8話 チーム決め



 レイセ:黒戸零維世。

     レイセ・クリア・クロト・ノキシュ。

     連合国クロトと聖国クリアの王。

 ルプリレ:プロミとリビアと女性の元管理者が融合した存在。

 リビア:リビア・クロト。

     聖国クリアの元代表。

     レイセと結婚している。

 プロミ:プロミネンス。

     ルビー・アグノス。

     黒崎鏡華。

     月と太陽の国アウグストラの女王。

     現人神。

     レイセと結婚している。

 ジャド:『マギ』のエース。

     キシに次期纏め役に推されている。

     三番目の真理への到達者。

 アルコル:黒巣壱白の分裂した姿。

      『能力』が使える。

      『リーベラティーオー』のリーダー。

 ベル:黒沼直樹。

    聖国クリアの守護者の纏め役。

    開発リーダー。

 フィビニ:月と太陽の国出身。

      現在は、聖国クリアと連合国クロトの司法担当。

      開発チーム。

 ボーデン:連合国クロトの守護者。

      開発チーム。

 クルダム:連合国クロトの文官長。

      開発チーム。

 シロ:黒巣壱白の分裂した姿。

    『能力』を使える。

    『ロストエンド』のマスターをしていた。






(レイセ視点です。)


 六、七人くらいを一グループとまとめて、その一グループ同士の連携の訓練をする。


 そういう話になった。


 連携の効率を上げる為、あらかじめ訓練経験がある者同士でグループを組む。


 チームや国で分かれるという事だ。


 聖国クリアの、ダズ、タロスト、アル、ベル、ラン、カー、ジーク。


 連合国クロトの、フレド、ボーデン、セシル、シャレット、ゼレア、シルドレ、ラトス、ピナンナ、リドット、ワイツル、コナル。


『光の旋律』の、レイ、リンド、グリスタ、イレア、ラメル、ミル、シド、アスト。


『創聖』の、ロミール、ゲンシュ、ロイド、ドミー、ぺセシュ。


『悠久の旅人』の、バルド、アリシア。


『トゥエルブ』の、アスマ、マサト、リク、メイ、オウジ、ソウタ、ソラ、ゲン、ミキ、ハルキ、ヒカル。


 月と太陽の国の、ツァーリク、フィビニ、ノイトル、ヒルデ、ロウル、クアクル、カシアル、スレガリン。


 海洋国家ドバスカリの、リアンナ、ファガス、スーサル、ダダン、ドレファ。


 武闘国家メロイリスの、ダリドベ、ファニル、キニダゼ、レートル。


『クレイモア』の、メンバー十四人中、七人。


 魔道国家ネストロスの、リトアニ、サッサラ、ラナイア、へサル、シア。


『トパーズ』の、ローク、ニック、ガドル、マリブ、フレア、サリーン、ケイト。


『マギ』の、フレイズ、ロミルカ、ヘッズ、モーリン、ロメイン、ジャド。


 含まれていないのは、俺、ルプリレ、アルコル、シロさん、ニーナ、アリア。


 これで全員だ。


 アルコルが具現化能力で出せる像は含まれていない。


 ルプリレとシロさんは俺の剣と盾だ。


 バルドとアリシアが、ドバスカリと合流。


 ニーナとアリアが、メロイリスと合流という事になる。


 人数の多い連合国クロトと『トゥエルブ』は二グループ扱いだ。


 武闘国家のクラウシアと、魔道国家のバラックは戦闘不参加だ。


 人数はこうだが、ここから魔物の王の配下七人に対してどのグループが担当か決め、その他のグループは城の前で追い打ちを防ぐ役割がある。


 配下を倒すなら、攻撃を通す為に武器化しないといけない。


 配下一人に一グループはきついかもしれないが、人数が限られている。


 やって貰うしかない。


 実力が全く読めないケルスは二グループの『トゥエルブ』が担当する。


 ギルバド、キトレル、ユノルドの三人に対して、連合国クロトの二チームと『光の旋律』。


 カイン、シェルミに、聖国クリアと武闘国家メロイリス。


 ケルスに、『トゥエルブ』。


 処刑人に、『トパーズ』。


 以上を担当と決めた。


 暫定だが。


 これからの訓練次第では組み合わせが変わって来る。


 その他のチームは魔物を押しのけ、食い止める役割だ。


 俺達四人で勝手に決めたから、本人達に確認を取らないとな。


 このチーム決め、あっさりと発表したが、決めるのにえらい時間が掛った。


 配下の実力が正確にわからないからだ。


 原則、魔物は成長しない。


 前と実力が同じなら、配下には勝てるだろ。


 同じなら。


 魔物達はバカじゃない。


 結果の見えている試練は行わないだろう。


 何らかの抜け道から実力を上げて来るはずだ。


 根本的な実力の補強は、今の俺達四人位迄とする。


 全員が俺達四人と同等まで来れたのを確認したら攻略に移る。


 年単位の訓練が必要だ。


 十年単位かもな。


 ここまで決めて、一旦打ち合わせを終わった。


 計画はほぼ決まった。


 だが決め手に欠ける。


 何かが足りていない。


 次の打ち合わせは三日後だ。


 しばらくぼーっとして考える。


 そういう時間も必要だ。



 …………。


 …………。


 …………。


 …………。


 一日、無言で剣を振り続けた。


 アイデア、出てこないな。


 そういう時もある。


 今の手持ちの情報とか、俺の中の発想とかではどうにもならないんだろう。


 他から何か刺激が必要そうだ。


 必要なのは刺激だ。


 うーん。


 めんどくさ。


 自分で考えるのを放棄したい。


 頭の良い奴に考えて貰おうかな?


 明日はあいつらを呼ぼう。


 そうすりゃ刺激になるかも。



 次の日、俺は、ベル、ボーデン、フィビニ、クルダムを呼び出した。


 魔道具開発チームだ。


 いつもならここにアリアも加わって六人で開発している。


 アリアは今回不参加。

 

 ニーナと音楽活動だと。


 こいつらは頭がいい。


 俺に無い発想がありそうだ。


 居酒屋のカウンター席に四人並んで飲んでいる。


 昼間から酒だ。


 俺は飲みながら状況を説明した。


 レイセ:「状況は説明したとおりだ」


 ベル:「なるほど」


 フィビニ:「決め手、とは?」


 ボーデン:「だね」

 ボーデン:「不足していると感じる理由がカギかと」


 クルダム:「聞いた感じだと、実践できないからじゃないですか?」


 レイセ:「それだ!」


 ベル:「今までだと、ダンジョンが訓練施設でしたからね」

 ベル:「それも役目を終えましたし」


 青年:「大迷宮を攻略しろ」


 レイセ:「うお!」

 レイセ:「管理者か」

 レイセ:「いきなり出て来るな」

 レイセ:「驚くだろ」


 少女:「ハイボール飲んでいい?」


 クルダム:「店員さん、その子見た目通りの年齢じゃないのでハイボールお願いします」


 少女:「あと、おでん盛り合わせ」


 クルダム:「ハイボールとおでん盛り合わせお願いします!」


 店員:「クルダム様を信用します」

 店員:「しばらくお待ちください」


 青年:「お前らの計画だと時間が掛り過ぎる」

 青年:「大迷宮なら強い魔物が多く出て来るらしいじゃないか」


 レイセ:「あんた、口出しして良いのか?」


 青年:「大迷宮は俺達の影響の範囲外だ」

 青年:「俺は勘で喋っている、問題ない」


 ハイボールとおでんが運ばれてきた。


 少女はハイボールを飲んでいる。


 この店は狭い。


 入り口が近い。


 入り口がガラッと開く。


 シロさんが入って来た。


 偶然じゃない。


 俺が呼んだ。


 シロ:「隣、いいか?」


 フィビニ:「どうぞ」


 シロ:「生一つ」


 店員:「はーい」


 シロ:「すまん、遅れた」


 レイセ:「話が進んだ」

 レイセ:「大迷宮を攻略しろとさ」


 シロ:「なるほど」

 シロ:「実践経験の話か?」


 フィビニ:「話が早い」


 クルダム:「何頼みます?」


 シロ:「ギョーザだ」


 クルダム:「餃子二人前お願いします」


 店員:「はーい」


 ベル:「二人前?」


 クルダム:「私も食べます」


 ボーデン:「もしかして、このメンバーに何か意味があります?」


 レイセ:「ドローンと衛星を使ってサテライトと同じ映像を写す魔道具作れないか?」


 青年:「やっぱ面白いわ、お前」


 レイセ:「建物の見取り図に対して敵が何人いるかとか、リアルタイムで写せないか?」


 ボーデン:「気配察知を魔道具化する発想は以前から貰ってましたから、出来なくは無いです」


 レイセ:「建物の構造を覚えるのはめんどくさい」

 レイセ:「魔道具があれば助かる」


 ベル:「図面とプログラムを用意します」


 レイセ:「頼む」


 シロ:「試作が出来たら俺に連絡してくれ、改善点を指摘する」


 ギョーザと生が来た。


 シロさんは一口で半分飲み干した。


 クルダム:「手ごわそうです」


 シロ:「俺は慣れているからな」


 レイセ:「開発チーム一人追加だ」


 フィビニ:「合同訓練か」


 ベル:「懇談会しないんですか?」


 クルダム:「私も出席したい」


 少女:「冷やしトマト」


 クルダム:「冷やしトマト一つお願いします」


 店員:「はーい」


 レイセ:「懇談会なー」


 ボーデン:「あれ?」

 ボーデン:「乗り気じゃない?」


 フィビニ:「好きそうなのに」


 レイセ:「年単位で訓練するからなー」

 レイセ:「お前ら勝手に誘って自分らで仲良くなれよ」


 シロ:「アルコルも参加する感じか?」


 レイセ:「ハッキリ言っとく、大々的な懇談会は無い」

 レイセ:「アルコルは、懇談会があれば来そう」


 シロ:「心境の変化が有ったのか?」


 レイセ:「さー?」

 レイセ:「外からは理性的に見える様になったな」

 レイセ:「けど、ルプリレは、内面は違うと言っていた」


 シロ:「そうか」


 レイセ:「どう決着を着ける?」


 シロ:「魔物の王を倒したら、決闘を申し込む」

 シロ:「負けた方が吸収される」


 レイセ:「鍛えないとな」


 シロ:「ああ、よろしく頼む」


 レイセ:「もちろんだ」


 青年:「期待しているぜ」

 青年:「俺も何か飲むか」

 青年:「ウイスキー、ロックで」


 店員:「はーい」


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