第8話 マンホール
下水管の俺の上に、「おすい」と描かれた極めて地味なマンホールが鎮座している。聞けば、ご当地マンホールとか、キャラマンホールとか、映えるやつが一杯いるらしいじゃないか。
下水道は思う、何でこんな地味で邪魔なやつがよりによって俺の頭上にあるのだ。
マンホールが申し訳なさそうにいう。「もうすぐ台風くるから、ごめんね、そしたら多分変わりが来るよ。」
台風、増水、外れるマンホール、そこに嵌って流される人々。人々の断末魔なぞどうでもいい。おい、あの地味なマンホール、どこに行った?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます