エピローグ 幸せが続きますように

「今日はみんなの就職祝いだ―!パーッと行きましょー!」


僕が音頭を取りパーティは始まった。

パーティの参加者は僕ときらら、彩香、里乃、そして宮城さん。

前日から準備をしていたものを開く。この日のために買ってきた豪華な食事をみんなの前に用意した。


「うわー!すごい!」

「きらら、すげーって言わなくなったのですね。」

「ま、言葉遣いはさんざん注意されたからなぁ。」

「あはは、言葉は難しいよねぇ。」

「ほんとにそれな。」


きららの言葉の節々から成長の跡を感じつつ、各々好きなものを口に入れる。


「彩香、よく頑張ったね。」

「おにいさんと会えなかったらこうやって働くことになると考えてなかった気がするから、おにいさんのおかげですよ。」

「ありがとな。」


頭をポンポンしてあげると、


「こどもじゃないのにぃ。」


ちょっと拗ねていた。


「きららも、彩香ちゃんも里乃ちゃんも本当におめでとう。それと、」

「どうした、早苗。」


きららが尋ねる。


「前の時は、気が付けなくてごめんね。」

「いいよ、気にするなって。今が幸せなんだからそれでいいじゃん!」

「ありがと。」

「これからまた遊ぼうな、早苗。」

「うん!」


これで二人のわだかまりも解けたってわけか。

こんどこそ、すべて解決したな。


パーティは夜遅くならないうちに終わった。

また、こうやって定期的に集まって何かできたらいいな。

僕はまた会おうなっと声をかけ、姿が見えなくなるまで見送った。

それぞれの道を、一人一人歩いていく。

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