第3話目次

『桜ヶ原小学校同窓会へようこそ』


ポストに手紙が入っていた

待ち焦がれたそれは

同窓会の案内状


来いよ

僕らの

同窓会

とっておきの

話を

聞かせて

あげましょう


次はわたし

次は俺

次は私で

次はぼく


七不思議が終演、同窓会

皆が集まり約束をば果たそうぞ

宴の時間じゃ

桜が下に、いざ集まれ







『ティータイムはアナタとともに』


いらっしゃいませ、お客様


開かれた門へと誘われて

今日も誰かが訪れる


庭師は語り

笑むはお嬢様

人魚は歌い

おおかみ少女は丸くなる


霧の屋敷の優雅な茶会

あなたは「お呼び」なのかしら?

テーブルの上にはティーセット


おいでなさいませ

愛しのアナタ様







『いつかそこへ辿り着く』


物語の始めに立って

彼は何を想う

プロローグの前は水面下へと沈み

全ての0(始まり)は開かれた


流転を重ねる度に傷は増え

ページは埋まれど終わりはこない

忘却の果てに生まれた世界は輝き

絆を紡いで

真実の扉は開かれる


これは彼の物語

エピローグはまだ彼方










『世界はまわる』


くるくるクルクルまわる世界

誰かの手の上でまわれよ世界

きみのためだけの舞台(世界)じゃない

いい加減気がつきなよ

ドリーム・ボーイ


世界というパズルは今日もピースを入れ換えて

完成品のように宇宙に浮かび

綺麗にみせながら踊り続ける


登場人物はいつでも同じ

中身のキャストはいつでも違う


まわる世界をつくるのは

名乗りをあげた役者たち


さあさあまわれ

まわしてみせろ

ピースが欠けた世界をまわせ

名乗りをあげて欠片となれ


どうせだぁれも見ちゃいない










『ショート ストーリーズ』


パラパラめくれば違う世界

あなたは別の主人公

パラパラめくれよ夢物語

届けたい言葉は別の声


集まれ集めよ集まった

短き文は繋がらない

されど一つの本として

綴じてしまえば短編集


始まり終わるの繰り返し

幾度も幾度も結末迎え

今日も始まる短き話










『カク。ヨム。』


Write.

水の様にさらさらと

いつしかそれは流れ出す。

どこから?誰から?

あなたから!

今日からあなたはwriterだ


Read.

未踏の本棚に手を伸ばせ。

開けばあなたが先駆け者。

未だ見ぬBookへようこそ、reader


書いて、読んで

物語は続いていく

読んで、書いて

物語は繋がっていく

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