応援は力になる。


 この週末。雪のない世界に行ってきました~。もう嬉しいですね。同じ県内でも、雪が降らない地域があるんですよ。そこで、娘の大会の引率として一泊してきました。


 今回は、全体での大会ではないもので、連れて行く子ども達は少ないんですけれども、持ち物が多い。打楽器を運ぶ必要があるのですが、町内どこも雪で道幅が狭くなっていて、とても大型バスが学校まで入れる余地がなかったのです。そのため、重い楽器を自家用車に積んで、それからバス乗り場まで運んで、バスに積む。この作業がね。本当にしんどかったです。帰りは週末でしたから、お父さんたちも駆けつけてくれたので、助かりましたが、行くだけで本当シンドイ。バスに乗った頃には、大人はぐったりです。


 今回の宿泊場所は自然の家。ねえ、懐かしくないですか? 自然の家ですよ? 子どもの頃にはよくお世話になりましたけれど、この年になって、まさか。自分が自然の家に宿泊できるなんて、思ってもみませんでした。本当は、某南国リゾート施設に宿泊する予定だったんですけれども、夜遅くまで練習ができないという理由で、急遽、自然の家になったのです。


 自然の家って、国立だったり、県立だったりするんですね。そのため、宿泊費がすっごく安い。その代わり、「宿泊中の生活を楽しみましょう」なんて、ちょっと大人からすると陳腐なスローガンがあるおかげで、布団は自分たちで敷く、たたむ。掃除もする。厳しい自然の家だと、きちんと重ねてしまわないと、崩されて「やりなおし!」とか、刑務所みたいなことを言われるって話。いやね、それにしたって、利用者だって、ただで泊まっているわけじゃないんです。格安とは言え、お金払っているんですからね。そんな仕打ちをされる筋合いはない! って思うわけです。掃除だって、リネンだって、全てこっちでやるわけで。じゃあ、職員って何しているんだよ? って文句も言いたくなるというところ。


 昔は、こういうシステムでもよかったのかも知れません。でも、時代は変わっているわけです。今時、こういう箱ものは、外郭団体とかに下ろされているのかも知れませんが、それだって、税金投入しているところもあるんでしょう? 昔と違って、権利意識が高い国民が増えているんですから、古い仕組みなのではないかなーと思います。


 とは言いつつ。今回宿泊をした施設の職員さんたちは、みなさんいい方たちでした。食事の時間になるとね、早く食べさせてあげたいって思うのかな。すっかりみんなの分を取り分けてくれているんですよ。で、「遅いね」「大丈夫かしら」って、おばちゃんたちがこそこそと心配してくれているんです。だから、みんなが揃って食事をする頃には、すっかり冷え切っていて、冷たい味噌汁でした。味はおいしかった。おいしかったんですが、泣きたい。ともかく寒い。


 布団は毛布一枚(ペラペラの昔の毛布ね)と、薄い掛布団一枚。シーツとシーツの間に寝るようにって指示。もう冷え性のおばちゃんたちは、眠れませんよね。辛い一晩でした。枕は小さいしね。部屋の暖房は、ほとんどきかないしね。この年になって、他のお母さんたちと一緒にお風呂だしね。いや、これはいい経験です。こんな経験は滅多にできませんから。辛くてシンドイ旅でしたが、面白い経験でした。


 大会の結果ですが、無事にゴールドをいただきました。しかし、上の大会への推薦切符はもらえず。しょんぼりとしていた娘でしたが、結果をまじまじと眺めて一言。


「金管アンサンブルでの出場は2チーム。——おおお! 私たちは金だから、上ってことでしょう? つまりは、私たちはナンバーワン! 金管アンサンブルでは、ナンバーワンの小学生ではないかーー!」


 と、舞い踊っていました。彼女のポジティブ思考に参りますが、親は救われます。

 

 そうだ。キミたちはナンバーワンを勝ち取ったのだ。頑張った。本当に頑張った。演奏は今まで聞いたこともないくらい素晴らしかった。講師の先生の超高級コルネットを借りて、演奏したキミの音はかっこよくて痺れたぜ! ただ、他の学校がもっと頑張ったってことだ。これは致し方ないこと。勝負の世界には、必ず勝者と敗者が出るものだ。


 3年生の頃、「いつでも辞めてやるんだ」って言っていました。騒いで練習をしないから、3年生全員「クビ」を言い渡されたこともあります。4年生の頃、先輩たちに意地悪をされて、しばらく行かなくなった時期もありました。5年生のアンサンブルの時は、スタメン落ち。後輩にその座を奪われて悔しい気持ちを味わいました。


 ぽわぽわして、忘れ物ばっかりのキャラは変わりませんが、それでもかなり大人になったぞ。と、親バカですが、褒めてやりたいと思います。さて、コンクールは全て終了しましたが、ここからは、中学生との合同演奏会、それから、単独での演奏会が控えています。まだまだ3月まで突っ走る6年生たち。保護者役員としての私の役割も、まだまだ続きまーす。


 子どもも頑張っとる。私も頑張ります。カクヨムコン7の本編、星が100になりました。応援してくださったみなさん、本当にありがとうございます。娘を見ていても思いますが、「応援」は、本人をがっちりと支えてくれているんだと思います。無数にある作品の中から、私の作品を選んで読んでくださっているみなさまは、本当に神様みたいなものです。感謝しかありません。本当にありがとうございます!


 ラスト間近。頑張りまーす!


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