第19話 ストルム
レイセ:黒戸零維世。
連合国クロトと聖国クリアの王。
『フィナリスラーウム』のリーダー。
プロミとリビアと結婚している。
カーミュ:カーミュ・セーグル。
冒険者ギルド創始者。
『トウェルブ』のリーダー。
レイセと融合。
フレド:連合国クロトの守護者長の纏め役。
神獣はサトリ。
ピナンナと結婚している。
ダズ:聖国クリアの守護者長の纏め役。
神獣は雷獣。
アリアに結婚を申し込み、返事を保留されている。
アスマ:神木遊馬。
『トウェルブ』の第二席。
ベル:聖国クリアの守護者長。
ダズの補佐的役回り。
黒沼直樹。
ランと結婚している。
魔道具開発チーム。
ファガス:黄山斗真。
リアンナと結婚している。
海洋国家ドバスカリを継ぐ予定。
コナル:青井友介。
連合国クロトの指南役。
ニーナと良い感じ。
リビア:リビア・クロト。
聖国クリアの元代表。
レイセと結婚している。
プロミ:ルビー・アグノス。
月と太陽の国アウグストラの女王にして現人神。
レイセと結婚している。
黒崎鏡華。
ニーナ:黒戸美月
ニーナ・アイマー。
『フィナリスラーウム』所属。
レイセの妹。
アリア:篠宮美弥子。
アリア・アランテ。
ダズからの求婚を躱し続けている。
リアンナ:リアンナ・ドバスカリ。
黒沢香織。
ファガスと結婚している。
海洋国家ドバスカリの女王。
アリシア:アリシア・ノキシュ。
クリアの孫。
『悠久の旅人』のエース。
バルド:バルド・ゼード。
『悠久の旅人』の実質的リーダー。
ボーデン:ボーデン・バレット。:ボーデン・バレット。
連合国クロトでフレドの補佐役。
魔道具開発チーム。
フィビニ:月と太陽の国所属だった。
連合国クロトと聖国クリアの司法担当大臣。
魔道具開発チーム。
ネロ:氷上国家カハの国王。
『ディープフォレスト』のリーダー。
故人。
キシが死兵として操っている。
キシ:キシ・ナトハ・ソアミ・カジャー。
プロンシキの元英雄。
『リーベラティーオー』の纏め役。
ジャド:『マギ』のエース。
フェオと融合した。
三番目の真理への到達者。
(ベル視点です。)
役目の事を完全に忘れて数時間飲みました。
キシ達がいるにも関わらず、リラックス出来ました。
そろそろ約束の時間です。
ラドセス:「時間ですね」
ラドセス:「拠点に案内します」
僕達はラドセスさんの後ろに続いて店を出ました。
街の端にある大きな岩山まで移動しました。
岩山の横に穴が開いています。
ラドセスさんに促され中に入ります。
しばらく暗がりを進むと扉が見えました。
先頭のラドセスさんのすぐ後ろを僕が進んでいます。
ラドセスさんが扉を開けました。
扉の向こうには、草原が見えます。
ラドセスさんに続いて扉をくぐります。
向こう側に出てみると、草原の中に屋敷が見えます。
扉がどうなっているか確認すると、草原に扉が立っていました。
どこ〇もドアみたいです。
ゴールは屋敷かな?
管理者にしか用意できない拠点です。
ラドセス:「あの屋敷がそうです」
ネロ(キシ):「前回来た時に拠点に案内され無かったのは、ここを見せたくなかったのか」
ラドセス:「そうですね」
ラドセス:「リーダーが管理者だとバレてしまいます」
ダズ:「見張りが誰も居なかったが、自由に出入りできるのか?」
ラドセス:「いいえ」
ラドセス:「扉からこちらに来られるのは特殊な魔道具を持っている者だけです」
ジャド:「魔道具を見せて貰ったりは出来ないんでしょうね?」
ラドセス:「そうですね、秘密です」
ラドセス:「では、中へ」
僕達は促されるまま屋敷の中に入りました。
内装はレストランの様に四人掛けのテーブル席が並んでいます。
僕達は促されるまま、椅子に座りました。
部屋の奥に四人立っています。
一人は老人。
二人は壮年の男性。
もう一人は妙齢。
つまり女性。
全員雰囲気がある気がします。
きっとリーダーとサブリーダー。
老人は見覚えがあります。
彼が管理者で間違いないでしょう。
女性が話し出しました。
スーリー:「はじめまして」
スーリー:「私はスーリー」
スーリー:「チーム『狂奔』のまとめ役ね」
スーリー:「老人が管理者のガリム」
スーリー:「隣の悪そうなのがストルム」
スーリー:「その隣の何も考えてなさそうなのがダッドル」
スーリー:「で、貴方達を連れて来たのがラドセス」
スーリー:「この五人が十人づつの班をそれぞれ指揮していて、って話は必要ないか」
スーリー:「説明が面倒ね」
スーリー:「何か質問があったら聞いてみて」
ベル:「僕達の自己紹介は必要ですか?」
ラドセス:「必要ないですね」
ラドセス:「あらかじめ私が説明しておきました」
ダズ:「なら立会人を引き受けてくれるのは本当なのか?」
ガリム:「本当じゃ」
ガリム:「バランサーからも頼まれておる」
バルド:「あんた管理者じゃったのか」
バルド:「道理で……」
ガリム:「黙っていて悪かったな」
ネロ(キシ):「和やかに話が進んでいるけど、管理者以外の四人から殺気が出てるんだけど?」
スーリー:「大迷宮の攻略で魔物ばっかり相手しているから、対人戦に飢えていて……」
ストルム:「実力を試してやる」
ストルム:「表に出ろ」
ダズ:「ほらな」
フレド:「ちょっと待て」
