第29話 踏切

 朝、友人と踏切が開くのを待ちながら喋っていた。

すると、隣に立っていた女子高生が、突然電車に飛び込んだ。


急ブレーキ音、悲鳴、バラバラと飛散する体。

空中を飛ぶ彼女の首、その目は僕たちを捉えていた。

目が合った僕は、その場で嘔吐した。


しかし友人が言う。

「おい、結構可愛かったぞ!目が合ったぜ、ラッキーだな!」

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