第1話

 陸「遼、おはよう!今日もいい天気だな!」

 朝からうるさい。

 俺の名は中井遼、高校2年生。誰とも関らず静かな生活を送りたかったのに、同じクラスのこいつ、尾崎陸によって、苛立つ日々が続いている。

 俺「うるさいよ」

 今日も適当にあしらっておく。静かな生活のためだ。だが...

 昼休み

 陸「一緒に昼飯食べよう!」

 俺「1人で食べたいからあっち行って」

 陸「食べよう!」

 俺「うるさい」

 結局、外に出て食べた。さらに...

 放課後

 陸「ここ分からないから教えてくれないか!」

 俺「先生か他の人に聞いたら?」

 陸「教えてくれ!頼む!」

 俺「帰る」

 俺はすぐに教室を出て、自転車に乗り、さっさと帰った。

 こんな生活が、高校1年の5月くらいから続いている。陸とは1年から同じクラスなので、ほぼ毎日こんな感じだ。ああもうめんどくさい。唯一の救いは、陸が俺の連絡先を知らないことだろう。それまで知られたら四六時中関わってきそうだ。だが、俺が、風邪や体調不良で休んだ次の日は、決まって「大丈夫か!」と声をかけてくれる。そこだけは有り難かった。だが、良くないこととは、突然起こるものなのだ。          

                  続く

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