フレド:「出て行こうとするな」
フレド:「会話、会話だ」
ベル:「管理者はガリムさん一人です」
ベル:「もう一組をどうする予定ですか?」
スーリー:「私達サブリーダー四人で対応します」
ジャド:「ガリムさんがアルコルさんとレイセさんを止めるなら、キシさん達を担当という訳ですか?」
スーリー:「そうなるわね」
ジャド:「立会人の実力を試すのは合理的かもしれません」
ストルム:「あ?!」
ストルム:「喧嘩売ってるのか?!」
コナル:「あんたが言うなよ」
ファガス:「ジャド、言い方が悪い」
ファガス:「が、言いたい事はわかる」
ネロ(キシ):「サブリーダーだけじゃなく、管理者のガリムさんの実力も試せますか?」
アスマ:「初めて会って失礼かもだが、戦闘に向いてる体つきじゃ無さそうに見える」
スーリー:「心配には及ばないわ」
スーリー:「ガリムの能力は立会人に向いてるの」
ベル:「と、言うと?」
ガリム:「ワシは全ての攻撃を無力化できる、『能力』がある」
ダズ:「まー、それが本当なら立会人に向いてるな」
フレド:「そんな事が可能なのか?」
ガリム:「無論じゃ」
ベル:「バランサーに頼まれたと言われていました」
ベル:「本当の可能性が高い」
アスマ:「そうか」
ネロ(キシ):「ならサブリーダーに話は移るね」
コナル:「無力化ね」
ファガス:「バランサーもそういう感じかな?」
ジャド:「…………」
ガリム:「ジャドとやら、不満か?」
ジャド:「何かおかしい気が……」
ジャド:「自分の目で見て確認したいです」
バルド:「この爺、大分変じゃからな」
ガリム:「お前も爺じゃろ」
ネロ(キシ):「じゃー僕と試合ね」
ガリム:「良いじゃろ」
スーリー:「しかし、立会人ね」
スーリー:「仲裁人の間違いじゃない?」
ネロ(キシ):「実力を認め合ったら、戦闘をやめるつもりなんだ」
ネロ(キシ):「こじれた場合に止めて欲しいだけさ」
ベル:「貴方が一番信用できないんですけど」
ネロ(キシ):「まーね」
コナル:「せめて否定しろよ」
ネロ(キシ):「否定はしない」
コナル:「なんでだよ!」
ファガス:「まーまー、言っても無駄だぞ」
スーリー:「はい、じゃー私の相手は誰がしてくれる?」
ダズ:「俺が……」
ベル:「ダメですよ」
ベル:「僕です」
ダズ:「チッ」
フレド:「そうだぜ」
フレド:「力の融合から考えて、俺達今回出番無いぜ」
バルド:「かものー」
スーリー:「私の相手はベルさんね」
ストルム:「俺の相手はコナルな」
コナル:「俺か?」
コナル:「なんで?」
ストルム:「”暴食”だろ? ”傲慢”か”暴食”と戦いたかった」
コナル:「そんなことまでバレてるのか」
コナル:「良いけど」
ラドセス:「私の相手はファガスさんで」
ファガス:「”色欲”に用かな?」
ラドセス:「そうです」
ラドセス:「私は音魔法使いですから」
ラドセス:「相性の問題です」
ラドセス:「貴方が相手だと、音魔法を封印できます」
ファガス:「わかった」
ダッドル:「ジャドさん、相手してください」
ジャド:「良いですよ」
ベル:「良いんですか?」
ネロ(キシ):「僕に言ってるの?」
ネロ(キシ):「隠す気無いから連れて来たんだよ」
ベル:「なるほど」
ネロ(キシ):「ははは」
ダズ:「なんの笑いだ?」
ネロ(キシ):「驚く顔が目に浮かぶ」
アスマ:「もしかして、多重契約を制御できるのか?」
ネロ(キシ):「僕が、制御の達人が教えたからねー」
ベル:「へー」
ベル:「多重契約ってなんの話です?」
ベル:「聞いてませんよ?」
アスマ:「『マギ』は精霊と同時に契約し過ぎて苦労してた筈だ」
ベル:「制御出来るらしいですよ?」
ダズ:「努力する」
フレド:「同じく」
ネロ(キシ):「なるほどね」
ネロ(キシ):「僕達の方が先に行ってたか」
アスマ:「どうせ、成功したのはジャドだけだろ?」
ネロ(キシ):「なんでそう思うの?」
ダズ:「お前の性格だと、もっと連れて来そうだ」
ジャド:「キシさん性格読まれてる」
ネロ(キシ):「はーあ」
スーリー:「誰から始めよっか?」
ストルム:「俺だな」
コナル:「良いけど、準備運動させてくれ」
コナルは体操をはじめました。
コナルは汗を掻くまで体操しました。
ストルムさんも準備出来たみたいです。
コナル:「準備出来たわ」
ストルム:「みたいだな」
コナル:「あんた武器は?」
ストルム:「拳だ」
コナル:「なら俺もそれで行くか」
ストルム:「舐めてんのか?」
コナル:「どうせなら面白い方がいいだろ?」
ストルム:「自信あるんだな?」
コナル:「当然」
ストルム:「本気で試してやる」
ストルムさんの左拳がコナルの腹を殴りつける。
下から上に持ち上げるようなブロー。
コナルの体はくの字に折れ曲がる。
が、瞬時に攻防が入れ替わる。
今度はコナルの攻撃。
コナルの左拳がストルムさんの鳩尾に命中する。
ストルムさんから、ガハッと息を吐く声が聞こえました。
コナル:「は、どうだ?」
ストルム:「良いだろう、本気でやってやる」
コナル:「あんたそればっかりな」
試合がはじまりました。
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