28話 連携
レイセ:黒戸零維世。
レイセ・クリア・クロト・ノキシュ。
連合国クロトと聖国クリアの王。
カーミュ・セーグルと融合した。
ルプリレ:プロミとリビアと女性の元管理者が融合した存在。
リビア:リビア・クロト。
聖国クリアの元代表。
レイセと結婚している。
プロミ:プロミネンス。
ルビー・アグノス。
黒崎鏡華。
月と太陽の国アウグストラの女王。
現人神。
レイセと結婚している。
ジャド:『マギ』のエース。
キシに次期纏め役に推されている。
三番目の真理への到達者。
アルコル:黒巣壱白の分裂した姿。
『能力』が使える。
『リーベラティーオー』のリーダー。
ぺセシュ:『創聖』のヒーラー。
ロミールの双子の妹。
戦闘の指揮を行う。
アスマ:神木遊遊間。
『トウェルブ』のサブリーダー。
カーミュとは兄弟。
チームの纏め役。
ローク:『トパーズ』のリーダー。
樹原鈴生。
『リーベラティーオー』のメンバー。
ジーク:聖国クリアの守護者。
クレラメイと融合。
真理への到達者。
アリシア:『悠久の旅人』のエース。
クリアの孫。
アスマ:『トゥエルブ』第二席。
アスマ・アーゼス・カミキ・セーグル。
マサト:『トゥエルブ』第三席。
マサト・バフェル・ショウウン・メジー。
リク:『トゥエルブ』第四席。
リク・ジュカー・アザイ・ゲームク。
メイ:『トゥエルブ』第五席。
メイ・ルイ・カジワラ・トト。
オウジ:『トゥエルブ』第六席。
オウジ・べワド・フジモト・ブルク。
ソウタ:『トゥエルブ』第七席。
ソウタ・オセル・カミキ・リンブル。
ソラ:『トゥエルブ』第八席。
ソラ・ボイム・ハライ・フェイス。
ゲン:『トゥエルブ』第九席。
ゲン・ナドエワ・タツミ・ロミル。
ミキ:『トゥエルブ』第十席。
ミキ・イヴ・クリバヤシ・マーズル。
ハルキ:『トゥエルブ』第十一席。
ハルキ・タトー・モリ・タリオク。
ヒカル:『トゥエルブ』第十二席。
ヒカル・カイオン・ナルミ・ハウルス。
(レイセ視点です。)
『トゥエルブ』と『トパーズ』の合同攻略だ。
まず全員で三百階層まで到達する。
その後『トゥエルブ』と引率役が先行する。
先行して『トゥエルブ』と引率役が三百九十階層の階層主を倒す。
階層主を倒した後、『トゥエルブ』とアルコルは待機。
アルコル以外の引率役が三百階層まで引き返し、『トパーズ』の攻略を手伝う。
『トパーズ』は引率役が三百階層に戻って来るまで待つ事になる。
『トゥエルブ』と引率役が三百九十階層の階層主を倒した後、死神が出る。
恐らく。
アルコルが相手をする。
アルコルが死神を倒すのを見届けてから、他の引率役は引き返す。
『トゥエルブ』は人数が多い。
攻略は比較的には楽になる筈だ。
反対に、『トパーズ』は人数が少ない上にアルコル無しで進む事になる。
引率役の出番がありそうだ。
三百階層まで引き返す。
『トゥエルブ』は長時間待つ事になる。
攻略の順番は、ダイスを振って目の多い方からという決め方だった。
順番には誰の意図も入っていない。
公平だ。
ルプリレが不正を監視していた。
アスマとロークは二人共先が良かったようだ。
三百九十階層で待つのと、三百階層で待つのとでは、前者が好みらしい。
気が合うのか合わないのか。
とにかく先に『トゥエルブ』から攻略する。
『トゥエルブ』は全員攻撃役だ。
盾役もこなせるが、根本的には全員攻撃役。
連携よりも個の性能で勝負する。
戦闘は長期戦を好まない。
戦力の出し惜しみをせず、一気に勝負をかける。
冒険者時代は、そうやって力を伸ばしてきた。
アスマは以前連携出来る様になったと言っていた。
アスマの言う連携は、盾役と攻撃役に分かれて役割分担をして長期戦するという意味じゃない。
互いの行動を邪魔しないように振る舞う、という意味だ。
『トゥエルブ』の連携は、得意技の連続を行う、という意味だ。
圧倒的攻撃力と連続攻撃で三百九十階層まで到達した。
人数が多いので、引率役の出番は無かった。
ぺセシュと対極の考えのチームだ。
だがぺセシュは面白がっていた。
『トパーズ』が三百九十階層に来た後は、『トパーズ』が盾役で、『トゥエルブ』が攻撃役。
役割分担が発生し、ぺセシュの出番が来る。
ぺセシュ曰く、尖った駒は動かすのが楽しい、との事。
これから『トゥエルブ』は三百九十階層までの攻略を行う。
『トゥエルブ』の攻略は順調に進んだ。
三百九十階層は雑魚を全部片づけたあと、階層主が出てきた。
フロアに柱が何本も並んでいる神殿の様な場所だ。
柱の間隔は広め。
武器を振り回す余裕はある。
柱がデカくて身を隠す事が出来る。
神殿は一切風化していない。
不自然なほど綺麗。
一目見てこの世の物じゃ無いと解る。
恐らく破壊不可能。
オリハルコンより強度がありそうだ。
階層主の姿は、悪魔。
ダンジョンに出てきた概念の様な姿じゃない。
神話に出てくるような、本物っぽい、生物の気配がする奴だ。
翼と尻尾、角がある。
他の体格は人間に近い。
肌の色はダークグレー。
急所を保護する部分だけのプロテクターの様な金属を身に纏っている。
デーモンという表現の方がそれっぽいか?
大鎌を両手で持っている。
禍々しいデザインの大鎌だ。
全体的に赤い。
違うな。
両手で持っていない。
両手と大鎌が一体化している。
大鎌自体が一つの生命で、デーモンに憑りついている様な見た目だ。
大鎌がデーモンの寿命を吸い取っていそうだ。
あの鎌の直撃を受けたら、一撃死する。
俺の直観ではそうなる。
誰が見てもそうかもしれない。
自分自身が精神体と確信している俺達でも、直撃を受けたら死にそうだ。
奴の身体能力によって、俺達の今が決まる。
奴から感じる気配は大きい。
間違いなく強い。
恐らく身体能力が高い。
気配察知では判別できない。
気配が大き過ぎる。
死神と大差無い様に感じる。
気配だけでは判別できない特性があるかも。
とにかく強敵だ。
解る事はその位だ。
俺の判断か?
俺の照準は魔物の王だ。
全員にそうなって貰いたい。
魔物の王を基準に考えるなら、余裕で倒さなければならない。
まだ四百階層にも行っていない。
俺の勘では、四百階層も一体だけ出て来る。
今目の前にいるこいつの強化版だ。
こいつには余裕で勝たないといけない。
自分たちの実力に関わらずだ。
誰もデーモンに近づかない。
俺は『トゥエルブ』のリーダーだったな。
俺には言うべきことがある。
レイセ:「アスマ、行け」
アスマ:「クッ、わかった」
アスマは突っ込んだ。
そうだ。
怯むな。
信じろ。
今までの敵が弱かっただけだ。
こいつは多少強くなったに過ぎない。
アスマは双剣の右を左へ。
アスマの全力の振りだ。
力が外に逃げず、コンパクトに折りたたまれていく。
デーモンは大鎌で受ける。
アスマは双剣の左を右へ。
これも全力の振り。
アスマは自分の全力を出した自覚がある筈だ。
デーモンは大鎌で受ける。
デーモンの受けが素早い。
デーモンは攻めに転じようとしている。
デーモンの方が速い。
両手武器なのに、片手武器の連続攻撃を追い抜く。
アスマは完全融合し、力の融合も行っている。
が、素早さでは敵が上だ。
アスマは受けにまわり出すと押し込まれる。
クソッ。
アスマ。
お前、弱いな。
俺は強くなっていたらしい。
お前、それで良く飛び込んだな。
お前、俺みたいに訳のわからない力で挽回とか、出来ないだろ?
