルブ』第二席。

     アスマ・アーゼス・カミキ・セーグル。

 マサト:『トゥエルブ』第三席。

     マサト・バフェル・ショウウン・メジー。

 リク:『トゥエルブ』第四席。

     リク・ジュカー・アザイ・ゲームク。

 メイ:『トゥエルブ』第五席。

    メイ・ルイ・カジワラ・トト。

 オウジ:『トゥエルブ』第六席。

     オウジ・べワド・フジモト・ブルク。

 ソウタ:『トゥエルブ』第七席。

     ソウタ・オセル・カミキ・リンブル。

 ソラ:『トゥエルブ』第八席。

     ソラ・ボイム・ハライ・フェイス。

 ゲン:『トゥエルブ』第九席。

     ゲン・ナドエワ・タツミ・ロミル。

 ミキ:『トゥエルブ』第十席。

     ミキ・イヴ・クリバヤシ・マーズル。

 ハルキ:『トゥエルブ』第十一席。

     ハルキ・タトー・モリ・タリオク。

 ヒカル:『トゥエルブ』第十二席。

     ヒカル・カイオン・ナルミ・ハウルス。

 ニック:『トパーズ』の調整役。

     日下忠。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 ガドル:『トパーズ』の合いの手。

     宮元大輔。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 マリブ:『トパーズ』の頑固者。

     佐々木昭三。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 フレア:『トパーズ』の広報担当。

     栗木朋美。

     『リーベラティーオー』のメンバー。

 サリーン:『トパーズ』の言い出しっぺ。

      曽山綾花。

      『リーベラティーオー』のメンバー。

 ケイト:『トパーズ』の調整役その二。

      石塚祥子。

      『リーベラティーオー』のメンバー。





(レイセ視点です。)


 現在、三百九十階層。


 二度目の死神出現があった。


 少し驚いた。


 もう一回出るとは思わなかった。


 三度目は無いだろう。


 今の所、俺にその予感は無い。


 恐らく心配がない。



『トゥエルブ』に『トパーズ』が合流した。


 親し気な会話は無い。


 チーム同士の意見が合わないだけで、いきなりケンカを仕掛けるほど憎しみ合っていない。


 悪口推奨と言っていたが、そんなのはまだない。


 流石に、悪口を言い合うにも、きっかけが必要だ。


『トパーズ』は『トゥエルブ』が三百九十階層の階層主を倒す所を見ていない。


『トパーズ』は、『トゥエルブ』の様な攻略の仕方があると知らない。


『トゥエルブ』の連中は知っていてやらなかった。


 言い合いが発生する様な、意外性がお互いに発生していない。


『トゥエルブ』はむしろ『トパーズ』に納得していた。


『トパーズ』は気付いていない。


 これから、二チームは連携する。


 どのような連携をするのか?


