アリアンロッド2E

アリアンロッド2E_CP「ソピア学園冒険録」

2021年8月14日から翌年、2022年3月26日までに行ったCPとその前日譚を含む感想記事です。


ここ最近、Twitterに卓感想をだらだら流して悦に浸っていたのですが、たまにはちゃんと記事としてまとめましょう……ってことで、今回は久しぶりの長編(?)キャンペーンのお話。


◆シナリオについて

・総括的なコメント

いつものことながら「やりたいことをやった!」につきますね。学園モノ、異世界転移、NPC達の絡みや登場する謎のNPCたち、シナリオもぶん回してまぁ好き放題にやってしまったなと。わりと突拍子もない展開や、限りなくキツイ戦闘などなど、「おいGMどうなってんだコレ!」と言われても仕方がないものもあったと思います。クレームや質疑応答は受け付けておりますので、PLの皆様方に置かれましては何かあればご連絡ください。あとはいくつかこれまでにないことも試したり、CPは毎回何かしら吸収できるものがあるのでいいですね。今後も末永くお付き合いいただけると幸いです。


・卓頻度が相変わらずすごかった

「ソピア学園冒険録」その名の通りかどうかはわかりませんが、学園での日常を舞台にしたキャンペーンになっています。いわゆる本編にあたる部分は2021年の11月6日から始まった6話構成の物語となっていますが、実はその前日譚にあたるお話を2021年8月14日から4話分行っています。なので、すでに10話相当分のお話が続いている形になっています。去年8月からですので、実質8か月。1か月あたり1回以上セッションを行っている計算になります。実際は、1話を前後編、3分割などしている回もありますので、セッション数だけで言えば10回以上開いている計算になりますね。

いつも思うのですが、良くもまぁこんなハイペースな卓に皆さんご参加いただけるなぁと、卓に対するバイタリティに関心する次第です。みんなすごい。


前日譚では、私がアリアンロッドのGMをほとんどしたことがなかったこともあり、世界観の確認やルールの確認を含めたテストプレイ的な領域が多かったかなと思います。シナリオも、いつも以上に手探りな(それは本編に突入しても同じだったのですが)形であーだこーだと楽しく遊ばせてもらいました!


・前日譚のお話

前日譚のお話は、PCは「学園都市ソピア」と呼ばれる冒険者育成を専門にする都市国家に所属する「学生冒険者」として活動するのですが、都市の経営している孤児院を通じて闇に紛れて蠢く者たちと邂逅し、それを追っていく……というストーリーになっています。

ぶっちゃけ、あんまり学園感はなかったなぁと反省したのを覚えています。アリアンロッドの世界観にまだ慣れていないこともあり、ひとまず自分の得意そうなフィールドでシナリオを起こしてみよう、といった感じでした。慣れてるフィールドが孤児院ってどうなのと思いましたが、気にしないでおこうと思います。


・そして本編「ソピア学園冒険録」へ

4話の前日譚……という名の練習期間を経て、CPの本編部分にあたる物語が2021年11月6日からスタートしました。この時から、CPの名称が「ソピア学園冒険録」になったんですよね。それ以前は「ようこそ! 学園都市ソピアへ!」という名前だったりします。

本編部分では、前日譚でできていなかった「学園生活」に焦点を当てて、再度シナリオ構成を練り直しました。正直学園モノをやったことがなかったので「学園モノってこれで良いのか……?」という疑念は常について回ったのですが、授業風景を描写したり、学生寮を舞台にしたりと前日譚よりかは学生らしいイベントを入れれたかなと思っています。また、今回はシナリオ側からざっくりとしたHOのようなモノを配っており「異世界から転移してきたPC」と「もともとこっちの世界にいたPC」の二つに分かれるようになっています。


