第2話 まだいつ通りの日常1 (修正)
クラスに逃げ帰った俺はとりあえず自分の席に座り先程の出来事について思い返していた。
ほんと告白しに行っただけなのに酷い目にあったわ…普通あんな所であんな風吹くか…でもあんな格好してんのにクマのパンツは以外だったなー
あーー今日から俺の平和な学校生活どうなるのかなぁー‥‥まあほとんど自業自得だけど
そう心で独り言を呟いていると横から。
「よっ、ツバサ!!お前顔赤いけどなんかあったのか?」
朝から元気よく俺に挨拶してきたこいつは小野寺健で小学校から一緒でいわゆる幼馴染である。
そしてイケメンで誰にでも優しく、勉強はできるし運動はできる為、男女問わず人気者である。
でも俺がこいつになったら多分恥ずかしすぎて発狂しちゃうだろうな(笑)
「ういっす、朝に可愛い猫見つけて撫でようとして抱っこしようとしたら思いっきり顔にパンチ食らったんだよ、あの猫まじで凶暴だったわー」
流石に今朝あった事は幼馴染でも言えない。
「猫に殴られるなんてお前ダサすぎるだろ」
「仕方ないだろ、あまりにも可愛すぎて猫の強暴性を忘れてたんだよ」
くだらない話を続けてたらチャイムが鳴った。
「あーもう時間か、俺はクラスに戻るわじゃーな」
「おう」
健がクラスに戻ってから数分して先生がきた。
「おまえら、おはよー。とりあえず全員座ってるな、出席確認するから元気よく返事しろよー」
「「はーい」」
俺、自分が返事するのは好きじゃないんだよなー、まあ日常っぽいから好きだけど。
山下先生が点呼をし始めた。
そして俺の番がきた。
「磯貝翼
おーい、いないのか?いそがーい、
いるなら返事しろー」
俺を見ながら山下先生は俺の名前を呼ぶが今朝の事をまだ考えていたため全く気がつかなかった
「おい、磯貝!!」
「あっ、はい!」
「お前なんかあったのかーボケっとしてー、しかも顔の右側めちゃくちゃ腫れてるじゃないかー、もしかしてお前喧嘩でもしたのかーまあ喧嘩するにしても私には迷惑かからない程度でやってくれるなら別にいいが」
「先生酷いっすね、そんな事言うなら迷惑かける程度にやってこようかな〜」
「おい、ほんとにやったらタダじゃ済まないからな。お前らが問題起こせば私の給料が減るんだからほんとに気をつけろよ!もう一回言っとくが問題なんて起こすなよめんどくさいし..」
「は、はい、気をつけます…」
冗談で返したのに本音ダダ漏れで怒られて返ってきた為俺は焦った。
「わかればよろしい、じゃあ次呼ぼうかと思ったがこんな時間か、どうせ全員座ってるしもうチェック付けとくわ、じゃあお前授業頑張れよー」
そうして山下先生は教室を出て行った。
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