第6話 このクソアマーーー!!!

なんとか委員長から逃げれた俺は上履きの土をある程度落としてから玄関口から堂々と入っていいった。


「あーー今日はなんか変な日だなー...」


俺はそう呟きながらさっきあった出来事を思い返していた


今日の委員長ほんとにどうしたんだろ?俺なんかしったけ?それに理央だっけ、あの人すっごい変な人だったよな〜、喋れば喋るほどニヤニヤしながら見てきてたし、もしかしてロープで逃亡してた所見られてたのか?


まさか?


無い頭で色々答えを導き出そうとした俺だったがまともな回答にありつけず考えるのをやめた。


「次の授業の事でも考えよ」


そう呟きながら教室に教室に向かっていたら急に後頭部に痛みを訴えた。


「いってぇ!」


なにかと思い後ろを振り返るとそこには秋山香織がいた。


「あっ、こんにちは」


「ちょっと、何がこんにちはよ、もう授業始まっちゃうじゃない、それにあんたどうやって逃げたのよ!、ずっと男子トイレ前で待ってたらすっごい変な目で見られたじゃない!!」


「あのー人違いでは?」


「あんたね!!そんなんで、このアタシから逃げれると思ってんの?どんな思いでアンタのこの待ってたかわかってる!!まだアタシ昼ごはん食べてないのよ!!」


俺も昼飯食ってねぇーよ...そう思いながらも彼女に言った。


「知るか!男子トイレで待ってたら変な目で見られたって⁉︎、そんなの当たり前だろ!俺は別のどこかで待ってろって言ったのにそんな所で待ってるお前が悪いんだろ!自業自得じゃないか!」


はいっ、ブーメランと自分で思ったが、彼女から逃れたいという思いが強くなり、俺は声を荒げた。


「それにな!!すぐ暴力振るやつの言うことなんて聞くと思ってんのか!不慮の事故だろうが、何言おうとしたって殴ろうとしてくるやつと喋ったって怖いだけだから逃げるに決まってんだろ!俺はすぐ暴力振るって相手に言うこと聞かせようとしてくるやつが嫌いなんだよ!!だからさっさとどっか行けよ!!」


理不尽だって?俺もそう思う。


実際、全て俺の自業自得だ認めよう、でもな俺はすぐ暴力を振ってくる奴が嫌いなんだよ、あいつらって殴ればなんでも解決できると思ってるし気に食わない。


そう考えてると。彼女は下を向きながら肩を震わせ俺言った。


「う...そ...そんなに言わなくたっていいじゃない...」


おい、マジかよ..泣いちゃったよ。


「お、おい、泣くなって、一旦落ち着けって、なっ」


彼女が泣いてしまい俺はかなり焦った。


それは野次馬が増えてきてしまったこともあるが、ギャルである秋山香織に怒鳴り声を上げ泣かせてしまったことに俺は内心焦っていた。


すると彼女が。


「せっかく...朝、暴力振っちゃった事を謝りたくてずっと待ってたのに...あんたが逃げるから悪いんじゃない...」


じゃあ今も殴るなよと思いながらも彼女に言った。


「全部俺が悪かった、ごめん...だから一旦落ち着いてくれって..」


俺が逃げたことが全て悪ということを自覚していたため、素直に謝った。


「はい、捕まえた」


「えっ」


腕を思いっきり掴まれた感覚を覚えたが、一瞬理解できず思考が止まってしまった俺に彼女が言った。


「アタシがあんなんで泣くわけないじゃない、それにあんたが全部悪いんだよね、認めたもんね、だからわかってるわよね」


こ..この女やりやがった....


「このクソアマーーー!!!俺のこと騙しやがったな!!てかその手はなしやがr、いたい!いたいです秋山さんやめてください!!、ちょ、マジで腕取れちゃう、取れちゃうからほんとに離して、爪...爪が食い込んでるから!!」


「あんた離したら逃げるでしょ、逃げないって約束してくれるなら離してもいいわよ」


彼女は楽しそうに言った。


「わかりました!!わかりました絶対逃げません!!なんでも言うこと聞きますから!!」


「今なんでも言うこと聞くって言った?」


「あっ...い、いやーなんでもと言ってもあれですよ、僕ができる範囲でですよ...ですよね?えっ?できる範囲でですよね?」


彼女はニヤニヤしながら黙っていたが数秒経ち口を開けた。


「まあいいわ、所であんた何組、今からだと授業始まっちゃうから放課後アタシが直々に迎えに行ってあげるわ、だから教えなさい?」


「2-Cです...喜んで従わせていただきます...」


俺は諦め、気怠く彼女にそう言うと。


「何嫌なの?こんな可愛い女の子から直々に迎えに行ってあげるって言ってるのに?」


嫌に決まってるだろうが。だが今逆らったらどうなるかわからないため嫌々従った。


「も、もちろん嬉しいに決まってるじゃないですか〜、あーーー嬉しいな!!こんな素敵で可愛い女の子に迎えにきてもらえるなんて、しかも可愛いくま..なんでもないです、やっぱり俺ってラッキーボーイだなー(棒読み)!!」


「そう、ならいいわ、放課後授業終わっても教室に残ってなさいよ、わかったわね、帰ってもクラス分かってるから明日逃げたらタダじゃおかないわよ、もう一回言うけど、分かったわね!!」


俺は黙って頷いた、すると。


「返事!!」


「は、はい!わかりました!」


そう言い残し秋山香織は去っていった、俺と野次馬達を残して。


「というかあいつがなんで俺の名前を知ってるの聞き忘れちまったが後で聞けばいいか」


俺は急にその事を思い出しながらも邪魔な野次馬をかき分け教室に向かった所でチャイムが鳴った。



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