個人的にアリアンロッドの一番「アリアンロッドらしい」部分って何だろうと考えたときに、“異世界”の存在が認知されているところにあると思っています。違う世界から時折訪れる「来訪者ストレンジャー」、神話の時代から時折登場しエリン世界に影響を与えようとする「来寇者マリジナント」。純粋に違う世界から転移してきたというだけでなく、転生もサポートしていたり、明らかに人ではない者たちまでいたりと、ここまで“異世界転生/転移”に焦点を当ててるのも珍しいんじゃないかなと思ったわけです。なので、今回のCPでは「学園生活」と「異世界転移」に焦点を当てたCPにしていこうと、最初から方向性を定めていました。


・第一話「学園への来訪者」

第一話では、PC達が異世界転移するところから、送り込まれたエリン世界にてエリン世界側のPC達と合流するところを。そしてちょっとした冒険と、現実世界との違いという部分を少し振り下げたシナリオでした。CP第一話ってこともあって、ずいぶん気合を入れて異世界転移させた記憶があります。また、学園生活ということでクラスメイトになるキャラクターたちも必要だろうと、1クラス分のNPCを作り転移先の森に配置して接触できるよう、いろいろ凝ったことをしていましたね。


・すごい多かったNPC

今回はクラスメイトもPCを抜いて16人用意しています。さらにクラスの担任として2人のキャラクターと、学園側のNPCを数名用意していたりもしましたがNPC多かったなぁと反省する部分も結構多かったですね。とはいえ、序盤から積極的にNPC達と絡ませに行こうとしていて、結果的には数人のNPCに愛着を持ってもらったり、友達になったりと学園生活を満喫していただけた(?)のでよかったかなぁと思います。シロアちゃん大人気だったもんね。わかるよ、わかる。


・第二話「小さな依頼と大きな変化」

第二話では学園都市内の話をメインに進めていきました。ちょっとした依頼から、大きな事件に巻き込まれていき、それをPC達に解決してもらおう。というシナリオです。ここでは前日譚の話にもでてきた「ブラックロータス」の影がちらついたり、今後PCたちクラスの副担任として活躍する「ウルル」というキャラクターも登場したりしました。ここの話は前日譚との紐づけ回みたいな側面が非常に強かったです。前日譚のあのキャラクターたちは今……みたいな。前日譚として話は終わっているのですが「ちゃんと世界が地続きに繋がってるよ」っていうのが個人的に好きで、結構シナリオにいれたりします。最初の方に出てきたぽっと出のキャラが終盤また出てくるみたいなね。すきなの。


・ウルルというキャラクター

また、この回で登場したウルルというキャラクターですが、実はソードワールド2.5で行っていたロングキャンペーン「300年目の英雄譚」で登場したキャラクターをベースにしたNPCでもあります。もともとは6歳のリカントの少女でしたが、こちらの世界では16歳のうら若きヴァーナ(狼族アウリル)乙女に成長しています。SKIMAにて立ち絵を始めてお願いしたキャラクターでもあり、少女時代の面影を残したまま立派に成長したNPCで、だいぶお気に入りのNPCの一人ですね!

ソードワールド2.5の世界とは別人のように成長したウルルですが、果たして彼女はエリン世界の住人なのか、それともソードワールド2.5の世界と関係のあるキャラクターなのか……それは今後、CPをすることがあれば見えてくると思います(多分)。


・第三話「剣と魔法と学園と!」

第三話ではこのウルルが副担任として正式にPC達のクラスに着任。普段の日常生活を描写するという意味も込めて、「学園都市ソピア」での授業風景をメインとしたシナリオにしています。授業中ふざけたり、回ってきた手紙を回したり(まだこの文化ってあるんですかね)教科書を立てた裏で全然よそ事したりと、現実世界でもみられる学生生活と、冒険者ならではの授業、例えば救護者の救出訓練や、魔物に襲われる村を想定した防衛戦の仕方などなど、ファンタジー世界だからこそやりそうな学校生活にしてみました。

あと、この頃からPC達がクラスの中でも一目置かれるようになってきた時期ですね。特に上記訓練を行った際に、他のパーティーでは突破不可能だった要救護者の救出訓練でパーフェクトな成果を出したところだったと思います。GMもまさか要救護者を[トゥーハンドブロウ]でふっとばして安全地帯まで逃げ延びるとは思ってもいませんでした。発想がやべぇよ(誉め言葉)


