第21話 夜
そのあと都獅を探そうと場内を探し続けたが全く見当たらず、いつの間にか夜になってしまった。
自分の部屋に戻ろうと歩いていると、ルスが「申し訳ありません」と頭を下げてきた。「もういいから戻れ」といって、ルスを親父の元へ返した。
今日は一段と疲れたような気がする。早く布団を被って寝たい。そう思い、部屋へ入った。
入った瞬間に目にしたのは、ソファに横たわって寝ているユウ斗と壁に凭れかかり刀を大事そうに持って寝ている都獅の姿だった。
「こいつら、いつの間に戻って来た?」
ユウ斗はともかく、都獅は今までどこにいたのだろうか。だが、考えるだけ無駄の用な気がして、俺は自分のベッドへ向かった。
ベッドに入り、布団を被って寝ようとした時、闘技のことを思い出した。俺は今日一日を無駄に過ごしてしまったのだ。
過ぎ去ったことは仕方ない。こいつらはきっと戦闘に慣れているはずだから俺が見なくても大丈夫なんだろうが、やはり心配だ。明日はきちんとやることをやろう、と思い眠りに就いた。
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