物凄い勇気だ。
だが、安心しろ。
お前には仲間がいる。
俺じゃないぞ。
俺は薄情だからな。
お前らはもっと真面目に連携を訓練しろ。
だから『トパーズ』と上手く行かないんだよ。
俺が思考を巡らす間に、八席ソラが長弓でデーモンを狙撃した。
攻めに転じようとしたデーモンの手が止まる。
怯んだデーモンにアスマが左を右へ。
デーモンが大鎌で受ける。
デーモンは肩に矢が刺さっている。
デーモンの振りが若干遅くなる。
九席ゲンと十席ミキが同時に矢を放つ。
デーモンが撃ち落とせたのは、ゲンの矢だけだ。
ミキの矢がデーモンの腹に刺さる。
十一席ハルキがアスマの前に結界を展開。
ハルキは同時に身体能力強化の魔法を使う。
アスマの地力が上がる。
アスマは結界を信用して溜めに入る。
デーモンは結界に大鎌を振う。
三席マサトと五席メイ、七席ソウタ、十二席ヒカルが溜めに入る。
四席リクがアスマの隣に瞬間移動。
デーモンが結界を二度攻撃し、結界を破壊したタイミングで、リクがハンマーを振り下ろした。
デーモンは連続攻撃をやめ、大鎌で防御。
ハンマーの攻撃の上にメイが大剣を振り下ろす。
大剣を光らせて伸ばしている。
ミシッと拉げる音がした。
デーモンの体勢は崩れない。
押し返そうとするデーモンに、ソウタが更に大剣を振り下ろす。
ソウタも大剣を光らせて伸ばしている。
ビシッと音がする。
壊れようとしている。
メイとソウタは大剣を引いた。
リクもハンマーを引いている。
三人が武器を引いたと同時に、三席マサトと十二席ヒカルが、槍で全力の突きを出す。
デーモンは防御が追いつかず、胸二か所を光る槍が貫く。
ソラ、ゲン、ミキが放った矢が、デーモンに刺さる。
デーモンは追いつかない。
更に、メイとソウタが大剣を振り下ろす。
デーモンがなんとか大鎌で防ぐ。
六席オウジが瞬間移動し、デーモンの背後に回る。
背後からダガー二刀流で切りつけた。
切りつけた後、瞬間移動。
大剣の攻撃の上にリクがハンマーの攻撃を被せる。
ハルキが再度アスマの前に結界を展開。
五重の結界だ。
ハンマーの攻撃で大鎌を粉砕した。
デーモンは怯まない。
オウジがデーモンの少し上に、逆さに出現。
ダガーを振るって、デーモンの両腕を切り落とす。
切断と同時にオウジは瞬間移動。
デーモンは最後の力を振り絞り反撃しようとする。
デーモンに残された攻撃手段は少ない。
デーモンは、大きな口を開け、アスマの喉に食らいつこうとする。
物凄いスピードでデーモンの体が動く。
両腕を落とされても、『トゥエルブ』全員を喰らい尽くすつもりの挙動。
五重の結界が全て破壊された。
結界が時間を稼いだ。
十分に溜め時間があったアスマは、双剣を交差させた。
凝縮された無駄の無い振り。
デーモンの首を切り落とした。
一気に倒した。
それでこそ俺の『トゥエルブ』だ。
こういう連携もアリかもな。
俺とアスマはガッツポーズだ。
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