・第四話「学生寮に潜む陰」

第四話では学生寮を舞台にしたドタバタコメディを目指してシナリオを作りました。最近学生寮で幽霊が出るらしい……というところから話が進み、お化けの正体を露わにしていく。というお話。個人的に6話全部の中で、一番印象的なシナリオです。PC達が寮のあちこちに行き、NPC達と会話やイベントをして好感度を高めていく。一定の好感度を得ると特別なイベントが発生するっていう、なにこれ何ゲー?って感じはしますが、それぞれ思い思いのNPCの元に行って交友を深めているのが面白かったです。この回を起点に、キャラの方向性が定まっていったNPCが実は結構いたりします。シナリオの結果的には「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」的なオチ……に見せかけて裏で何かが蠢いてるよって終わり方を迎えています。今書いてて何気にこれ伏線回収し忘れてねぇか……と気が付きました。きっといつか誰かが回収してくれるでしょう。


・第五話「試験、再び」

第五話は第一話と対を為すような物語になっています。第一話で送り込まれた森で再び試験を行い、この世界に来た時からどれだけ強くなったのか再確認してもらう……そんなシナリオの目的がありました。そして、勿論強くなっているのはPC達だけではなく、同じクラスメイトであるNPCたちもまた強くなってるんだよ、という描写も兼ねています。

基本的に私は群像劇が好きでして、PC一人一人にスポットを当てるのも好きなのですが、それと同じぐらいNPCたちもこの世界で生きてる一人のキャラクターだよと描写したがる癖があります。ここら辺が若干吟遊(最近の表現がこれであってるのかはわかりませんが)チックなとこではありますが、ちゃんと描いておくと空気感が違うのかなと思います。なお、生きているキャラクターなので死ぬこともあります。というか散ってしまっても、ただのモブが死んだ。ではなく、○○がいなくなってしまった……と思えるようなシナリオ作りやキャラづくりをしたいなぁと思うのでした。シナリオ話関係なくなった。


・ここで登場する「謎めいた魔導士」

そして忘れてはいけないのが、この話にて重要な人物である「謎めいた魔導士」が登場します。その正体は最終話である第六話にて明かされましたが、この時点でどんなキャラクターにするかは実は決まっていませんでした。てへ。ソードワールド2.5の時に行った長期CP「300年目の英雄譚」もでしたが、割と何も決まってない状態で登場する設定やNPCは結構います。最終的に帳尻を合わせるために設定を見直すのですが、それも結構楽しいんですよね。ただ、彼の役割や何故PC達の前に立ちはだかったのか、彼の真なる目的などはこの時からほぼほぼ固まっています。その設定は今後続くことがあれば継承されていくでしょう。


・最終話、第六話「開幕、冒険者祭!」

そして最終話である第六話……。学園都市ソピアにて毎年行われる、冒険者による冒険者の為の祭り「冒険者祭」という名前で、大規模なお祭りが開かれる話となっています。ぶっちゃけると体育祭です。因みに、シナリオ内季節は春が終わって夏を前に控えた時期ですね。リアルでも体育祭や運動会は一学期にやる学校が増えてるとか。まぁ二学期明らかにイベント詰め込み過ぎだもんね。

「冒険者祭」は学園都市に所属する「学生冒険者」たちが、個人種目と団体種目の二つの競技に出場し、その成果をもって他国のギルドや冒険者たちに存在をアピールする「お祭りであり宣伝」であるとシナリオ内では説明されています。こいつの元ネタは「僕のヒーローアカデミア」の体育祭を参考というかパクリスペクトしています。障害物の設置された学園の外周コースを突っ走るって思いっきり内容同じですからね。因みに僕のヒーローアカデミアの方には、外周コースにローションを設置して地獄のローションコースを踏破するという罠はありません。また、冒険者は個人の力量だけでなく団体、パーティーでの協調性も重要だろうということで団体種目、つまり学生冒険者同士のパーティー単位での実戦を入れてみました。なんかすごくそれっぽい気がします。満足しました。


・やってみたかったクラスメイトとのバトル回

団体種目では、同じクラスメイトたちとパーティー単位で戦うこととなります。学園モノで、クラスメイトと戦うっていう展開をやりたいがためにこの仕組みを導入したといっても過言ではありません。同じクラスの仲間であり、友達であり、ライバルであるって王道ですきなの……。

初戦に戦ってもらったチーム「捲土重来!」ことベルガー、ユキ、リン、ナコの4名ですが、彼らとのバトルは「テクニカルでわちゃわちゃ楽しいバトル」を目標に造っていました。レベル的には格下(CL7 、PCはCL9)の彼らで、取得しているスキルも実はスキルレベルの合算値が23以下になるように取得しています。オリジナルスキルと組み合わせて、いろいろ考えて遊べるように調整をしてみました。正直調整不足は否めませんが、結構いい感じのバトルになったのではないでしょうか? というかこれ以上調整できません。

で、次に戦ったチーム「第一班」ことカリム、ライ、セミラミス、シャオの4名ですが、彼らとのバトルはほぼ負けイベントです。一応、「2R以内にライ、またはカリムを倒す」を成立させれば戦術的勝利とする予定でした。なんにせよ2R経過した段階で、第五話で登場した魔術師が登場し、最終決戦ですべてを叩きつける……! みたいな展開を想定していましたが、時間に収まらずカットしてしまいました。痛恨の極み……大変申し訳ありませんでした。因みに、レベル的には格上(CL13)の彼らですが、取得しているスキルもCL13相当、スキルレベルの合算値が41になるよう取得しているうえ、オリジナルのスキルを持っているため異様なまでに強いです。というかこいつらは上級クラスを解放しているので、基本的に勝つのはかなり難しいでしょう。きっちりとスキルをセットしているのはカリムとライの二人だけで、セミラミスとシャオは基本的に通常攻撃とヒール、あとはヘイストやプロテクションを撒くだけの要員となっています。最初はちゃんとセットしようかとも思ったのですが、ただでさえカリムとライがアホほど強い中、さらに二人まで追加したら(しかも片方はチューシ)えらいことになるのと、純粋に上級クラス帯のデータ参照してスキルセットするのが大変だったのでやめました。8キャラクター分のスキルセットはしんど過ぎた……もうやらないぞ!


・次につながる、大きな「謎」

そして最終決戦(予定だった)フードを被った魔術師の再登場。第五話から登場し、それからもマスターシーンなどでちょくちょく登場した彼ですね。「子どもの背格好」「フードからちらりと見える銀の髪の毛」「魔術師」という情報を少しずつ出していってて、ここから「こいつメルルなんじゃね……」と想像されていたのはちょっと驚きました。メルル本人かどうかはさておき、その姿かたち、そして立ち絵はかつてベーゼンさんがGMをして下さったソードワールド2.5キャンペーン「デュエルワールド」でPCとして登場した「メルル・ルプス・ミリシア」とうり二つです。

・メルルのキャラシ(当時)

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=l6jXx5


闘技場に突如現れたその銀髪の魔導士は、エリンに存在しない魔法……や、を創り出し場を制圧し、大規模な魔術を行使して世界の天候すらも操っていきます。膨大な魔力を使い、彼は魔法陣を敷くとPC達の知らぬ術式で、別の世界から来寇者マリジナントの召喚を行い、こう宣言します。


「我ら、来寇者マリジナントではなく。星を救う、救星主ヴィランズとなるものよ! 遥か世界の彼方より……稀なるつわものたちよ……今まさに……境界をこえてきた、救星主たちよ……我らは、我らの世界を救うために、この世界の欺瞞を暴こう」


そうして、彼は4人の稀なるつわものたち……救星主ヴィランズと呼んでいたものの召喚に成功します。

────異形の、奇妙につぎはぎされた肉体を持つ怪物の少女。

────また一人は、星の光のような輝きを放つ、白銀の少女騎士。

────元の世界でも見たことのある、黒いスーツを着た男性。

────この世界の神官たちと似たような服をきた男性。


そうして、銀髪の魔導士はこう言い残して去っていきました。


「……来訪者ストレンジャーたちよ。真に世界に戻りたいと願うなら……決してわすれるな」

「元の世界にもどりたいと願うのなら……たった一つしか方法がないということを」

「────そして、それは私たちのもとにある」


というところで、この6話からなる「ソピア学園冒険録」は終わりを迎えます。学生生活の楽しさと、異世界転生の物語と、大きな謎を残して、物語は今一度幕を閉じたのでした……


