第7話 最後の……

 最後の『オーパーツ』を歩夢先生に聞くが、眉間にしわをよせている。


「そこは男子禁制なの」

「は?」


 思わず声が出るが俺にどうしろと……。


 「そうなのよ、体育館の奥にある女子体操部の練習場にあるの……」


 困った顔を崩さない歩夢先生に。


「わたしが守ってみます」


 鼻息の荒い真奈は歩夢先生に詰め寄るのであった。どこからくる自信なのか不明だが、見つかったら張り付けの刑にされるのは俺である。


「仕方がない、シスターに根回しをしておこう」


 この学園はミッション系でもないのに近くの教会からシスターが教えに来るのであった。シスターは道徳の象徴として絶大な力を持っていた。


「よし、作戦会議だ」


 俺の一声で歩夢先生も入れて会議を開く。結論は簡単であった。シスターが女子体操部員を呼び出してそのスキに忍び込むのであった。


 体育館の前で待っていると。シスターが現れる。


「あ、お願いします」てな感じで挨拶する。


 そして、女子体操部員がシスターと共に出てくる。俺達は体育館の奥の更衣室に入る。ここで部員が戻って来たら。ロッカーに隠れるイベントになるな。


「真奈、ロッカーに隠れるのは有りか?」

「やりたいの?」


 俺はコクリと首をおろす。俺達は大き目のロッカーに入るのであった。真奈と体が密着していわゆるロッカーイベントだ。俺の提案にOKしてくれる真奈の心情はいかにと不思議に思う。入江に出合ってからの真奈はなにか自由な感じだ。


 うん?


 誰か入ってくる。

 

 マジっすか!!!


 様子をうかがうとシスターであった。ゴソゴソとロッカー中で動いていると。頭の上にケースに入ったCD-ROMを見つける。


 俺達はロッカーから出てシスター共に歩夢先生の元に戻る。シスターに挨拶して旧美術室に行くのであった。

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