第16話物語を閉じる前に⑦
『ゆめ』
I have a dream.
One day my なんたらかんたら~。
つまり
こうしたいな
こうなりたいな
そう、思ってるだけのこと。
夢を見るのは生きてる特権
明日を望むことができる命の特権
夢を語るのは努力してる特権
夢を現実のものにしようと頑張っている人の特権
キラキラ光る空の星
夢か幻か
『Future Self』
何処にいるの
なにしているの
霧がかかってなんにも見えない
笑えてるかな
泣けている?
自分に素直でいられてる?
こういう自分になりたいな
そんな思いを叶えたら
未来に辿り着ける
ことでもない
叶わなくても
歩いていけばいつかは着ける
ねえ、そうでしょ
ミライノジブン
『Wish Myself』
さあ、今こそその時
どうしてどうして
うずくまって問うばかり
なんで自分がどうしてだ
下を向いてなんにも見ない
そうじゃない
理想の自分はそうじゃない
本当に?本当にそうなのだろうか
目の前を見据えて問いかけろ
心を燃やして真実を見極めろ
真実の先に真理があると願え
信じ、願って、望んで、祈れ
傷だらけでも立ってみせろ
今こそ自分を願うとき
今こそ願いを携えて立ち上がるとき
『あいにいきたい』
満開の桜が咲く公園へ
両脇にツツジが植えられた道へ
水が張られ始めた田んぼの農道へ
あいにいきたいな
これから咲く藤の棚の下へ
ヒマワリ畑になるなにもない畑へ
トウモロコシのさざめく林へ
今年も、あいにいきたいな
窓から四角い空を見る
扉は閉じて開かぬまま
『忘れもの』
カバンにたくさんのものを詰め込んで、明日に向かって歩いていこう
元気と思い出を湧かせる音楽を詰め込んだmusic player
汗と涙を拭ってくれるタオルたち
お気に入りの筆記具が並んだペンケース
何かを記されるのを待つ真っ白なページのリングノート
たくさんたくさん詰め込んで
歩き出そう
ボロボロになるまで一緒にいてねスニーカー
地図はカバンの底でおやすみ中
今日はちょっと寒いねモコモコトレーナー
手足がかじかんで動けない毛糸の靴下と手袋出せや
仲間からの連絡はいつも草wwwだけど通知を待っているスマホ
たくさんたくさん詰め込んだぼくのカバン
背中に背負って
肩にかけて
明日に向かって歩いてる
未来に向かって歩いてる
おやおや?
だけど何かを忘れてる?
何かを忘れたことさえ忘れたままで
時間はちっとも待ってはくれない
忘れたものは自分自身
大切なものをカバンに詰め込んで
一緒に押し込んじゃったきみ自身
自分を詰め込んだことさえ忘れて
そのまま歩き続ける冒険者
ねえ
ほんとは自分を忘れた迷子さん
これだけは忘れないで
たくさん詰まったそのカバン
中のどこかに「忘れもの」がいるよ
どんなにこんなに忘れても
置いてはいけない誰かがいるよ
いつか気づいて
その「忘れもの」は何より一番大事なものってことを
忘れたものを忘れたままで
自称冒険者のぼくは
今日も明日も歩いてく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます