第37話 腫れ物

 朝、手の甲に大きな腫れ物ができていた。

ご丁寧に顔まである。気持ち悪くって包帯をまいて出社した。


嫌いな同僚の女が「手、どうしたの?」と聞いてきた。


そうしたら、包帯のずれたところから見える顔が私を見つめて答えた。

「醜いからねえ」

思わずかっとなって、持っていたペンで刺した。なぜか女を。

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