上の4人の存在についてですが、実はPLたちは見たことがある人もいます。それもそのはず、別システムのPC達の立ち絵をしているからです。


────異形の、奇妙につぎはぎされた肉体を持つ怪物の少女。

彼女は「永き後日談のネクロニカ」から、「アセナ」と呼ばれたPCの立ち絵と同じで…

https://charasheet.vampire-blood.net/mbc8753b950b52ca26ee994b975166e2a


────また一人は、星の光のような輝きを放つ、白銀の少女騎士。

彼女は「銀剣のステラナイツ」から、「雪那・アイスバーグ」と呼ばれたPCと同じで…

https://character-sheets.appspot.com/stellar/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYvZrP-QIM


────元の世界でも見たことのある、黒いスーツを着た男性。

彼は「ダブルクロス3rd」から、「犬神仁」と呼ばれたPCの立ち絵と同じで…

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=4x7ji6


────この世界の神官たちと似たような服をきた男性。

彼は「ソードワールド2.5」から、「アルボ・レガーロ」と呼ばれたPCの立ち絵と同じ。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=nTmTBt


・彼らは一体?

……といったように、実は中のPLたちは見たことのあるPCの立ち絵を出すことが今回の肝となっています。召喚された4人の者たちが、上記のPCたちと同一なのか、それは分かりません。ただ、PLから見たときに「あ、これ別のシステムのPCと同じ立ち絵だ!」と気が付いてもらえればとても嬉しいですね!

あと実は、この召喚されるポジションのPC。当初はPLさんのPCをお借りする案があったのですが没案となりました。PCをお借りするため、PLさんに話を通すときにシナリオのオチがばれてしまうのと、もしかしたら敵対する可能性のある配役に、お借りしてきたPCを当てはめるのはダメでしょ。過去の自分のPCと今の自分のPCを戦わせる気か? という脳内会議の末、かつてとたけがPCとして使用していたキャラクターの立ち絵を適用する運びとなっています。

彼らが何者で、何を目的として、どうやってこのエリンの世界に現れたのか、それはきっと未来のとたけか誰かが創ってくれると思います。がんばれ。



こうしてシナリオをピックアップして振り返ってみるだけでも、結構なボリュームがありますね。実際はもっと細かなお話などもありますが、際限がないのでシナリオのお話はこんなところで!



◆キャラクターたち

キャンペーンの本編では、4人のPCとPLさんに参加していただきました。実は前日譚では5人のPCとPLさんだったのですが、日程の都合が合わず本編参加は見送りとなってしまいました……またいつの日か、ご一緒できる日をお待ちしております!


今回は本編でのキャラクターたちについてGMから見た感想を。


汐凪しおなぎ しおり/PL:ベーゼンさん

引っ込み思案アーシアン。気が弱いけど心優しい子。

だけど、ここぞという時は決して引かないの良いよね……きっと栞の中に「越えられない一線」みたいなのがあるんでしょうが、それが時折見え隠れしていて本当は真の強い子なんだろうなっていうのがわかってとても素敵でした!

