第3話 まだいつも通りの日常2


朝のホームルームが終了し、授業前の休憩に入り寝ていた俺を誰か呼んだ


「ツバサくん!起きてツバサくん!」


俺は顔を上げ呼んだ方に振り向いた


「あっ、委員長おはよう、どうしたの?」


この人は委員長で名前は中西智美といい中学校から知り合いで、健と同じで成績優秀、スポーツ万能そして誰とでも隔てなく話せる為、男女問わず人気者でいわゆる陽キャである。

なのに何故か俺みたいな陰キャにめちゃくちゃ話しかけてくる、ほんとに謎なんだよなー、俺委長と仲良くなる事した記憶ないし。

それになんで俺だけ健といいこんなに陽キャが集まってくるか不思議だ


「さっき喧嘩したって話してたけどほんと?それに顔かなり腫れてるし大丈夫?」


「うん、大丈夫だよ、それに喧嘩なんかしないよー、怖いし痛いしめんどくさいじゃん、ただ猫にパンチ食らったらこうなったんだよ、すごい痛かったなー」


「そうなんだ、でも私猫飼ってるけど猫パンチでそんな風に腫れるのかな?人にやられないとそんな風に腫れないとおもうんだけどなー?」


うわー痛いとこつくな、委員長なんか取り調べしてる警察みたいで怖いし


「威力が違ったんだよね、結構大きい猫だったし次猫見つけた時は見るだけにしとこうかな、ははははは」


「そっかーおっきい猫だったんだ、写真とかあったりするの?」


「写真はいつも見つけても撮ったりしないからなー近づいて触れそうだった触る感じだからさ」


「そうなんだー」


何故か委員長はすごい疑う目で見てくる為ほんとに怖かった


そしてこれで話が終わればいいのと思った瞬間ほんとにチャイムが鳴った


キーンコーンカーンコーン


「あっ、チャイムなっちゃった。委員長ともっと話したかったけどもう授業始まったよ、先生来ちゃうし早く座った方が良いよ。」


「うん、そうする、もうちょっと話したかったのに...」


俺はボロが出そうになりそうだったからそこまで話さなくてよかったけどね。

でも何故、すごい疑ってたか俺は心の中で考え始めたが結局分からなかった。


「まあ、別にいいかー」


俺は小さい声でつぶやいた


そして数秒後、先生が来て1限が始まった。

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