第5話 俺って運がいいと思ってたのに

やあ皆さんこんにちは、僕は平和主義者でlove and peace が大好きな磯貝翼だよ、なんで僕読みかって?今はそんな気分だからさ。

まあそんな事置いといて、俺が今現在どこにいるかって?そんなの決まってんだろ…


物置小屋の屋根の上だよ


だがどうやって俺が逃げ出したか気になるだろ、だから説明しよう!、トイレのあった階は二階なのだが一階にある物置小屋の屋根は二階のトイレの窓をから降りた時、着地しても足に多少痛みが出る程度で済む位置にあるからだ。だから俺は飛んだんだ。


でもなんで屋根の上にずっといるかって?そりゃ決まってるだろ、さっき飛び降りた時よりも高さあって怖いからだよ、絶対ここから飛び降りたらかなり足がジーンてくるやつじゃん。くそ...素直にトイレから出るのが正解だったのか...まあもう悩んでもしょうがないけど。


「さてどうやって降りようか...」


俺は落ち着きを取り戻し、そう呟きながら屋根の上から辺りを見渡した。


「うん?なんでこんな所にロープがあるんだ?しかも固く結んであるし」


俺は考え、そして1つの結論に至った。


まさか!!在校生か卒業生かは知らないが俺と同じ思考と行動をした奴がいたなんて…。

頭悪すぎだろ!まあロープを持ってる時点で俺よりかは頭がいいが…でも解せん。


そう心の中で思いつつそのロープを持ってきたやつに拝んだ後、俺はロープを使いさっさと下に降りた。


「でも良く今まで見つからなかったよなー」


俺はそう言いながら周りを見渡した。


「確かにここなら視覚になって絶対見つけられないな、また今後もお世話になるかもだしちゃんと戻しとこ」


そして俺はロープを戻し自分の教室に戻ろうとしたその時。


「あれツバサくん?、どうしてここにいるの?」


嘘でしょ!俺って運がいいと思ってたのに...


ーーーーーーーーーー


今、俺はめちゃくちゃピンチだ、どうしてか言うと朝、何故か俺を取調べのように追い詰め、話しかけられたくなくて膀胱が崩壊するまで熟睡無視した委員長がいたからだ。


「それにどうして、上履きで外に出てるの?」


うわー、まただよ、なんでこの人今日に限って俺の事をそんな疑うような目で見てくるんだよ。

ある一定のやつにはご褒美かもしれないが俺にそんな趣味はない。


とりあえず俺は今は離れた方がいいと思い、委員長に言った。


「あれ、ほんとだ委員長教えてくれてありがとう、靴変えたはずなんだけどなー、今度は気をつけるよ、じゃa「さとみー誰と話してるのー?」」


じゃあと言った瞬間、委員長の友人らしき人がやってきた。


おい、タイミング悪すぎだろ、今日こんな感じなの2回目だぞ。


「えっとねー、同じクラスのつばさくんだよ〜」


「つばさくん?もしかして智美がよくカッコいいって言ってるあの磯貝翼?」


委員長が俺のことかっこいいって言ってるだと、それ初耳だぞ。


「ちょ、ちょっとやめてよ理央ちゃん、つばさくんの前で言わないでよ〜」


委員長はそう言いながら顔を赤くし、顔を抑えた。


「でもさなんでこんな所で上履きでこんな所にいるの?ここ凄い教室から離れてるけど?」


「委員長にも言ったけど履き替え変え忘れっちゃってさー、本当ドジしちゃったんだよねー」


「そうなんだー、でっどうしてこんな所にいたの?智美も気になるでしょ」


「うん、気になる」


先程の取り調べの様な感じとは違いニヤニヤしながら2人は俺を見た


「僕は気にならないかなー....」


そう言う俺に対して理央は


「早くここで何してたかゲロっちゃいなさいよー、どうせやましい事なんでしょ、私たちは黙っててあげるから。」


俺はめんどくさいなと思いながらも言った。


「やましくないよ、言ってもつまらない理由だけどいいの?」


「つまらないのかー、で、その心は?」


「ただ散歩してただけよ、だってこんな天気のいい日それにこんな時間帯ならやっぱり日を浴びたいじゃん。それに委員長だってたまに俺が外に出て食べてる事は知ってるでしょ?」


嘘はついてない、俺はたまに晴れた日などは人が寄り付きそうのない場所で1人で食べてる事があるためそう言った。


「なんだ、ただ散歩してたんだ〜、上履きで。」


智美は探るよな目でそう言う


「そうそう、ただ散歩してたんだよ上履きで。」


てかこの理央って人はなんなんだ?初対面なのになんでこんな疑い深いんだよ、委員長の周りって貴族みたいなやつしかいないのか?


「まあ、今回はこれぐらいにしといてあげる」


「それはありがたい、じゃあ委員長と理央さん、俺は上履きだし先生に見つかったら怒られるから先戻るね、じゃあ。」


俺はそう言いながら逃げていった。


「さとみー、つばさくんて頭の回転早いし初対面の私のノリにもついてきてくれるし面白い人だね、あれはあれでいいかも、私も狙っちゃおうかなー」


「ちょっとやめてよ理央、つばさくんは私が狙ってるんだから、絶対誰にも渡さないんだからね、あと私のつばさくんを殴ったあの女は絶対ゆるさないんだから...」


「うわーこわ、まあ教室戻ろっか!」


委員長達があの時、どんな会話をしていたのか俺は知らない。


そして近いうちに修羅場が起きることも。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る