シナリオ的には現代世界からの転移組というところで、第一話と第六話にて重要なポジションをお願いしました。ここもシナリオ的には狙ってやっているところだったので、うまく嵌ってよかったかなと思います。

あと、引っ込み思案といいつつもシナリオが進んでいくごとに「外」に対して積極性を持って当たり始めたのが大きな変化点のように思えます。多分、それは冬香やリアンユの現地先輩組の影響もあるんでしょうが、一番大きなきっかけを作ってくれたのが緑っていうのがエモだよね……。緑を始めとして徐々に友だちも増えていき、ナコやリン、それにシロアとも非常に良好な関係を結んでいたのが嬉しかったです。沢山の友達より、数人の親友を持ちそうなタイプだなぁと。なのでもっとシロアたちと仲良くしてもらえると嬉しいです。ここに百合の塔を建てよう。


高崎たかさき みどり/PL:たけしんさん

こちらは栞と対照的な元気いっぱいアーシアン。元気すぎる。

ものすごい元気がよくて、というか良すぎてガンガン相手のゾーンに入っていくタイプ。なんだけど、それが不快にならなくてむしろ自然体という感じました。なんていうか、休み時間男子たちと一緒にサッカーするタイプの女の子みたいな。最初の内はそういうもんだって思うんですけど、しばらくたつとちょっとずつ気になってくる、じわじわと良さ味を感じれるいいキャラでしたね!

シナリオの導入時は、栞の異世界転移に巻き込まれる形で異世界転移してしまったので、序盤ちょっと距離があったのが、お互いの気持ちを確かめ合ってからというもの、一気に急接近していちゃいちゃし始めたの尊い。徐々に交友関係広め始めた栞を嬉しく思いつつも、シロアと仲良くなる栞を見てちょっとやきもち焼いてるのとか拍手を送りたいね。かなり行動派な緑でしたが、「必要と思うことを実施できる」って意味での行動派である冬香とも対比的で個人的には好きでした。考える前に体が動く緑、考えて動く栞、必要なことを的確に行う冬香って感じでバランスが良かったなと思いました!


霜月しもつき 冬香とうか/PL:はやみさん

こちらもアーシアンなんだけど、栞・緑ペアよりも2年ほど前に転移していた現地組(というか先行組?)

こちらに来てからしばらく経ってることもあり、常に落ち着いた、冷静な判断を下し先導する役割が多かったクールなキャラクターでしたね。まさに先輩って感じ。なんだかんだ言っても結構しっかり二人のことを見ていて、それは危ない、危険すぎるとなった時はちゃんとストッパーになったり、どうしてその選択を選ぶのか、選ぶことでどうなるのかっていうのを序盤に教えてくれるところが凄く素敵でした!

多分、こうなるまでにこっちの世界でいろいろみて来たのかな……とかいろいろ背景が想像できていいですよね。決して帰ることをあきらめたわけじゃないけど、2年という月日は十代の子どもたちには長すぎて、いろいろと覚悟決めたことや、もしかしたら思い知ったエピソードもあるのかもしれません。それを直接語るわけじゃないんだけど、行動と言動でそれとなしに後輩の二人に伝えて、導いているのが冬香なりの優しさというか、暖かさなのかなぁと思いました。やっぱ価値観や判断基準が異なるキャラクターがいると、異世界転移物は映えますね!


■リアンユ・テイエン・カワサキ/PL:じゃっくさん

こちらは現地組というか現地人。学園にて製造されたエクスマキナ。

3人とは違って、完全にこちらの世界の住人で、そのうえメンタリティは人間のそれとは若干離れている……といいつつも割と的確に人間の心理をシミュレートして模倣(?)しているようです。じゃっく節が炸裂してる楽しいエクスマキナですね!

元気はつらつ暴走気味にも見えなくもない、緑によくにた系統なのかなと最初は思っていたのですが、緑は自分からガンガン人の輪の中に入っていって、自身は輪の中心や一部になりがちなのに対して、リアンユは人の輪と輪を繋ぐのがうまいってイメージですね。学食のウェイトレス兼コックということだけあってか、人の間を取り持つのがうまい。接客業のたまものかな? 人の間を取り持つものが料理なのかもしれない。

シナリオ的な面で行くと、割と接触するNPCに偏りがなかったのもリアンユらしいといえばらしいのかなと思いました。純粋に接触できるのがリアンユしかいなかったというだけかもしれないけど、緑は男友達が多そうで、栞は女友達が数人いて、冬香は気が合えば見たいなところ、リアンユは分け隔てなくいろんな種類のNPCと関わってる印象でした。



以上! こんな感じですかね。久しぶりに沢山語れてまんぞく!

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