 前にチラッと説明したが、もう一度、更に詳しく説明する。


 そんなに情報量は多くない。


 だが、二チームの説明をする前に、『トゥエルブ』の説明をする。


『トゥエルブ』は人数が多い。


 チーム内の関係性に関する情報を整理しておかないと、二チームの情報を聞いてもピンと来ないだろう。


『トゥエルブ』の戦闘に関する情報は、癖が無くて同じ情報の連続になるが。


 その、同じ情報が続く、という事実を含めて、先に改めて、『トゥエルブ』の情報を整理する。


 当たり前だが、国に所属する守護者達と違い、チームに所属する人間は全員融合者だ。


『トゥエルブ』も『トパーズ』もだ。


 連合国クロトの連中等、国でひとまとまりになっている連中は、契約者が多い。


『トゥエルブ』は融合者の集まりだ。


 それも日本人が多い。


 マスターは何故か、『ロストエンド』を日本のどこかの街に点在させていた。


 日本には沢山あったが、外国は少なかった様だ。


『トゥエルブ』も例外じゃ無く、全員日本人だ。


『トゥエルブ』は武器化や盾化が必要な時は誰がその役をやるかを序列で決める。


 後に二チームの説明をする時にもう一度言うが、『トゥエルブ』全員が攻撃役で、半数が武器化するなら、序列の下位の六人は武器役になる。


 それでは説明する。



 まず、アスマ、神木遊間。


 アスマ・アーゼス・カミキ・セーグル。


 男性。


『トゥエルブ』は名前で性別がわかり難い。


『トウェルブ』のサブリーダー。


『トゥエルブ』第二席。


 カーミュ、つまり俺とは兄弟。


 チームの纏め役。


『トゥエルブ』の個人個人に、得意武器は存在しない。


 全員にその質問をしても、特に得意な武器は無いと答えが返って来る。


 得意武器は無い。


 俺が、カーミュがそう仕向けた。


 得意武器は無いが、数ある武器の種類から優先して選ぶ武器は存在する。


 以前俺がカーミュと融合した後に『トゥエルブ』全員と戦闘した時と、今回三百九十階層を攻略した時では、皆同じ武器を選択していた。


 状況に対して、適確と判断する武器の種類には、癖がある。


 その観点で言えば、アスマは、双剣と弓を選ぶ傾向がある。


 アスマは兄のカーミュと無名のもうもう一人と三人でチームを組んでいた。


 俺が二百年素振りをしていた時期だ。


 アスマは兄を、俺を慕っている。


 レイセとはじめて会った時はコンプレックスがモロに出てしまった。


 だから反応が変だった。


 アスマは天然では無い。


 どちらかと言えば、常識人だ。


 チーム内でも纏め役が多い。


 変な事を言うのは、むしろカーミュの方が多かった。


 メイとは、常識人と言う部分で意見が重なり、自然と親しくなった。



 マサト。


 マサト・バフェル・ショウウン・メジー。


 男性。


『トゥエルブ』第三席。


 第三席なのに腰が低い。


 どちらかと言えば、とぼけた発言が多い。


 戦闘以外では気を抜いている。


 というか、戦闘でしかしっかりできない。


 得意武器はやはり無い。


 優先して選ぶ武器も特にない。



 リク。


 リク・ジュカー・アザイ・ゲームク。


 男性。


『トゥエルブ』第四席。


 チームの中では数少ないツッコミ役。


 アスマとメイはやんわり言うが、リクはハッキリツッコミする。


 得意な武器はやはり無い。


 優先して選ぶ武器はハンマーだ。


 自分起点で動く事は少ない。


 状況に対する反応が多い。


 ツッコミと同じだ。



 メイ。


 メイ・ルイ・カジワラ・トト。


 女性。


『トゥエルブ』第五席。


 アスマと同じ常識人。


 アスマと意見が重なる事が多い。


 料理出来る事が判明した。


 得意武器はやはり無い。


 優先して選ぶ武器は、大剣かダガーが多い。



 オウジ。


 オウジ・べワド・フジモト・ブルク。


 男性。


『トゥエルブ』第六席。


 得意武器はやはり無い。


 優先して選ぶ武器はダガー。


 モテたいし、カッコつけたい。


 が、意識し過ぎて逆に不自然になってしまっている。


 考え過ぎる所がある。


 集中力のスイッチが入っている時とそうでない時で差がある。


 戦闘ではスイッチが入る。


 頭の回転は速い。



 ここまでで六席。


 俺を入れると六人。


 上位六人だ。


 二チームで連携する場合は、この上位が戦闘する。


 残りは武器役。


 何度も言い過ぎてクドイか?



 一人でじっと考え事をしている俺を、ルプリレが観察している。


 声をかけろよ。


 何が楽しいんだか。


 とりあえず、五人説明した。


 一旦中断する。


 残りの六人は次回だ。



 ルプリレが暇そうだ。


 じっとしていても仕方ない。


 俺が動かないと、全員動かないのか。


 へーえ。


 もう少し考えを整理したかったんだが。


 えーと。


 なんだっけ?


 全員が合流したんだっけ?


 次は、何するんだっけ?


 そうそう。


 この階層にはもう死神や階層主が出ない。


 一旦休憩だわ。


 食事して、睡眠だわ。


 レイセ:「野営の準備するか?」


 ルプリレ:「その一言が出るまでに三十分経ってますけど?」


 ジャド:「なんの間だったんです?」


 レイセ:「考えの整理」


 アルコル:「普段から整理しとけよ」


 レイセ:「うるせー」


 ぺセシュ:「で?」

 ぺセシュ:「何を考えてたんだ?」

 ぺセシュ:「食事の事じゃ無いだろ?」


 レイセ:「『トゥエルブ』のチーム内の関係性とか?」


 アスマ:「普段から整理しとけよ」


 レイセ:「うるせー」


 ルプリレの目が輝いている。


 何か思い付いたらしい。


 ルプリレ:「レイセの部屋のクローゼットに洋服が入らなくて」

 ルプリレ:「今度の日曜日にね……」


 ぺセシュ:「普段から整理しとけよ」


 レイセ:「うるせー」


 三回しないとダメなのか?


 確かに部屋が散らかっている。


 整理しないとな。


 ジーク:「はいはい」


 ジャド:「ノリについて行けなかった」

 ジャド:「不覚」


 ジーク:「真面目だなー」

 ジーク:「何食べます?」


 サリーン:「焼肉」


 流石言い出しっぺ。


 素早い。


 ぺセシュ:「こういうのはな、早い者勝ちなんだよ」


 レイセ:「そうは言うが、大人数で食事とか、空間魔法があるから色々出来るぞ」


 ぺセシュ:「具体的には?」


 レイセ:「そうだなー…………」


 ルプリレ:「考える間が長いわ」

 ルプリレ:「普段から整理しとけよ」


 レイセ:「うるせー」

 レイセ:「言いたいだけだろ」

 レイセ:「めんどくせ」

 レイセ:「もう焼肉で良いわ」


 ルプリレとぺセシュがじゃれている。


 嬉しいらしい。


 打ち合わせしていたのか?


 腹立つわー。


 焼肉な。


 最近食べて無いわー。


 焼肉屋で出て来る肉も良いけど、しゃぶしゃぶ用の薄切り肉を炒めてタレつけて食べるのも旨いよなー。


 骨付きカルビとかも旨いけどな。


 ネギ塩牛タンとかな。


 旨いよなー。


 食材のほとんどが異空間の中だわ。


 把握し切れていない。


 一旦全部出すか。


 嫌な予感。


 俺は無言で肉を空間から取り出す。


 黙々とやる。


 アリシア:「普段から整理しとけよ」


 レイセ:「うるせー」


 アリシアはノリに付いて行けて嬉しそうだ。


 アリシアはルプリレとぺセシュとじゃれている。


 満足したか?


 はーあ。


 俺は疲れたー。



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