第48話 協力
上に投げた武器がガシャンガシャンと音を立てて、何かに変わってユウ斗の隣へと降りてきた。
「単なるロケットランチャーだと思うなよ。第二形態、ロボット化!」
降りてきたそれは、人型はしているが人間と言うには余りにも似ていなく、鉄でできた塊と言った方がそれっぽかった。
ユウ斗が心配になり、俺は見ていたが
「あれは確か、ユウ斗が倉庫で作っていた物と似ている。だが、かっこいいとは言えないな」
と言うと都獅の方を向いた。都獅は目をキラキラとさせて「かっこいいでござるな」と羨ましそうに見ている。
俺はその姿を見て頭が痛くなったことをあえて言わない事にした。
「数発くらわせてやるぞ!」
それを聞いてロケットランチャーだったロボットはリヴァイアサンの頭目がけて飛んだ。
「連打!」
ユウ斗は拳を前に出し、ロボットに命令をする。ロボットはそれにこたえるかのように、リヴァイアサンの頭をその拳で連打した。
「ガアアア!」
その攻撃によろめいたリヴァイアサンを見た都獅はユウ斗に続いて攻撃を仕掛ける。
「うおおおおお!」
気合いを入れるように声を出して刀を振りかぶった。そして
「はあああ!」
と勢いよくリヴァイアサンの尻尾目がけて振り下ろし、刺した。
尻尾に鱗はついてはいない。リヴァイアサンは地に刀を通して尻尾が刺さった。
「ガアアアア!」
リヴァイアサンは狂ったように大きく唸り声を上げ、ユウ斗と都獅目がけて口から炎を吐きだした。だが、リヴァイアサンは攻撃のダメージでか、よろよろとよろめき攻撃対象をはずしていく。
「行けリョウバ! 今ならリヴァイアサンは見ていない!」
「リョウバ殿!」
俺は二人の戦いに夢中になっていたため、はっと気付いた。
見ている場合じゃない。俺は俺の考えを付き通すため、走った。
そのとき、俺が動いたことに気付いた様でリヴァイアサンは俺の方を向こうとした。
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