第30話 道の駅

深夜、鬱蒼とした山道を一人運転する。


もうすぐ道の駅だ。

尿意を急に感じて、寄る予定のなかった道の駅の駐車場に入る。


誰もいない。ライトにカン、カン、と甲虫の類がぶつかる音がする。

用をたしていると「バン」と戸を叩かれた。


「・・・クン、アケテ・・・ヨ・・・」


くそ、ちゃんと殺して埋めてきたはずなのに。

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