第7話 この後めちゃくちゃ指された

「あっぶねぇー、授業間に合ったか」


 一回言ってみたかったんだよね、普段授業遅刻しないからさ、しかもいつも寝てるしね。


 そんな事を考えてると後ろから。


「なーに独り言いってんだ磯貝」


「うわ、先生いたんすか、いつも遅刻してくるのに」


そこにいたのは担任の山下先生だった。この先生は凄い大人っぽい女性でいつもスーツに白衣だ。授業に関しては気怠そうに教えてくるがテスト前になるとその範囲の答えを教えてくれたり、相談ごとがあると率先して話を聞いてくれる人で生徒達から物凄く人気である先生だ。


「私はいつだって真面目だ、それにしても今日の磯貝はほんとどうしたんだ、さっきは女子と喧嘩してたかと思いきやイチャイチャしてたし、お前にもモテ期が来たんだな、おめでとう!」


 皮肉っぽく先生は言った。


「は、ははは...ありがとうございます、このままいったら先生より先に結婚しちゃうかもですね」


 冗談で先生に返すと。


「あ?なんだ磯貝私が結婚できないと思ってるのか?私はまだぴちぴちなんだぞ!まだ現役なんだぞ!むしろこれからなんだからな!」


 「は、はい...僕もそう思います..」


 この人いつも結婚の話になるとキャラ変わるんだよね...。


「ご、ゴホン、すまない...、まあ磯貝をいじめるのはこれぐらいにして、授業始めるから早く席戻れ」


「はい」


「そうだ磯貝、今日はお前だけを当ててやるから楽しみに待っておけ」


この後めちゃくちゃ指された。

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