第9話 歩道橋
下校のときはいつも1人だ。前に同じクラスの女子が集団で帰っているけれど、私は入れてもらえない。
歩道橋を渡りながら、「もう、消えたい」と呟いた。
(かしこまりました)と聞こえ、歩道橋の先には花の咲き乱れる美しい世界が用意されていた。
振り返っても、もう戻る道はなかった。
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